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018« 2016年 チリ、サンペドロデアタカマで数日
3月。
チリの首都サンティアゴからバスで北上、25時間で到着したアタカマ村。
バスでの移動はコチラ。
道中はいろんな景色だったし、興奮状態でほとんど寝ていない気がする。
バスを降り宿へ。さて、どうやって行こう。
暑いし、頭もぼんやりする。この場所も2000メートルは超えているので、もしかして高山病が出始めているのだろうか。
バスターミナル内をウロウロしていると、カフェのお兄さんがどこ行くの、と聞いてきた。予約した宿の名前を言うと、荷物を転がしていくにはけっこう大変だよ、みたいなことを言われた。タクシー呼んであげるから、とのことで、レモネードを注文して飲みながら待った。これが異国で初めて乗るタクシーとなった。
なるほど、道がけっこうガタガタしている。青空と、赤茶けた建物、木々の緑。砂埃で曇った窓からはその3色が見えた。
チェックインの時間よりもだいぶ早い、午前11時くらいの到着になってしまったけど宿に入れてくれた。
この宿では英語は通じない。この地の言葉、スペイン語のみだ。英語自体がおぼつかない自分には好都合といえば好都合だった。
この旅のためにスペイン語を勉強し、自分の名前を言う、チェックインしたい、朝ごはんは何時から?、ドライヤーはある?など、簡単な言葉は本を見ずに言えるようにしてきた。そして小さい辞書と会話の本も持参してある。
しかし、相手からの返事を聞き取るのは付け焼刃的な勉強では難しい。何度も聞き返すこととなった。
初日は無理しないでおこう、と村の中心街を軽く歩いて、売店で水買ったり。
村にはたくさんツアーショップがあった。翌日申し込みしに行くことにする。
暑い。空は雲ひとつない晴天。カラカラに乾いている。喉も乾く。
夜は星空を見たい。そう思って予約したこの宿は、中心地からは少し離れた場所だ。灯りが少なければツアーに参加せずとも外に出れば星も綺麗だろう、と思い込んでいた。
しかし。
夜、カメラと三脚を持って部屋から外に出て、さらに門を開け見晴らしの良い場所へ行こうというときに気付いた。宿の門を開けるのが怖くなるくらいの野犬の多さ。
予想外の展開だった。しかも喧嘩っぽいことをしている犬もいる。夜間は活発になるのだろうか。もし噛まれたら、、、。宿の敷地内から星を見るプランに変更した。
そもそも野犬もそうだけど、一人で夜中真っ暗な中出歩く行為自体が危険に違いない。
ここからでも充分だ、と自分を無理矢理納得させて就寝。
翌朝、宿で朝食。美味しいのでたらふく食べた。
スギ花粉が飛んでいる訳でもないのに鼻水が止まらない。少しダルさもある。高山病なのか風邪なのか。両方だ、たぶん。
中心地へ。ツアーショップをひとつひとつ見学。店先に看板が出ていて、価格も書いてある。
客引きすごいのかなーと思っていたけど、そうでもない。声を掛けずともお客が集まるのだろうか。
アタカマ塩湖に行ってみたいなーと思っていたので、数軒のショップで話を聞く。自分が持っていったメモ帳に詳細を書いてくれたショップに決定。
お昼にレストランに入る。一人客はどうやら自分だけのようだ。大体がグループやカップルだったように思える。
ピザを注文し、半分食べて半分持ち帰りにして夕食とした。
お土産屋さんや、村唯一の教会を見て周った。教会は素朴な雰囲気満載。白い壁に茶色い木の椅子。涼しいのでしばし座って休憩。
宿から近い小さなスーパーのようなお店でアイスを買って宿の庭で食べた。
明日はさっき申込んだツアーで早朝に出発するため、朝食はいらないことを宿の人に伝える。
翌朝、ツアーの車が宿の前に止まり、門を開けるときに何かに当たった感触。野犬だった。門の外に寝そべっていた。野犬は何も気にしてない風にその場に寝転がっている。堂々としている。
ツアーの車は数軒の宿に寄って参加者を乗せ、総勢20名ほどとなった。
このツアーバス、よくよく見るとメルセデス社のものだ。初めて乗った。
まずはトコナオ村に行き、古い教会や周辺を散策している間にドライバーがテーブルを組み立て朝食を並べた。屋外で立席朝食だった。コカ茶を飲んでみた。苦い。
お土産屋さんの裏庭にアルパカがいるというので見た。初アルパカだ。
トコナオと書いてあるマグネットを買った。
村を出発し、山の上にある湖へ。バスはガタガタ揺れながら山を登っていく。標高は4,000メートル超えだ。
体調悪くなるかなと不安もあったが、高山病の薬が効いたようだ。指先がピリピリする副作用が出た。
山の上はさすがに寒かった。ここにはふたつの湖がある。ミスカンティー湖とミケネス湖。どちらも青空の下で青く光っていた。
最後にアタカマ塩湖。標高は2000メートル程に戻ってきた。防寒のため履いていた分厚い靴下で暑さ倍増。
塩湖に近づくと独特な匂いが強くなる。藻?の匂いだそう。フラミンゴが1羽散策路近くにいる。たくさんの人からカメラを向けられ片足上げたりポーズをとっていた。さては撮られ慣れているな。
いろんな色をしているアタカマ塩湖。
最後はアタカマ中心街近くの駐車場で解散。お腹空いた。