2/20 日本ハム対楽天戦 練習試合で注目した選手

ファイターズは楽天との練習試合。

田中将大の復帰登板、吉田輝星、ドラ1ルーキーの早川隆久、伊藤大海が出場とあって非常に注目度が高く、youtubeの無料配信では9万人ほどが観戦していた。

試合結果や出場成績はニュースを見ればわかるので、感想のみを書く。

自分がこの試合で一番注目したのは、途中出場した上野響平(遊撃手、2019年ドラフト3位、京都国際高、内野手)。

9回伊藤の登板時、センターに抜けようとした打球を捕球し、軽やかに一塁へ送球した。このプレーを見て、「これは10年遊撃でレギュラーを張れる」と確信した。

捕球の柔らかい姿勢は源田壮亮を彷彿とさせ、送球の軽やかなバネの動きは今宮健太を彷彿とさせるプレーだった。捕球してから投げるまで早く、送球もきちんと一塁手の胸に目がけるものであり、非常に精度の高いプレーだった。

また、課題であった打撃も目に見えて改善しており、今宮のような引っ張りの打球を放っていた。前回の試合では華麗な流し打ちを見せていたが、「引っ張りはできないのかな?」と思っていた。

しかし今日の試合では2打席とも引っ張ってヒット性の当たりを放っており、ドラフト時から言われていた『飯山2世』を大きく超えてくるのでないだろうか。『世代最強守備だが、打撃はさっぱり』の評判を覆してくれそうだ。(※同世代は中日の石川昂弥、横浜の森敬斗、オリックスの紅林弘太郎など)

今のファイターズは平沼翔太、渡辺諒を二遊間で据えようとするのが首脳陣から伝わってくる。※中島卓也は腰痛のためフルで試合は出れない、石井一成は致命的なエラーが多くメインでは使われないため(石井は今日も平凡なセカンドゴロをエラーしている。無念……)

が、悲しいことに私はこの二遊間でいるうちは絶対にリーグ優勝できないと確信している。近年上位を占めるソフトバンク(以下福岡)、西武は二遊間が堅実であるからだ。

福岡は今宮、牧原大成が(最近は周東佑京、川瀬晃が守ることが多く、若干守備力は低下している。)西武は源田、外崎修汰(その前は浅村)がスタメンを張っている。

特にわかりやすいのが西武で、『所沢遊撃隊』とネットでは揶揄されていた遊撃手が(鬼崎裕司、永江恭平、木村昇吾など…)、源田に固定されてから一気にAクラス常連となった。

去年こそ千葉ロッテが3位でAクラスとなったが、CSファイナルで藤岡裕大がミスを連発し、崩れていった。(私の憶測だが遊撃への打球が多く、恐らく狙われていたのではないか?、と試合を見て思った)

というわけで二遊間の守備力は大事だと思うが、平沼渡辺のコンビは正直厳しい。

平沼は投手出身ということもあり、肩は良い。しかし、投げるまでの動作がやっぱり遅い。際どい打球は大抵間に合っていない。取った後に投げる体制がとれていない。足の体重移動が一番わかりやすい。中島を見ればわかるが、上手い選手は捕球した時に右足に体重が乗ってある。しかし平沼は捕球して+『右足に体重を乗せて』+送球するという余分な動作がある。解説で建山義紀は ’’平沼選手は3割は打たないと割に合わない守備” と辛口なコメントを残している。

渡辺は送球が逸れることが多いが、一番の問題は守備範囲が狭いことだ。「追いつくか!?」という打球に届かないイメージが強い。実際、UZR(同じポジションの他の選手より、どれだけ失点を防いだのか?を表すデータ)の指標では毎年リーグ最下位クラスである。映像を見るとわかるのだが、一歩目の動きが少し遅い。打撃はストレートに滅法強くパンチ力があって楽しみだが、やはり最低で ”3割は打たないと” 我慢できない守備である。

辛口な批評とはなったが、やはりファンとしては期待している。平沼のツーベースヒットは近藤の打球に似てて惚れ惚れするし、渡辺が西武ギャレットが投じた160キロの直球をはじき返した場面は思わずガッツポーズした。二人の守備が改善することを応援している。

それでもやはり、上野響平には期待せずにはいられない。新球場の北広島では遊撃に上野が守っていることを願う。早ければ今年の後半にもお試し出場があると思う。また、個人的には同じ鎌ヶ谷軍の遊撃がメインとなる細川凌平(2020年ドラフト4位、智弁和歌山高、内野手)にもの凄く期待しているので、そのうち細川も言及しようと思う。

#北海道日本ハムファイターズ

#上野響平

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