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試験前日と当日の過ごし方

前日の準備

幼児教室の前日講習会がある場合、必ず参加しましょう。初日以外の日程の受験者にとっては、今年の問題の傾向を知り(例えば11月3日が試験当日で同じ学校の11月1日と11月2日の試験内容を幼児教室の講習会等で共有してもらうなど)、子どもと一緒に出題のポイントを確認するために必須といえるでしょう。また、幼児教室が子どもと保護者の気持ちを上手に盛り上げてくれるので、試験に向けて子どものやる気が増します。

前日の夜には、当日の持ちものと服を全て準備しておきましょう。
試験対策としては、前の日程で出題された問題を使い、どこに注意してどこを頑張ればよいのか、子どもにポイントをわかりやすく伝えましょう。
ただし、例年、前の日程で出た内容と同じ(類似の)内容が後の日程で出題される可能性が低いという傾向がある学校の場合には、前の日程の問題に時間をかけすぎないほうがよいです。しかしながら、例年、幼稚舎の絵画については、同じ年に同じ問題が異なる日程で出題されることはほぼなかったのですが、2024年度入学(2023年実施)の入試では異なる日程で同じ問題が出題されたこともあり、予測が難しいので、ヤマをはるのではなくあくまで過去問対策と割り切って、子どもと簡単にポイントを確認しておくとよいでしょう。

前日講習会に参加すると帰宅時間が遅くなってしまうので、勉強や試験対策はほどほどにして、子どもは早く寝かせましょう。もし前日に対策の時間がとれなければ、試験当日に取り組むと割り切りましょう。
また、当日子どもが特に気を付けるべきことを科目ごとにメモ書きにしておくとよいです(子どもが読めるように大きい文字、ひらがなでA4サイズ1枚におさめる)

当日の流れ

持ちもの、服装を改めて確認します。
試験の3時間前には起床し、朝食をしっかり食べさせます。
朝ごはんに何を食べたか試験官から聞かれることがあるので(何気ない質問を通じて家庭環境をみている場合がある)、保護者が自ら料理を作りましょう。

そのあと、自宅を出るまでの時間、また学校につくまでの時間をうまく使いましょう。
前日講習の復習が終わっていない場合、復習をして子どもにポイントを伝えます。前の日程の問題と類似の問題が出題される可能性が高い場合、改めて当日にもポイントを伝えておくとよいでしょう。

試験科目にペーパーがある場合、特に過去問で頻出かつ苦手だった問題や解き方にコツが必要で今一度確認しておきたい問題などを3-5枚ほど、解いておくとよいでしょう。試験本番でいきなり頭を切り替えられないことがあるので、何枚か解いて頭が働くようにしておく方が安心です。
絵画については、勝負絵の確認をします(こんな問題がでたら何を描くんだっけ?といった感じで)。前日では間に合わないかもしれませんが、勝負絵のネタをまとめた資料を作成しておくとよいです。
体操科目がある学校については、簡単に体操の過去問を復習しておくとよいでしょう。慶應の場合だとヒコーキバランス、マークジャンプ(マークのまわりをジャンプする出題動画をタブレット等で録画しておくとよい)などがよいです。
面接の場合、頻出の過去問の確認、立ち位置や挨拶の確認などを最後にしておきましょう。

試験当日の朝にこれら全部の対策を行う時間はないと思いますので、優先順位をつけて、重要なものから行いましょう。

幼児教室によっては、学校近くのスペースで先生と一緒に軽く体を動かし、体操の準備をしてくれるサービスがあります(特に幼稚舎の入試)。参加して体を動かしましょう。

家を出発後、電車やバスの中では、注意点をまとめたメモを子どもに渡し、保護者からも口頭で、改めて気をつけることを伝えましょう。特に面接の場合には、自宅から学校までの経路を自分でいえるように子供に何度も復唱させましょう。
「徒歩で○○線○○駅まで行き、○○線に乗り、○○駅で乗り換えて○○線に乗り○○駅で下車し、徒歩で学校にきました」というように細かい部分まで言えているか確認しましょう。
また、試験官からバスや電車から何が見えたのか、どんな景色だったのか聞かれることがありますので、子どもと一緒に何が見えたのか確認しておきましょう(特に早稲田の入試)。

幼児教室によっては、学校近くに待機スペースを設けてくれている場合があります。積極的に利用しましょう。幼児教室が持ちものなどを一緒に確認してくれるので、安心です。

学校に到着したら、守衛の方、先生方、学校関係者と思われる方には大きな声で親子とも挨拶をしましょう(子どもが学校関係者と勘違いして他の受験者の保護者に挨拶していることもありますが、それくらいの心意気でよいのです)。
私語は慎み、子どもとは最低限の会話のみにとどめましょう。
待機場所で子どもを見送るときに手を振ったり、試験が終わった後に学校の敷地内で子どもの頭をなでたりハグしたりするなどの行為もやめましょう。学校によっては、親離れできていないと判断され、それだけで不合格とされるリスクがあります。

試験が終わった後の過ごし方は家庭によって異なります。
気がゆるまないうちに翌日以降の対策を行う家庭、幼児教室のヒアリングに向かう家庭、公園等でストレス発散させる家庭など、子どもの状態や翌日以降の日程をみて決めるとよいでしょう。

当日の持ち物

  • 受験票

  • 白い上履き(子ども)
    ※できるだけ新品の上履きが望ましい

  • スリッパ(保護者)

  • 着替え1セット(下着や靴下も含めて1セット)
    ※ズボンのゴムが切れたり、緊張でおしっこをもらしたりするといったことがあったりするので、着替えをすべて1セット用意して保護者が持っておくと安心

  • 水筒(のみもの)

当日の服装

男の子

(慶應以外、慶應義塾横浜初等部一次試験)
上:白いポロシャツの上に紺のベストを着用。寒い場合はコート着用(学校で保護者が預かる)
下:黒または紺のハーフパンツ。白い靴下。黒い(革)靴
※靴は下駄箱で上履きに履き替える学校が多い。体操もこの格好でやるため、動きやすい素材のハーフパンツを選んでおく

(慶應義塾幼稚舎、慶應義塾横浜初等部二次試験)
上下:体操服(通常は半袖半ズボン)、運動靴(外靴)
※幼児教室で使う体操服で構わない(幼児教室の名称を印字していない体操服を購入できる)

女の子

(慶應以外、慶應義塾横浜初等部一次試験を含む)
上:白の半袖ブラウス、ボレロを着用。寒い場合はコート着用(学校で保護者が預かる)
下:ジャンパースカート、白い靴下、黒いワンストラップシューズ

なお、動きやすさ重視のときには、ブラウスとジャンパースカートではなく下記の組み合わせもあります。
上:ポロシャツ
下:キュロットスカート

(慶應義塾幼稚舎、慶應義塾横浜初等部二次試験)
上下:体操服(通常は半袖半ズボン)、運動靴(外靴)

参考までに小学校受験の服装に関する三越伊勢丹のウェブページはこちら↓
https://www.mistore.jp/shopping/feature/baby_kids_f2/mensetsu12_bk.html


以上、試験前日から試験当日の準備・対策でした。
受験当日に至るまで、本当に大変な日々を過ごされてきたと思います。
途中であきらめたり、ケガをして受験が叶わなかったお子様もたくさんいらっしゃいます。そのなかで全力で受験に向き合い、無事に試験本番当日を迎えられたこと自体が素晴らしいことです。
皆様の合格を心より祈念しております。

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