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ジーズアカデミーを卒業して、人生迷子も卒業した話

他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられるー

カナダの精神科医 エリック・バーン

オーストラリア在住でユニット山口に入学を決意

初めて味わった挫折。人生迷子の始まり

ジーズアカデミーを2023年4月29日に卒業しました。そんな私は現在、オーストラリアにワーキングホリデー中です。コロナが重なってしまい、1年で帰国するはずが、なんだかんだ約4年もオーストラリアにいます。

 元々はバラエティ番組のADをしていました。しかし過労でうつ病になってしまい、6ヶ月間の休職。マグロのように、止まったら死んでしまう私にとって、当時の記憶がほとんどないほど苦しい時間でした。その出来事をきっかけに、新たにやりたいことを模索している中で、ジーズアカデミー東京にも出会いました。ただ当時はやりたいことも自信もなく、まずは状況を変えたいと渡豪することを決意しました。

 オーストラリアでの生活は、なかなか波乱万丈(コロナで失業、交通事故2回や全身麻酔で手術、盗難、言語の壁でちんぷんかん、失恋など…笑)。3年ほど過ぎると海外での生活にも慣れ、平凡な日々を過ごしていたのですが、「結局何がしたいんだろう」と人生迷子に陥ります。なんだかんだバリバリ働いていた頃の自分が好きて、もう一回何かに熱中したいと感じていました。

自分の居場所を作るために入学

オーストラリアへ行く時、一つ決めていたことがあって、「会社だけに依存しない人生を送る」。これを実現したいと考えていた時、ジーズアカデミーを思い出し、気がづけば説明会に参加してました。そこでびっくりしたのが、「なんで山口にも校舎があるんだ?(笑)」。実家から徒歩10分の距離に行きたいと思っていたエンジニアの学校ができていて、運命を感じざるを得ませんでした。

 いつかは起業したいし、コーディングの技術もしっかり身につけたかったので、本当は帰国してLABコースに通おうとしていました。ですがユニット山口校の説明会を受けてみると、週末集中のDEVコースは起業志望も多いし、オンラインで受ける人もたくさんいると聞いて「じゃぁオーストラリアから通ってみようかな」と軽い気持ちで入学してしまいました。(これがのちの悲劇へ…笑)

心が折れそうになった課題提出

ユニット山口は福岡DEVコースと一緒に授業を受けます。学校の教師や看護師をされている方、修士論文真っ只中で学校へ通うペンギン大好き大学院生、香港出身で日本語が私より優れている方、産休中で3人の子育をされるママさんなど、個性豊かな面々が集まっていてとても刺激的でした。

 最初はチーズアカデミーと呼ばれるホームページを作る課題。見本を参考に、触ったことのないHTMLやCSSを調べながら書いていきました。完成した時は本当に感動しました。初めて小さな成功体験から楽しさを覚えた気がします。その後"魔改造せよ"とのお達しがあり、自分の好きな一人旅をテーマに作り変えました。課題を見せ合うレビュー会で選ばれ、みんなの前発表させてもらいました(これが最初で最後だったことは内緒です。笑)

 授業はだんだんjavascript、GitHub、firebaseなど素人には難しい内容になっていきました。レビュー会に参加すると、1 ,2週間で「ムシキング」や「パックマン」を作ってくる意味わからん才能勢がいたり、大好きな山やペンギンを全面に出した素敵なプロダクトを作ってくる努力勢がいたりなど、徐々に自信を失っていきました。

 授業中は何度もつまずき、"詰んだ"スタンプを押してはチューターさんに助けてもらいました。ZOOMのブレイクルームで何度も弱音を吐き、泣きそうになりながら、チューターのマキさんや難波さん、しおつきさんから「大丈夫だよ」って言ってもらい励ましてもらっていました。
 オンライン授業に慣れていなかった頃は、正直質問しづらかったり孤独に感じたりして、何度も心が折れそうになりましたが、それでも支えてくださる人がいて、その人たちのためにも頑張ろうと思えました。

3年半ぶりの帰国。初めて対面会えた大切な仲間


初めて参加したジーズ飲み会in山口

 2022年12月末。コロナも収まり、3年半ぶりに一時帰国することを決めました。gatherやslackでも仲間とコミュニケーションを図っていましたが、みんなが現地で飲み会したり一緒に勉強している姿を写真で見て、寂しい気持ちがありました。なので本当に帰国が待ち遠しく「も〜いくつ寝ると日本♪」と子供みたいに指折り数えていました。

 嬉しいことに福岡メンバーもチューターさんも、講師のタロ先生、卒業生もメグリバのある山口に大集合してくれました。オンラインで会ったことあるけど、リアルで会うのはなんとも不思議な感覚。みんなからは「思ってた10倍元気」、「思ってたより小さい」と言われ、笑ってしまいました。私的には「みんな本当に実在したんだ」と会えて安心したし、もっとみんなが好きになりました。

メンターとの運命的な出会い

運命の出会いIT大喜利

 山口で授業を受けた翌日、福岡でジーズ全体の新年会があったので参加しました。担任の児玉先生、Lab生や先輩、メンターさん、運営してくださっている方など、たくさんの方と会うことができ、改めてジーズのコミュニティって素敵だなとしみじみ…。

