各タイプの見分け方
今回は、全16タイプの大まかな見分け方を見ていく。ちなみに、mbtiとは主観ではかなり外れるもので、見た目の印象と大きく異なることも多い。実際に私も、絶対にENTPだと考えていた人物に目の前で診断させたらESFPだったケースもある。それ以外にもこのようなことがかなりあり、見た目で判断してはいけないと気づいてしまった。ざっと分かる場合もあるが、それでもやはり予想よりも2文字くらいは間違えがちだと考えられる。今回は、こんな前提条件を下に参考程度に聞いてほしい。
非常に見分けやすいタイプ
ENTP
ENTPは、非常に見分けやすい。とにかくクセが強く、自己主張が強いのだ。E型の例に漏れず、陽気で声が大きいし、なんとなく何かを面白がったような素振りを見せる。味方にいるうちは心強いが、絶対に敵に回したくないタイプだ。誰かに怒られていてもどこかニヤニヤしており、自分の間違いを認める雰囲気もない。典型的な人物は2ちゃんねる創業でおなじみのひろゆき氏だ。
ISTJ
ISTJは非常に自己主張が激しい。見分けるのは極めて容易だ。とにかくリーダーやボスといった雰囲気が一切ないのにやたらと威張りたがる。そして、その姿がどことなくウザい。また、彼らはかなり上から目線であることが多く、他人のミスや欠点を容赦なく指摘する傾向がある。かなり険しい真顔で「君のそういうとこ直したほういいよ〜」とか「ちゃんとやろうね〜」とか言っている人がいたら高確率でISTJだ。残念ながら陽気な雰囲気は一切なく、「口うるさい陰キャ」といった雰囲気だ。必要以上に生真面目で冗談は全く通じない。後輩であるにも関わらず先輩に激しく説教したがるタイプすら存在する。典型的な人物は「検討を重ねます。」で有名になったかの岸田元総理だ。
見分けやすいタイプ
ESFP
ESFPの見分けは容易である。特有の大らかさがあるのだ。実際の性格もおおらかであることが多く、人前で滅多に怒ることをしない。また、いつもニコニコしていることが多く、朗らかな陽キャタイプだ。メンタルはかなり強く、嫌なことがあっても面白がって笑い飛ばすタイプだ。典型的な人物は、明石家さんまである。
ESTJ
ESTJもまた見分けが容易である。とにかくキリッとしていて、抜け目がない様子なのである。目力が強いことが多く、いるだけで威圧感がするタイプですら存在する。また、ルールやマナーに非常に律儀で公の場で乱れた行動を取ることを誰よりも嫌う。時にキツイ言い方をしすぎて反感を持たれることがあるくらい正義感強めのリーダータイプなのだ。ちなみに、ESFJがESTJっぽく行動しようとすると、目力は強くなるが、やはり本物には遠く及ばずだ。T型がF型っぽく行動してもかなり不自然だが、F型が下手にT型の真似をすると大事故を起こしかねない。典型的な人物は、くりーむしちゅーの上田だ。
INTP
INTPもまた見分けやすい。とにかく、一人行動が多く、いつも何かを考えている様子なのだ。本人に友達を作る気があるかどうかも分からないし、実際に「他人には興味がない」と公言するタイプすら存在する。また、怒らせるとおとなしい見た目に反して、かなり論破を食らいやすく、こうしたタイミングで分かる場面もある。淡々と理詰めし続けるオタク気質がいたら、確実にINTPだ。
ESTP
ESTPの見分けは容易である。とにかく行動一つ一つの動きが大きいのだ。彼らは、非常に目立ちたがりで、落ち着きもないため、いかにも本能的に動いているように見える。また、派手な格好をしていることも多く、口も達者である。絶対に逆らえない強面ヤンキーはESTPである可能性が高い。豪腕で筋肉質であることも多いため、見分け方はかなり簡単そうだ。典型的な人物は、ドナルドトランプだ。
やや見分けにくいタイプ
ESFJ
ESFJを見分けるのはかなり難しい。とにかく、目立つ割にこれといった特徴が少ないのである。SF型特有の柔和でニコニコした表情自体はESFPと同じだが、管理的なので、ルールや計画に沿って動きたがる。ただし、親しみにくい雰囲気ではない。ESTJ同様、リーダー的ポジションを任せられやすいが、ESFJはただ引っ張るだけでなく、とにかくおせっかいを焼きたがる。ここが、ESTJとの決定的な違いだ。リーダーシップにはやや劣るが、集団全体をくまなく見渡し、進んで手を貸そうとする。やや落ち着きがないように見られるだろう。人前で目立つことを一切好まないISFJとも違う。かなりの確率で、ESTJやESFPとミスタイプするし、ENFPやISFPと間違えられることすらあるだろう。典型的な人物は、出川哲朗だ。
ISTP
ISTPもまた見分けやすいようで見分けにくい。とにかく、タイプ内での性格差が大きいのだ。ISTPの生息範囲は非常に広く、一軍の傘下から天涯孤独まで多岐に及ぶはずだ。特に、男性であれば、よりこの特徴が強くなる。感情露出をあまりしない無口タイプ(IT型)で、理想をあまり語らず現実に強くこだわり、テキパキした様子がなければISTPである場合が多い。ただし、N型のような独特な雰囲気はないので、的を絞れば見分けやすいだろう。ISTPはよくよく見ればみんな同じ雰囲気をしている。
ISFJ
