2/23 日本ハム対楽天戦の守乱で思い出した少年野球の頃の自分 #1

GAORAのTwitterなどでハイライトを見た。守乱。守乱。守乱。

『エラーによる失点で負ける試合を、今年も見る覚悟はあるか?』

とファイターズファンに熱く訴えかける内容だった。

映画なら『〜帰ってきた男たち〜』と格好良いサブタイトルがつきそうだが、帰ってくるなと言われてもしょうがないプレーが散見した。

セカンド渡辺諒が、茂木栄五郎の打球をファンブル。これはまあしょうがない。打者の走力的に無理をしたのだろう。でも守る位置が深すぎるんだよな、俊足の茂木にあの守備位置はおかしい。しょうがなくはないけど、ファイターズファンは今更これでガックリこない。

ピッチャー立野和明が、ノーアウト1、2塁でのバント処理(打者:黒川史陽)を転倒して焦って一塁に送球。送球の位置が一塁側に逸れたため、黒川とベースカバーに入った渡辺が交錯。外野まで送球が逸れ、一点が入る。両者負傷。失点どころか負傷するのは流石にガックリくる。

ノーアウト 1、3塁でファーストゴロ。ファースト中田翔は三塁ランナーを目で牽制しつつ、二塁のベースカバーに入ったショート中島卓也に送球。捕球した中島はその後飛び出した三塁ランナーを刺しにホームに送球するも、投げるタイミングが早く三塁ランナーは帰塁。打者走者は勿論一塁セーフ。2つのアウトカウントを取れるはずが、1つで終わってしまう。

こうやってピッチャーの球数が増えていき、シーズンでは中継ぎの登板数もじわじわと増えていく。たかがワンプレーなのだが、シーズンではダメージがじわじわと蓄積していく。されどワンプレーなのである。

アウトカウントが取れないのはピッチャーの球数が増え、ブルペン全体への影響、ひいてはシーズン全体への影響、と理解してるファンはどれくらいいるのだろうか。恐らく次の試合になったら忘れてるファンが大半ではないか。

ちなみに中島のプレーは咄嗟の判断力が試される難しいプレーであるが、現状ファイターズ遊撃手の一番手とすると寂しいプレーである。鉄壁の守備をウリにしてる選手なだけに、もどかしい気持ちになった。ちなみに私の好きな選手は中島だった。(いつからかは正確には覚えていないが、梨田昌孝監督の頃にはすでに推しの選手だった。)今は他の選手である。今度また書こうと思う。

ワンアウト 1、3塁でファーストへのセーフティースクイズ。ランナーが遅かったため中田はホームに送球。ランナーは3塁とホームで挟まれた。キャッチャーの清水優心は3塁ランナーを追いかけるがタッチアウトできる中途半端な位置で三塁手野村祐希に送球。3塁ランナーは野村がタッチしてアウトにはなったものの、焦った野村は二塁から飛び出していた1塁ランナーを刺せず。打者走者も一塁を飛び出しており、セカンドのベースカバーをしていた浅間大基が一塁へ転送するも、ワンバウンド送球となり刺せず。描写が非常に難しいプレー、というか面倒くさいプレーである。疲れた。

相手の走塁ミスにより2つアウト取ってチェンジのはずが、1つしか取れず。他の映像も見てみると、レフトの杉谷拳士もクッション処理にもたつき、失点の一因になっている。この試合完璧なプレーをしていたのはファースト中田のみである。

記録に残らないミスは近年のファイターズの十八番である。「今年もファイターズは厳しいシーズンになるだろうな」と嘆いて私は動画を閉じた。

ところで、この愉快なプレー集を見て、親近感を覚えた。ランダウンプレイ(野球で、塁間に立っている走者をアウトにしようとする守備側のプレイ)のもたつき具合を見て、「まあ難しいけどさー」と思わず口に出した。

なぜなら私も野球をプレーしていたからだ。こう書くと「お、この人自信がある人だなあ。中高6年間野球をやってたのかな?もしかして大学でも野球を続けてて試合に出てるのかな?」

やっていた。小学生の頃。4年ほど。ずっと補欠の補欠。

打てない・走れない・守れないの三拍子揃った好選手だった。

ミートG  パワーG  走力G  肩力G  守備G    エラー×  三振

パワプロ的に表現するとこんな感じだろう。赤特能(マイナスの評価のこと)は2つじゃ全然足りない。まだまだ持ってこい!

あまりにも惨めな事件が起こったのが、チームでの紅白戦である。2イニングで3エラーを犯した。3つ目のエラーはベースカバーに入った時に、ピッチャーのアンダートスを落球した。野球経験者の方なら、いかにこのプレーがレベルの低いものかお分かりだろう。WBCだったら、帰国後確実に空港で狙撃されるプレーである。今でもその当時の打球を鮮明に覚えている。しばらく野球が嫌いになった。

「のび太くんじゃん!」とたまに言われることがある。

が、彼は0割1分打っている。(35巻収録『空ぶりは巻きもどして』Wikipediaより)

練習試合はともかく、私の公式戦打率は0割0分である。彼の方が上だ。0と1の差は大きい。『彼女10年いない』と『彼女できたことない』は全く違う。納得いただけるだろう。

足もまあ遅かった。短距離も長距離も。

小学5年生の時、50m走が9.8秒だった。当時『瞬足』というメーカーのスパイクを履いていたが、『鈍足』とからかわれていた。小学生にしてはユーモアがあるいじりである。

(※そんな私も高校生では、50m走が6.7秒 シャトルラン114回という、平均よりかはちょい上の男子にはなることができた。小学生の頃の下積みというものが、少なからずあったのではないかと思う。野球をさせてくれた親に本当に感謝している。)

筋力も勿論あるわけがなく、女子にも負けてしまうレベルだった。バットなんか重くて振れない。そもそもデットボールが怖くて、試合で打席に入ることすら嫌だった。野球どころかスポーツが向いてなかったのではないかと思った。

だから、プロ野球選手は尊敬している。自分には決してできないことができる。本当に凄いと思う。ここの記事では現実的で辛辣にファイターズを批評するが、誹謗中傷は絶対にしない。『1軍で使うな、スタメンで使うな』は書くが、『死ね、消えろ』は書かない。当たり前だけど。ファンとして一線を越えてしまう人がチラホラいるのは野球ファンとしては、野球経験者としては悲しい。

今日のファイターズの守乱を見て、自分の過去のエラーを思い出した。だから、というわけではないが、”冷静に” ”現実的に” 日本ハムを分析するのである。

ポンコツエピソードしかないのは格好悪いので、次回は自分が少年野球の頃密かに誇りに思っていたエピソードをかく。

# 北海道日本ハムファイターズ

#思い出


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