会社の行事をどう考えるか
今日は息子がお世話になっている会社の家族懇親会なるものに初めて参加してきました。高校卒業して入社1年目ですが、3年目までの新人社員の親族を対象に毎年行われているようです。
どれだけのご家族が来るのだろう?と思っていましたが、約110名の参加!初めに社長からの今後の経営方針を伺い、次に配属先に分かれての座談会があり、最後にホテルへ移動し全員での懇親会がありました。毎月発行される立派な社内報を頂き、懇親会では和太鼓のパフォーマンス、さらにじゃんけん大会での全員への景品、お車代までいただいて本当に至れり尽くせりの1日でした。
私も小さな会社の経営者ですが、こんなことができる予算が作れることは本当にすごいと思わずにはいられません。
懇親会の席でグループ会社の社長さんから、人を育ててこそ売上はついてくるものですからという言葉をおっしゃっていて、その一つにこの懇親会もあるのだろうなと思いました。
社員が増えるほどに、トップの想いがなかなか伝わりづらいというのはあると思います。良かれと思ってするイベントも、こんな予算があるなら給料上げてくれればいいのにとか、やっても意味がないなどと思う人も出てきますが、社員の家族も含めてこのように会社のことを伝える努力をされることが本当に素晴らしい取り組みだと感じました。
ただ、私自身は経営者であり人材育成に関わる仕事をしているので、より強くそう感じますが、その場にいたみなさんはどう感じていたのかは正直分かりません。もしかしたら単純に儲かってていいなーという感想なのかもしれません。ただ、いくら儲かっていたとしてもどこに予算を使うかはその会社の経営方針次第です。
ちょうど、Voicyにて木下斉さんがセンスメイキングについて話されていましたが、組織にて人を動かすときにとても大切なことではないかと思います。
細かく紹介されている記事があったので貼り付けておきます。
リーダーは、部下や社員に動いて欲しい時にいかに腹落ちするような説明ができるかはとても大事な要素だと思います。
例えば、社内で清掃活動をすることになった時
「社長が言ってるから」
これでは誰も腹落ちなんてしません。社長の指示なら動かざるを得ませんが誰も前のめりで参加する人はいないでしょう。そこで、会社が清掃活動を企画した意味を見出して、それを社員に伝えると状況は変わってきます。
例えば、清掃活動を通じて、少しでも自分たちの街を綺麗にすること、またそれが社会貢献として、少しでも会社へのイメージをよく思ってもらえれば、周りからも評価してもらえる会社になるかもしれない。いい会社だと思ってもらえれば、一緒に働きたいと思ってくれる人も増えて、やる気のある社員が増えれば、より会社は活性化し自分たちの評価や待遇も上がるかもしれない。
こう言ったことを、リーダーが想像してみんなに伝えることで、単に上司の命令でやらされていると考えるよりも、自分のためにも繋がることとして使命感を持って取り組めるかもしれません。そんな仕掛け作りがとても大切になるだろうと思います。
この家族懇親会も、他社がやってるからって単純に導入してもうまくいかないのだと思います。大切なのは、センスメイキングを以て取り組むことだなと思います。