ESFJ視点における根に持つタイプと持たないタイプについて
はじめに
今回は、この記事を参考にさせていただく。非常に興味深く感じたこの記事だが、自身は、根に持つタイプについての投稿を以前から考えていた。理由は、自分自身の苦手なタイプだからだ。私自身も、思い出を振り返ることは好きな性格だが、嫌なことはすぐに切り替える性格なので、根に持つ人の対処法に苦労しやすいからだ。少しネタバレになるが、母親がISTJで、その性質がかなり厄介だった。母親は、非常に口うるさく、感情的になるとすごく暴言を吐き散らしたり、理不尽なことでキレたりする人だった。母の暴言や早とちりに苦労し、好き放題言われるも、時間が経つにつれ、怒る気にならなくなり、1時間ほどで再度母に話しかけられるとすぐに応じていた。しかし、母は、何年も前のことを持ち出す人で、どうにもならないことを咎めてくることに辟易していた。そこが決定的な違いだと感じた。
私も中学生くらいまでは人によく迷惑をかけてきた方だったので少し言いにくいのだが、母の粘着質ぶりは異常だった。同様の理由で、祖父母ともよく揉めていた。そのせいか私はいつしか母親に似た女性に苦手意識を強めるようになった。そのため、現在私が苦手とする人のほとんどが何かしら母と似た性質を持つのだ。根に持つ人と関わりたくない心理は間違いなくここから来ている気がする。今回は、根に持つタイプとそうでないタイプを語っていく。ちなみに、上位タイプ=絶対に関わりたくない。ではないので、そこはご理解いただきたい。あくまでも傾向である。
異次元に根に持つタイプ
ISTJ
ダントツで最も根に持つタイプだ。とにかく、過去に執着しやすく異常なまでに根に持つ。その場ではクールな表情をしており、何事もなかったかのように見えるが、年単位で攻撃を仕掛けてくるタイプだ。特に、いきなり思い出して急激に怒りを強めてくるので、何の前触れもなく来ることがほとんどだ。ISTJは、なかなか嫌なことを忘れることができず、その場以上に怒りを強めてくることすらある。飛び抜けて高い情報処理能力がここでは裏目に出てしまうのだ。典型例は、先ほどの母の話だ。
ISFJ
ISFJもとにかく根に持ちやすい。ISTJ同様、その場では何も言わないし、何事もなかったかのように見えるのだが、実際は、いつまでも覚えていて、とことん根に持っている。ISFJは、感情の整理が難しい性格であるため、いきなり攻撃性が前面に出ることがある。また、思い出すと同時に当時と同じ規模の怒りが再発するので、周りをおどろかせることも多い。物腰柔らかい反面、非常にウジウジしており、イヤミっぽい言い方で相手を困惑させることがしばしばある。独特のネチッとした感じが目立つのだ。
根に持ちやすいタイプ
ENFP
ENFPも根に持ちやすい。ENFPは、思いのほか頑固だ。FP型にしては異例の頑固さを持ち、自分の感情が逆なでされる状況に耐えられない。とにかく、一度嫌なことがあると、一生覚えており、決して許さない。また、気分屋なので、機嫌がいいと突然態度が良くなるが、機嫌が悪くなった途端、再び当たりが強くなる。根に持つ時も特有の不安定さが目立ち、執着のジェットコースターのような現象を起こす。攻撃性は非常に高く、わざと大声を出したり、周囲に悪口を広めたりして来たりすることが多く、しばしば悪質さが目立ち、陰湿である。
ISTP
ISTPもまた根に持ちやすい。ISTPは、精算できない過去があると根に持ちやすく、その姿は非常に粘着質である。ISTPは、コミュニティから孤立しやすい傾向にあるため、ISTPを仲間外れにする動きや、差別する動きがあると、非常に根に持ちやすい。ISTJ同様にやはり年単位で覚えていることが多く、それに納得できていない傾向にある。
INFJ
INFJも根に持ちやすく、過去にとらわれて考え込む傾向にある。特に、卑劣な行為や裏切り行為、不誠実な対応を許せない傾向にあり、こういったいら立ちは年単位で続く。INFJは、聖人のような性格であるため、ほとんどの場合、怒らせる方に原因があることが多いのだが、いざ本気で怒らせてしまうと、普段の穏やかさとは裏腹に、非常に攻撃的になり、衝動性が強く出る。怒り始めると周りが見えなくなるため、絶対に怒らせてはいけない。
ISFP
ISFPも根に持ちやすい。どちらかというと、堪忍袋の緒が切れて、耐えられなくなった相手を忘れられない傾向にある。一度本気で怒らせてしまうと、関係の修復はほぼ不可能だ。
そこそこ根に持つタイプ
ESFP
