レンズ越しにみた友人#Hektor 73mm F1.9
高校時代からの友人から「プロフィール写真を撮ってくれ」と頼まれた。
二つ返事で引き受けて、市内の公園へと向かった。とはいっても、遊びに出かける感覚があって、
手にしたのは、LeicaM10-PとHektor 73mm f1.9。
こんなご時世だから、直接会うのも久しぶりで、一緒に遊んでいた高校時代のことを思い出しながら撮っていく。再会のせいか、今まで人を撮る機会もあまりなかったのもあってか、楽しくてつい、気づいたら撮ることに夢中になっていた。
1938年製のHektor73mm F1.9。もはや100年前のレンズが手元にあって、そして今も使えていることにロマンを感じるのだけれど、その描写にもグッとくるものがある。
Hektorの 開放で撮った時のソフトフォーカスな淡い描写はとても好みで、絵画のように滲んだ風景はなんとも言えない。
カメラを持って写真を撮り始めてから、意識してか無意識か、いろんな写真をみるようになって、自分の中の「良い」という感覚がちょっとずつ分かってきた気がする。
現代的な、シャープでソリッドな写真も、それはそれで良いとも思うのだが、光が滲み柔らかな印象のある写真も、自分は好きだと思う。
撮った写真を見て喜んでくれるのは、撮った側として、素直に嬉しい。友人がしたいことに挑戦していくのは好ましく思うし、素直に応援したい。
使用機材:Leica M10-P
使用レンズ:Hektor 73mm f1.9
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