【mbti】因子の組み合わせとそれによる性格の違い(2)
はじめに
前回に続いて、mbtiの2文字綴りのタイプ差を見ていこうと思う。今回は、真ん中の2文字で分けていく。SF型、NF型、ST型、NT型だ。ここは、かなり気質が異なる区域で、生涯変わらない部分とも言われている。実際に、ここが一つでも変わればかなり異質なタイプだろう。今回は、そこを見ていくとする。
SF型:友達タイプ
最も数が多くスタンダードなSF型は、友達タイプだ。友情を誰よりも大切にし、小学生の時のような友達関係を好む。協調性があり、変わったことは言わず、みんなでワイワイ楽しむタイプだ。SF型の長所は何と言っても飛び抜けたコミュニケーション能力だろう。特に、社会人的なコミュ力が高く、相手を常に思いやったようなタイプだろう。弱点として挙げられるのは、論理的思考力の弱さだろう。T型が全くおらず、そういった考え方も好まないので、問題解決能力が低いことが多い。NT型から見ると「何考えてるんだ?コイツラ?」という印象を受けてしまうだろう。
NF型:博愛タイプ
NF型の興味は広範囲に及ぶ。SF型のように、家族や学校、会社といった身近な範囲にとどまらずに、彼らの視線は常に世界や宇宙にまで向いている。海外で積極的に慈善活動をやりたがるタイプの人間はほぼ全てがNF型だろう。とにかく、独自の思想を強く持ち、理念を大切にするタイプだ。長所は、飛び抜けた共感力だ。SF型もNF型もある程度共感力を持つタイプだが、SF型は、表面上だけで判断している節があるので、他人の繊細の悩みにはとことん疎い。
どこか壁を感じさせやすいのだ。一方で、NF型は違う。「なぜこうなったか?」や「どこが原因なのか?」を徹底的に考えるので、他人の悩みを判断するにはすごく慎重だ。そのため、カウンセラーなどに向いている。弱点はやはり感傷性だろう。繊細で傷つきやすい彼らは、生きづらさを感じているパターンがほとんどで、思考が常に無限ループしてしまう。そのため、ある程度の年齢まではかなり不利なポジションを余儀なくされるだろう。
ST型:実用タイプ
ST型は、非常に現実的で実用的だ。とにかく、日常生活や仕事で役に立つものを好み、デザインよりも設計にこだわるだろう。非常に硬派で、仕事ができる人も多そうだ。主に、STJ型は職務遂行型の課題に強く、STP型は、肉体系や職人に適しているだろう。
長所は、既に述べたが、現実世界で必要とされる仕事で中心を担えることだ。特に、ESTJや成熟したESTPは、リーダーシップが飛び抜けて高く、重要な役職を任せられることも多いだろう。弱点は、どうしても閉鎖的なところだろう。S型特有の閉鎖性が否定できず、しかもT型なので、協調性を欠いていることが多い。そのため、遠目から見ると「かっこいい」と憧れやすいが、中には入っていざ関わって見ると「冷たい」と感じることが多い。工場勤務や男社会が閉鎖的で冷淡な空気感になりやすいのは、ST型男性のカタマリがこうした空気感を作り出すからだろう。
NT型:評論家タイプ
NT型は、政治家や評論家に多い。とにかく、すべてに白黒をつけやすく、「自分が正しい」と思うことを追求する節があるからだ。論理的思考力は4タイプの中で飛び抜けて高いが、それと引き換えに感情という概念を失った人たちだ。彼らの共感力は壊滅的に低く、感情を頭で理解するタイプも多い。そのため、対人関係でトラブルを起こしやすく、他人に苦手意識を持つものも強い。特に、INTPやENTPは、所構わず議論を仕掛けたり、何を言うにも結論を飛び込ませる傾向にあり、本人たちも自覚なく周囲を敵に回してしまうことが多い。NT型の長所は論理的思考力だが、短所の共感力の低さを克服しなければかなりハードモードになってしまうだろう。NT型は、しばしば「最強」と称され、憧れの的にされやすいが、本人たちは意外にも悩み苦しんでいることが多い。おそらく、内面と外面のギャップが最も大きいタイプだろう。