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「スタートアップPR集中講座 2024」で学んだことをヌーラボの事業広報に当てはめて考えてみた💡
「スタートアップPR集中講座 2024」に参加した理由
皆さんこんにちは!株式会社ヌーラボで事業広報を担当しているカトレーナです。先日の #ヌーラボブログリレー2024の「ひとり広報が実現する!チームワークマネジメントを体現した働き方とは?」でも触れましたが、2024年10月1日から事業広報チームが新設され、現在は部長と私の2人体制、実質的にはひとり広報として活動しています。
1年前まで広報未経験で、今回初めてゼロからチームを立ち上げ、戦略を立案するフェーズを経験しています。そこで、2024年10月に開催されたKipples代表の日比谷尚武さんによる「スタートアップPR集中講座 2024」に参加しました。
この講座は、新たに広報部門を立ち上げたい経営者やマネジメント層、現場で活躍する担当者を対象にした内容で、まさに今のヌーラボ事業広報の状況にぴったりでした。開催レポートも公開されているので、興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。
今回はこのブログを通じて講座を振り返り、学びを事業広報の立ち上げにどう活用しているかをご紹介します。
改めて基礎知識を学ぶ大切さ
「スタートアップPR集中講座 2024」は、10月2日から毎週水曜日に90分ずつ、全5回で実施されました。
初回のテーマは「広報・PRのいまさら聞けない必須知識」。この回では広報の基礎を体系的に学び直す機会となりました。私は以前、テレビ番組のADをしていた経験があり、ヌーラボ入社後も1年間広報業務を担当していました。しかし、これまでの業務は先輩や本、現場の経験則に頼った「感覚的」なものが多かったのが実情です。この講座を通じて点と点が繋がり、広報の基礎を体系的に理解できたことは大きな収穫でした。
特に、事業のフェーズ・直⾯している課題によって広報の仕事は変わる点に新たな発見がありました。ヌーラボは2022年6月に東京証券取引所グロース市場に上場し、第2次成長期から変革期変革期に移行していると考えています。このフェーズでは、コーポレート広報や社内広報とは異なるアプローチが求められます。具体的には、組織の目標達成に向けて、マーケティングや営業との連携、販促支援に注力する「事業広報」の重要性を講座を通じて改めて理解することができました。
0→1戦略⽴案のプロセス
新たに広報チームを立ち上げる中で、「すぐに成果を出さなければならない」という焦りがありました。しかし、広報機能成熟ステップの説明で日比谷さんから以下のようなお話がありました。
・初めから「いけてる」広報を実践できるわけではない
・焦らず「育てる」必要あり。
この言葉が安心材料になり、焦らず中長期を見据えた「なりたい姿」を描くことができました。まずは基盤を整えることの重要性を理解し、日比谷さんの講座で学んだ戦略策定に取り組みました。
基盤構築フェーズの要「戦略策定」
戦略策定については、戦略立案プロセスの基盤構築フェーズ1で学んだ目的の確認を行いました。「広報活動で何を達成したいのか」を明確にするため、ヌーラボのカスタマーコミュニケーション部を管掌するCRO小島さんが提唱する「OWWH フレームワーク」を活用しました。これにより、定量・定性のObjective(勝利条件)を設定し、それを達成するためのWho、What、Howを1年後と3年後の視点で作成しました。
また、OWWHの実践を通じて特に「WHO」の意識が大きく変わり、売上を意識しながら、情報を届けるべき最適なターゲットを考慮しました。その後、ターゲットの整理(ステークホルダーの洗い出し、各ターゲットとの関係構築の方針設定、優先順位付けなど)を行いました。特にメディアとの関係構築においては、これまでリーチしていなかった方々とも新たな関係性を築くべく、細かくメディア分析を進めています。
部署連携はチームワークマネジメントが必須
次に意識したのは事業広報の体制構築です。新たにカスタマーコミュニケーション部が誕生し、それまでの広報機能が分割されたため、社内でも「事業広報の役割」を明確にアピールする必要がありました。
日比谷さんの講座では、広報体制を整える上で以下の4つのポイントが挙げられていました。
推進体制(役割←→⼈選)の整理
部⾨横断の情報収集ルートの確⽴
(必要に応じて)パートナー選定
会議体設計
推進体制では、これまで行ってきた業務に加え、今後取り組みたいタスクも多岐にわたるため、人材採用を進める一方で、外部パートナーの協力を仰ぐことにしました。(もし事業広報にご興味ある方がいらっしゃいましたらご応募お待ちしております🙏一緒にヌーラボを盛り上げましょう🔥)
ヌーラボでは外部パートナーを活用した経験がなかったため、選定には慎重を期しました。カオスマップで市場を確認し、先輩広報のアドバイスを受けながら候補のPR会社に連絡。提案依頼書(RFP)を基に企画提案を依頼しました。講座で学んだパートナー選定の基準や相場感が役立ち、スムーズに比較検討を行うことができました。「何を任せたいのか?」「何を重視するか?」考慮すべき点を事前にまとめていたので、結果として、今のフェーズに適したパートナー企業と連携し、現在はBacklogとCacooを活用して一緒にプロジェクトを進めています。
情報収集ルートの確立と会議体設計については、特にビジネスグロース部マーケティング課との連携を重視し、定期的な会議を設けています。また、部長との1on1ミーティングも実施し、意思疎通を図っています。
さらに、開発部との連携も不可欠なため、BacklogとCacooのプロモーション会議に参加し、必要に応じて開発部責任者との1on1で詳細な情報を収集しています。
ひとり広報ではありますが、社内外の関係者をどれだけ巻き込み、社員一人ひとりに広報の重要性を意識してもらうかが鍵となります。
チームワークマネジメントの手法を取り入れ、①目標を設定する ②役割を明確にする ③リーダーシップを発揮する という3つのステップを意識することで、ゴールへの近道が見えると確信しています。
講座の感想と事業広報の展望
「スタートアップPR集中講座 2024」は、これから広報を立ち上げる方や新米広報担当者にとって理想的な内容でした。実践的で、すぐに役立つ情報が満載だったため、ヌーラボの事業広報立ち上げにも多くの学びを応用させていただきました。次回の開催は2025年春を予定されているとのことなので、興味のある方はぜひ参加されてみてください!
事業広報として、多くのユーザーの皆さまが愛着を持って使ってくださっているサービスだと改めて実感しています。これからもより多くの方にヌーラボ製品を知っていただき、「チームワークマネジメントといえばヌーラボ」「DXといえばヌーラボ」と自然に想起される存在を目指してまいります。広報機能の成熟に力を入れ、引き続き価値を提供し続けます。
2025年も変わらぬ応援をどうぞよろしくお願いいたします!