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ランキング優勝したので海皇水精鱗の採用カードや使用感について

どうも。烙印世界のアニメ化を聞いてテンション上がってる氷水YPです。
↓最近の成果

(マッチ戦って書いてるけど本当はシングルです。)


【現在の構築】

【採用カードについて】

まず基本的なことですが、海皇水精鱗は効果のデザインとして捨てる側捨てられる側の2種類に分別されます。
そのため、本質的にはどう足掻いても異なる役割のカード2枚以上で動くギミックのテーマとなります。
そういった事情もありデッキ内のカードの比率はかなりシビアで、余裕がありません。
捨てる側と捨てられる側が手札にちゃんと1枚ずつ来るためには40枚デッキならそれぞれ10〜12枚程度は必要です。
他に指名者3枚は必須、展開上で拾うパーツも盛り込むと誘発を積めるのはどれだけ欲張っても10〜12枚程度が限界で、それ以上はかなり手札事故を誘発させやすくなります。

・海皇関連

「海皇の竜騎隊」3枚
捨てられる側。ATK1800。
ターン1が無いのは強みですが場に出力するわけではないので、初手で3枚全部手札に来ると最悪勝てる盤面が作れなくなります。
引きたいしデッキに1枚は残ってて欲しいという意味も含めて3枚です。

「海皇の重装兵」1枚
捨てられる側。直接展開には絡みません。
こちらもターン1が無く捨てた分だけ表側のカードを破壊できます。
轟海皇でデッキから落として時間差で除去を放つ動きが強力です。
現状デッキから直接落とせるので1枚ですが、破壊耐性のない置物が多い環境なら複数枚も視野に入ります。

「海皇子 ネプトアビス」3枚
捨てる側と捨てられる側、両方の性質を持つ♤
文句無しの最強カードその1。
デッキから海皇を墓地へ送り海皇サーチします。
起動効果なため着地狩りに弱いもののワン・フォー・ワンに対応しており、後述の深影隊の効果でもリクルートできます。
捨てられると墓地の海皇蘇生します。
いずれの効果も自身と同名には触れません。
これ1枚から動けるため減らす理由がありません。

「海皇精 アビスライン」1枚
捨てる側。ルール上「水精鱗」としても扱います。
海竜族ではないため、ネプトアビスかディニクアビスからサーチします。
自身と手札・場のテーマモンスターをリリースすることでデッキからレベル7の魚・海竜・水族(海系種族)をサーチかリクルートできます。
発動後EXに水属性縛りが掛かります。
単体のスペックなら「超古深海王シーラカンス」がぶっちぎりで強く、海デッキなら海をサポートするクセに自身は海サポートに対応していない「城塞クジラ」が有力候補でしょう。
ネプトアビスに対するヴェーラー泡影を貫通する手段になり得るので複数枚の採用もありです。

「轟海皇 ポセイドラ」3枚
捨てる側。最強カードその2。
手札・場の水属性を墓地へ送り手札から特殊召喚、着地時にデッキからテーマモンスターを墓地に落として相手場のカードを対象取って手札に戻します。
後攻ならこのカード+水属性モンスターから除去を放ちながら展開をスタートできます。
優勝時の構築では2枚でしたが、先攻後攻両方で必ず役目のあるカードなので3枚にしました。

「海皇龍神 ポセイドラ・アビス」2枚
ターン1でテーマエクシーズに重ねて出せます。
ちなみに同名もいけます。(いいの?)
手札・デッキから水属性を墓地に送り、対象を取らずに相手の場を3枚まで手札に戻します。
捨てられる側を無理矢理デッキから叩き落とします。「瀑征竜-タイダル」を落として高打点横並びとかも狙えます。
エクシーズ召喚された状態で墓地へ送られるとレベル3以下の魚・海竜・水族を3体蘇生します。(同名3体も可)
ちなみにどちらも名称ターン1ありません。(なんで?)

「海皇精 アビストリーテ」1枚
エクシーズ召喚すると墓地のレベル7以下の魚・海竜・水族を蘇生します。
このカードの登場によりレベル7を揃えてランク4に向かうルートが確立しました。
素材を取り除きデッキからアビス罠をセットできます。採用するアビス罠はチーム一択です。

「アビスチーム」1枚
場の魚・海竜・水族の種類だけドローします。最大で3枚ドローですが実戦ではだいたい2枚です。
発動後次の自分ターン終了時まで水属性しかEXから特殊召喚できません。(は?)
水属性が破壊されると墓地効果で墓地・除外の水精鱗を回収します。
相性の良いカードに「霊王の波動」があります。このカードでドロー(後引き)して機能する上、追加効果も適用できます。

・水精鱗関連

「水精鱗-ディニクアビス」3枚
捨てる側。
自身の効果で着地すると下級水精鱗をサーチできるので捨てる側と捨てられる側を手札に合わせて用意できます。
初動になり、自力で場に出れるレベル7は貴重なので3枚です。