ISFJの見分けもやや難しい。女性であれば、かなり簡単に見分けがつく。とにかく、自己主張がなく寡黙なのだ。話しかければ、いつもニコニコ話してくれるし、余計な一言を言ってくる様子もない。ISFJ女性は、前章でも話した通り女性のジェンダーロールに染まりきっているので、見分けやすくなっている。一方で、見分けにくいのはISFJ男性だ。ESFJ同様、柔らかい雰囲気をまといつつ規律的に動きたがるのだが、あまり社交的でなく、かなり消極的だ。ISTJと違い、人のミスを厳しく指摘してくることもない。ただし、柔軟性にはやや欠ける。とにかく、突然の変化にパニックになりやすいからだ。繊細ながら一貫的に行動したがる無口男性は、このタイプではないだろうか。
INTJ
INTJもまた見分けがつきにくい。とにかく目立ちにくい上に似たタイプであるINTPとぱっと見が似ているからだ。両者の決定的な違いは、スキがあるかどうかだ。INTPは基本的に無関心なので、敵に回さない限り口出ししてこない。一方で、INTJは、スキがなく、突然キツイ口調で注意してくる様子だ。また、目つきが鋭く、ボーっとした目つきのINTPとは真反対だ。とにかく見分けるのは難しい。典型的な人物は林修だ。
見分けるのが難しいタイプ
ENTJ
ENTJは見分けることが難しい。とにかくハッキリとした特徴が少ないからだ。自分にも他人にも厳しく、ミスを容赦なく指摘してくる点はESTJと変わらないが、こちらはかなり持論が入っている。ルールも確実に守るとは限らない。ENTP同様、自信満々な様子が見られるが、よりパワーが強く仕切りたがる。また、彼らは言い訳や怠慢を誰よりも嫌うため、そういった人たちに目をつけやすい。「言い訳するな」とか「頭使え!」といった独特の強い口調があったらかなりの確率でENTJである。典型的な人物は、織田信長だ。
ENFP
ENFPもまた属性が多岐に及ぶ。共通してふわふわした柔らかいオーラがあるのだが、それ以外にぱっとした特徴がない。好き嫌いが激しく、かなりの気分屋である点はENTPと似ているが、こちらは情緒的思考なので、激しく理詰めしてくることはない。ただし、空気を読んで行動するタイプではない。「柔和なKY」といった雰囲気だ。ニコニコしながらも地に足がついているESFPとも大違いだ。とにかく浮ついていて、よそ見が多い。ENFPはとにかく型にハマろうとしないので、全てに当てはまる特徴が本当にないのだ。F型特有の慎ましい雰囲気すら全てに当てはまるわけではない。かなり議論的なENFPも一定数いるし、内向的な雰囲気をしたENFPもいる。母数が大きいこともあり、なかなか見分けがつかない。典型的な人物は、上白石萌歌だ。
ISFP
ISFPは、極めて母数が大きいタイプだ。とにかく、数が多いので、見分けにくい。IS型は総じて数が多く、どこにでもいる雰囲気をしているからだ。典型的なIS型でFでPだと感じたらISFPかもしれない。とにかく、大人しく平和主義でニコニコしている印象だ。同調圧力や権力にめっぽう弱そうだ。自身とは偶然、相性がトップクラスにいいので、比較的見分けやすいが、関わりが少ないと見分けられないかもしれない。
見分けるのが極めて困難なタイプ
ENFJ
ENFJはなかなか見分けがつかない。私自身も言われて初めて気づいたパターンがほとんどで、一発で当てられたことがない。ESFJと違いカリスマ性を持っていることがほとんどだが、アプローチの仕方が人により大きく異なる。ENFJは非常に信念が強いが、何を信念にするかは全く異なるためだ。自己研磨に一生懸命なENFJだと、見るからに洗練された雰囲気になるし、スポーツに熱中したENFJだと、監督やコーチといったオーラが強く出る。自分に厳しいことも多いので、しばしばENTJとの区別もつきにくい。ややハッキリ言う面もあるし、貫禄もあるからだ。ただし、TJ型特有のエンドレスな怒りは存在しない。やはり、FJ型は最後には人情に辿り着いてしまうのだ。
INFP
INFPもまた区別がつきにくい。これといった特徴がほとんどないからだ。ただし、私は何度かINFPを見抜いた経験がある。共通していたのは、独特の世界観だ。とにかく、流行を追いかけない独自のファッションとふとした時に入り込む自身の世界観、自己主張を激しく苦手とする場面を見たからだ。ただし、これは典型的なINFPであり、それもその一部分にすぎない。総じてIN型は常に謎に包まれている。
INFJ
最も見分けにくいタイプだ。とにかく、近隣タイプと誤認しやすい上に、絞り込むことすら困難な場合がある。INFPと違い、見た目は他タイプと極めて似ているからだ。INFPのように明らかに独自の世界を生きている様子ではない。ある程度、世間や周囲に合わせながら、独自の世界を生きていくスタイルだ。最も誤認しやすいのは、INTJだ。どちらも何かを深く考えている様子だし、かなり単独行動派だ。ただし、INFJは、慎ましく生きている様子だ。自分の間違いも即認める。ISFJとも誤認しやすい。どちらもIF型特有の目立たずに慎ましく生きていくスタイルをとっているからだ。ただし、良くも悪くも発言がぶっ飛んでいる。ISFJは非常に単調な考え方をするので、よく言えば現実的でわかりやすく、悪く言えば面白みがない。一方で、INFJは、よく言えば機転が利くし、悪く言えば何を言っているか分からない。思考回路は、ENFJとよく似ているが、ENFJは、目立つ方なので、人前で積極的なアプローチを見せる。こことの誤認は少なそうだ。とにかく、見分けることは容易でない。