 新年会では突如始まったIT大喜利になぜか参加し、覚えたてのIT用語で笑いをとりにいきましたが、審査員がぜんぜん笑ってくれない。(笑)正直ちょっと根に持っていました(笑)。

 その審査員として参加されていたヌーラボ橋本さんのオフィスで2次会をすることになりました。その時橋本さんのことを存じ上げず、「なんであんなに審査が厳しかったんだ、何者だ」と思っていましたが、まさか社長さんだったとは…。あの時は失礼しました。(笑)その後話が盛り上がり、楽しい時間を過ごしました。そんな橋本さんはのちに私のメンターになってくださり、GGA出場まで導いてくださいました。本当にあの時出会えてよかったなと思います。

人生を変える卒業制作期間

なかなか決まらないwho/what

帰国している最中も、卒業制作期間はどんどん近づいていきます。友達や家族と旅行中も「先に寝といて」と言ってはギャザーへ行き、Why me探しをしていました。朝まで付き合ってくれた仲間、見守ってくれた友達・家族には感謝しかありません。

 しかしメンター決めの直前にあった児玉先生との壁打ちで、惨敗してしまいます。理由はWhy meは決まっているのにWhoとWhatが別々のものになっていたから。どうしてもそこが定まらないとHowも決まらないため、ずっと苦しんでいました。橋本さんがメンターに決まった後もずっと迷っていました。そんな時、同じメンティーでペンギン大好き中川さん、山大好きLeeさんが朝方まで一緒に向き合ってくれ、橋本さんとの初回の壁打ちの直前でようやく、やりたいことが明確になりました。

大人の青春


朝日が昇るまで同期にデバックしてもらいました

私は起業志望で入学したので、橋本さんのメンタリングでプロダクトを作る前に事業計画書を作り、とりあえずユーザーテストをやってみようということになりました。コーチングサービスを提供する予定で、コーチやユーザーとして使ってくれる人、技術フォローとして入ってくれた阿部くんなど、仲間がどんどん増えていき、「私本当に起業するんかもしれない」と徐々に自覚が芽生えていきました。サービスの方は良い感じに進み、あとは…"コードを書く"。これが入学してからずっと苦手で、「パソコンに5分向き合う→ベッドにダイブ」一日中繰り返していました。

 卒制の期間はLaravelマスターの宮地先生やLeeさんに、詰まったところをデバックしてもらっているうちに、なんとなく原理が分かってきて、最後の方は一人でもコードを書けるようになっていきました。食事を摂るのも忘れて、気がつけば5〜6時間コードに没頭していたと思います。

 翌日仕事があるはずなのに、朝日が昇る時間まで付き合ってくれた仲間のおかげでここまで成長することがでました。本当にありがとうございます。(売上の20%は渡しませんが、心から感謝してます。笑)

思ってもみなかった卒業認定保留

プロダクトも作りきり、あとはGGAのセレクションに向けてプレゼン資料作ろうと思っていたら…。なんと卒業認定に私の名前がありませんでした。仕事中でしたが、何度も携帯を確認し…「やっぱり名前がない!!!(笑)」
 卒業認定保留の理由は、起業するなら必要だとされる機能が未実装だったから。かなり焦りましたが、チームメンバーの阿部くんをはじめ、仲間が全力でサポートしてくれたおかげで、みんなから4日ほど遅れ、無事に卒業が確定しました。

念願のGGAへ出場へ

卒業が確定してから5日後のセレクションに向け、猛スピードでプレゼン資料を作りました。zenmetryの長友さんや、入学の面接の時からご縁があったチューターの難波さんに、壁打ちしてもらいながら仕上げていきました。プレゼン自体も納得いくものができ、無事にGGAへ出場することが決まりました。

 GGA登壇までの期間は、追加でコーチを約10名ほど集め勉強会を行い、またプロダクトのブラッシュアップをしました。さらに橋本メンティーにもプレゼン発表を見ていただき、ギリギリまでブラッシュアップをしていきました。

 途中、豚骨ラーメンをパソコンに飲ませてしまったり、半年前から予約していたバリ旅行へ行ったりとバタバタしましたが、なんとか当日を迎えることができました。 

GGA出場メンバー。初めてあったとは思えないほど仲良くなりました!

 GGAでは全国の選ばれしジーズ生と初顔合わせ。初めて会ったとは思えないほど、素敵な方達ばかりで、すぐに皆さんと仲良くなりました。

 GGA自体はあまり緊張はしなかったものの、いざ舞台に立つと思うような発表ができず、少し後悔も残りました。

 ただ発表後に多くに人に反響をいただき、伝えたい人に届けられたのがとても嬉しかったです。トップ3とオーディエンス賞が発表された時、心からおめでとうと言えて、幸せな気持ちなりました。

Special Thanks 

福岡&山口の同期たち

 今後事業をはじめていく中で、いろんな困難に直面すると思います。でもジーズアカデミーで見つけたWhy meとたくさんの経験を糧に乗り越えていきます。

 たとえWhy meが見つからなかったとしても、半年間本気で自分に向き合った人は強いし、魅力的です。6ヶ月で人は変われないと思ってたけど、自分次第だと感じました。私は真剣に自分と向き合って人生迷子から脱出でき、かけがえのない仲間に出会えました。本当にジーズアカデミーに入って良かったです。

改めて関わってくださった皆様、ありがとうございました。今後とも末長くよろしくお願いします。


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