ES系列はあまり根に持ちにくい傾向にあるが、その中で最も根に持ちやすいのは、圧倒的にESFPだろう。ESFPは、納得できなかった相手を時々思い出して、なんとなく面白がる傾向にある。好きな人と嫌いな人とで態度が異なることが多く、敵対視しやすい。個人的に、全タイプで最も相性が悪い組み合わせは、ESFPとISTJが圧倒的だと考えているが、どちらも根に持ちやすいからといった特徴がある。ESFPが毛嫌いする相手は、ISTJであることが非常に多く、ISTJに対する怒りはいつまでも冷めない様子だ。過去に、ISTJに強い怒りを持ったESFPと関わっていたことがあるが、いかにもな犬猿の仲で、二度と許せない相手といったところだった。ちなみにそのESFPの友人は、非常にさっぱりしていたため、よほど逆鱗に触れていたようだった。
INFP
INFPもそこそこ根に持ちやすい。とにかくメンタルが弱く、感情に流されやすいからだ。こちらもやはり一度嫌われると修復不可能で、相手が現れる度にとてつもなく強い拒否反応を示す。NF型は総じて根に持ちやすく、時空を超えたストレス反応を示すことが多い。INFPもENFPほどではないものの、かなり根に持ちやすいようだ。
INTP
INTPも根に持ちやすい。とにかく怒りを覚えた相手を過度に分析するため、分析しているうちに怒りの感情に変わりやすいからだ。INTPが仕返しをする際は、非常に陰湿であったり、理詰め的であったりすることが多く、怒らせるとかなり厄介な相手だ。とにかく、裏に裏をかいたタイプの復讐を仕掛けてくるため、絶対に怒らせてはならない。
ENFJ
NF型は根に持ちやすいタイプが多いが、その中だと最もさっぱりしたタイプだろう。ENFJは、非常に利他的で、自分の信念に従って生きるタイプであるため、あまり過去にクヨクヨしている時間がないのだ。ただし、記憶上には残っていることがあるため、あまりバカにした態度は取らない方が良い。
ほとんど根に持たないタイプ
INTJ
INTJはあまり根に持たない。INTJは、感情よりも論理を重視するため、論理的に正しくなればそれ以上に求めるものがないからだ。ただし、関わりが少ないので、かなり推測的な分析である。
ENTJ
ENTJもあまり根に持たない。とにかく論理的に考えるため、あまり感情的になるタイプでないからだ。ただし、時空を超えて怒りや感情が表出することがあるため、油断はできない。いきなり思い出して口にする瞬間が存在する。
全く根に持たないタイプ
ENTP
ENTPは根に持たない。そもそも未来志向すぎて過去を振り返ろうという気にならないからだ。ENFPと違い、論理思考なので、感情爆発もしにくい。ENTPは、悪意なく強気に出ることがあるものの、そこまで好き嫌いがあるタイプではないので、実はすごくさっぱりしている。過去の話をしたがるENTPには今のところ出会っていない。
ESFJ
ESFJも根に持ちにくい。Siによる記憶力は発達しているため、過去の出来事を細部まで覚えているが、それは単に覚えているだけなのだ。ESFJも含め、ES型全般が今を生きるタイプであり、過去を教訓に未来へ生かそうとするタイプなので、過去に執着しにくい。この特性は特にNeが比較的発達したESFJに顕著である。ただし、未熟なESFJの一部は、非常に根に持ちやすいため注意が必要だ。Fe+Siの組み合わせから、過去に感情的になって来るため要注意ではある。しかし、成熟したESFJは、相手の感情を第一に考えるし、かなり自責思考なため、全く根に持たない。意外とESFJ-Tは粘着質になりやすく、ESFJ-Aの場合、さっぱりした特性になりやすい気がする。とにかく、タイプ内でかなり割れそうだ。
ESTJ
ESTJは根に持たない。たしかに、ESFJと同じくSi持ちの特性から記憶力は良いのだが、こちらもまた単に覚えているだけにすぎない。納得がいかなければ、その場でブチギレて終了だ。数時間後に謝りに行くと、「気にしすぎだ!」と言われる。ESTJは、完全に今を生きるタイプなので、過去を咎めることに全く意味を見いだしていないのだ。ESTJは、恐れられやすいが、意外と悪意がなく、他人をわざと追い込むような真似をしたがらないのだ。
ESTP
最も根に持ちにくいタイプだ。全く根に持たないとされるES型の中でもダントツでさっぱりした人種なのである。ESTPは、強靭なメンタルの持ち主であり、なおかつ今を生きる豪快な人間であるため、過去の嫌なことを大声で面白がるタイプだ。実際に、殴られた話や裏切られた話などを笑い飛ばしてネタにするタイプも多い。切り替えるスピードも群を抜いて早く、一瞬で空気が入れ替わるタイプなのだ。
まとめ
やはり、ES型が根に持ちにくく、IF型が根に持ちやすい傾向となった。やはり、ES型やT型が根に持ちにくいようだ。ISFJやISTJは群を抜いて根に持ちやすいのだが、面白いことにたった一文字違いのESTJやESFJは、根に持ちにくい結果となった。やはり、ES型とIS型は異質であるため、相性論でここが割れるのも無理がないと感じてしまった。