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合同説明会・合同相談会の準備と対策

合同説明会・合同相談会の準備と対策
今回は、合同説明会・合同相談会について取り上げたいと思います。


合同説明会・合同相談会とは

複数の小学校が参加して、ひとつの場所で行われる説明会・相談会のことをいいます。
多くは○○地区私立小学校合同相談会や○○線私立小学校合同相談会などのエリア別、カトリック小学校合同説明会のような特定の宗教の学校だけを集めた形などで開催されています。例年2月から4月ころの週末に開催されています。

合同説明会に参加する意義

小学校受験予定の家庭が参加することには下記のような意義があります。
・受験を考えている学校が複数参加していれば、効率的に情報収集できる
学校の先生と直接面談が可能(人数に制限はあり)
・いままで知らなかった学校を知ることができ、学校選択の幅が広がる

これに対して、学校側が期待しているのは、多くの層に学校を知ってもらい興味を持ってもらうこと、そして保護者との情報交換を通じて受験者側の要望や興味を知ること、だと思います。学校側も合同説明会の場で、入学してもらいたい家庭を探しにきているわけではないので、この点誤解のないよう注意したいところです。

注意すべき点として、
・学校側が力を入れるのはあくまでも学校単独の学校説明会や相談会である。受験者にとって合同説明会への参加は必須ではない
・入学者を選抜するためのプロセスではないので(よっぽどいい印象を与えることができたら別ですが)むやみなアピールは必要ない。悪い印象を与えないことを優先する。
・合同説明会の開催時期にはいまだその年の入試の方針などは決まっていないことも多い(学校説明会の日程等も決まっていなかったりする)。細かい情報よりは大体どういう学校なのかを大まかに把握するようなイメージがよい

上記のとおり、合同説明会はあくまで大まかに学校の情報収集をするための機会という位置づけですので、参加はマストではありません。もし受験関係の他の予定があるなど時間がとれないということであれば参加しなくても何の問題もありません。ただ、参加して直接学校の先生と面談することで願書や面接の材料が聞き出すチャンスはありますので、そういった目的が達成できれば合同説明会への参加は成功といってよいでしょう。

我が家は4月末開催の東京都私立小学校展のみ参加しました。
東京都私立小学校展は、都内の私立小学校が集まる最大規模の説明会(2024年は相談ブース設置44校、資料参加のみ12校の計56校参加)です。
我が家が志望を考えている学校のひとつが、ホームページにあまり詳細な情報を掲載していない、他の合同説明会には参加していないけれども私立小学校展には参加する、という点を踏まえ参加することに決めました。

準備と対策

服装

男性女性ほぼ紺色のスーツ/ワンピースです。

参加者

合同説明会ごとに要確認。
東京都私立小学校展に関していえば、保護者1名のみ(乳児のみ抱っこで可)です。
仮に参加者に制限がなくても、子どもはできるだけ連れて行かないほうが賢明かと思います。子どもが人ごみに疲れると、学校関係者にだらしない所作や言動を見られるリスクもありますし、合同説明会が開催される時期においては、学校関係者との会話の準備ができていない子どもが多いのではないかと思います。

持ちもの

・筆記具
・メモ帳
・バッグ(パンフレット等資料が入るように大きめ)

事前準備

個別相談を希望する学校の先生への質問を最低3つ考えておく。
・学校のホームページをチェックしておく

事前に準備すべきなのは基本的に質問のみです。質問を準備する過程でホームページをできれば細かいところまでチェックしましょう。

質問すべきでない事項

・ホームページに書いてある内容
→リサーチ不足=熱意が足りないと判断されかねないからです。
・入試についての細かい質問
→その年の入試については決まっていないことが多く、また学校側も入試関連の質問には答えられないことが多いのでいい印象は与えません。
・社会人のマナーを逸脱する質問

質問するとよい事項

悪い印象を与えないというのは大前提ですが、私自身は学校の設定する個別相談会や直前期には聞けない・聞きづらいような質問を聞いておくのにはいい機会ではないかと考えています。まだ選抜のプロセスには入っていないので、学校側も質問者の名前と顔をひとりひとり注意して見ているわけでもないでしょうし、学校をよく知らない人への学校紹介という目的もあるので多少の研究不足があっても許されます。
例えば、学校の特色・特徴(学校が最も力を入れているイベントなど)は何なのか、他の学校との違い(同じキリスト教男子/女子校の中で御校は他校とどう違うのかなど)、家庭や本人の個別に考慮してもらいたい事情(個別に配慮をしてもらえるか)などが聞けるとよいと思います。あくまでも個人的な印象ですが、同じカテゴリーの他校との違いなどは、学校が設定する個別相談会の場では質問の仕方にも気を配る必要がありますが、初心者も参加する合同説明会であれば気兼ねなく聞けるような気がしています。学校側が他校との違いをどう考えているのかがわかれば、面接や願書で、志望理由を明確に打ち出せるはずです。
私自身は、東京都私立小学校展で学校の先生とお話をするなかで、その学校の卒業生が、学生時代の一番の思い出と語る学校のイベントについて伺うことができました。その話が素敵だったので願書や面接の志望理由に盛り込むこともできました。

当日の行動

・当日は早めに会場に行くこと
私自身は何も下調べをせずに私立小学校展に参加してしまったのですが、時間通りに行くと、すでに入場のために長蛇の列ができており、またやっと入場できたと思ったら既に志望していた学校の個別相談の整理券は配布が終わっており、途方に暮れることとなりました。
ただ、整理券が取れなかったからといってあきらめるのは早いです。
ご自分の個別相談時間が終わり、立って待っておられる学校の先生がいらっしゃったので、立ち話ではあるものの、個別にお話を聞くことができました。
また、整理券が取れなかった保護者のために、教頭先生が多数の保護者に取り囲まれながら順次質問を受け付けている学校もありました。
これらの立ち話がその後、願書や面接の材料となったので、最後まであきらめずにチャンスを待ちましょう。

・学校関係者と会話する
個別相談の整理券が取れれば、指定された時間帯に各学校のブースで、整理券を取れなければ、立ち話で学校の先生とお話をしましょう。用意してきた質問を聞いてみて、聞き終わったらさっと次の学校へ移動しましょう。立ち話であれば15分程度で終わらせ、お礼を述べて立ち去るのがよいと思います。先生も長時間の相談で疲れていること、また他にも多くの保護者が待機していることから、さっとすませる、けれども願書・面接に使える材料をできるだけ聞き出すのがポイントかと思います。
多くの保護者が並んでいたり、先生も忙しそうにしていたりしてなかなかタイミングよく質問ができないかもしれません。しかしここで学校関係者から話を聞けないようでは何をしに来たのかわかりませんので、粘り強く機会が来るのを待ちましょう。子どものため、受験に合格するためだと思って勇気をもって先生に声をかけましょう。

・パンフレット集めの是非
私自身もそうであったように、よく研究していない学校のパンフレットをとりあえずたくさん集めて帰る、というパターンに陥りがちです。しかし、私の経験上、後でパンフレットだけ見てもその学校を志望する気にはならず、パンフレットを集める行為自体にあまり意味はありません。
研究してない学校についてよく知るためには、その学校の関係者に声をかけ、話を聞きましょう。当日初めて知った学校の場合は、研究もしていないしホームページも見ていないので、学校の特色など王道の質問をすること、それに対する学校側の回答から話を広げていくイメージでよいと思います。


以上、合同説明会の準備と対策について解説しました。
事前の質問の準備と、当日(特に整理券が取れなかったとき)の学校の先生への声掛け、勇気をもって頑張りましょう。

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