「水精鱗の深影隊」3枚
捨てる側と捨てられる側、両方の性質を併せ持つ❤︎
ルール上「海皇」としても扱います。
ターン1で捨てられるとデッキから下級のテーマモンスターをリクルートします。出すのは専ら竜騎隊やネプトアビスです。
発動後EXに水属性縛りが掛かります。
手札を墓地へ捨てることで場の水属性をレベル7に統一します。
最強のネプトアビスにアクセスできるカードなので当然3枚です。

「水精鱗-ガイオアビス」1枚
永続効果でX素材を持っていると上級モンスターが攻撃宣言できなくなります。
フリーチェーンで、自身より低い攻撃力を持つ相手フィールドのモンスター全ての効果を無効にします。
ATK2750までが実質的な無効範囲になります。
専ら後攻用のカードですが、VSなどに代表される召喚権でポンと出てくる対象に取らない除去効果持ちが流行る場合には先攻でも立てます。

「水精鱗-サラキアビス」1枚
相手ターンに手札のネプトアビスを捨てるため、墓地にアビスラインが用意できない展開の時に出します。
リソース回復能力の高さから膠着状態の時にも役立ちます。

「皇たる水精鱗-ネプトアビス」1枚
調整版の王神鳥シムルグです。
かつて鳥獣族デッキが王神鳥1枚でやっていたことを海皇水精鱗はプリマドーナとコレで再現しています。
水属性がコストで墓地へ送られるとデッキ・墓地からアビス装備魔法を回収または自身に装備します。
持ってくるのはほぼトリアイナです。

「アビスティング-トリアイナ」1枚
手札・墓地からテーマモンスターを特殊召喚します。
レベルや表示形式の指定がないのでエクシーズやリンクも蘇生できます。
墓地効果で竜騎隊などを戻して次のターンに再び展開できるようにするのが本命です。

・その他

「深海のミンストレル」3枚
捨てる側。最強です。
相手が何をできるかを把握することで妨害の無駄撃ちを減らせます。
またいくつかの蘇生手段に対応しているチューナーとしても優秀です。
環境で純粋な海皇水精鱗を握る際の強み=存在意義に等しいです。当然3枚。

「豪雨の結界像」1枚
絶望。22年の環境を遊んだ決闘者ならこの類のカードの凶悪さがわかるでしょう
増殖するGが健在である内は外せません。
展開が通れば対象耐性が付与された状態で出てきます。

「氷水帝エジル・ラーン」1枚
捨てる側。マイフェイバリットエジル!
水属性レベル10シンクロかリンク2を作れます。
ATK1500でアネモネに対応しています。
水属性デッキは余程縛りがキツくない限り、とりあえずこのカードを1枚入れるところから始まると言っても良いほどの汎用カードです。

「霊王の波動」1〜3枚
採用できるならぶっちぎりで強い無効系誘発です。
アビスチームで軽く紹介しましたが、こちらは先発で登場した「聖王の粉砕」と違い、デッキ以外からの特殊召喚効果にも反応するのが強力です。
40枚に収めるために減らしてるだけなので別に増やしても大きな問題はありません。

「深海姫プリマドーナ」1枚
汎用レベル7シンクロ。デッキから豪雨を特殊召喚します。
隠されし効果として、このカードをシンクロ素材としたモンスターは相手モンスターの効果対象になりません。

「魔救の奇跡-ドラガイト」1枚
汎用レベル8シンクロ。魔法・罠の効果発動を無効にします。
カードの発動無効と違い、墓地・除外での効果も無効にできるため優秀です。
またアダマシアのテーマ効果としてデッキトップを5枚めくり、岩石族があればその数まで相手の場を手札に戻せます。
ワンチャンでニビルがめくれるかもなので、指名者で飛ばす用も兼ねて1枚差しておくのもアリでしょう。

「相剣大公-承影」1枚
汎用レベル10シンクロ。効果破壊耐性持ちのデバフ要員。
相手ターンにアビスラインの墓地効果を起動することで除外効果を誘発できるため、このデッキではかなり強く使えます。
水属性デッキがATK3500の壁を超えるためには大体必要です。

「氷水啼エジル・ギュミル」1枚
水属性チューナーを要求するレベル10シンクロ。
フリーチェーンでターン中、自分の場のモンスターは効果によって破壊・除外されません。
また除外については「できない」という行為そのものを禁止するテキストのため、自分・相手の指定が無く対象を取らない効果であれば相手は魔法・罠か自身の場を除外するしかありません。
更に相手の効果発動にチェーンして発動するとその発動したカードと同名を場・墓地から全て除外します。
発動時の処理を持つ永続系や、墓地効果のあるカードにチェーンすれば相手のリソースを効率よく狩れます。

「バハムート・シャーク」1枚
リヴァーチュ・ドラゴンを出す専用カードです。
鏡餅でお世話になった方も多いのではないでしょうか。
アーマード・エクシーズギミックを採用すると更に展開が伸びます。

「リヴァーチュ・ドラゴン」1枚
正規召喚もそこそこします。
海皇水精鱗はやたらとレベル3が並ぶ上、墓地から手札に回収する手段は多くないので必須枠になります。

「ヴァーチュ・ストリーム」1枚
魚・海竜・水族用の「相剣暗転」です。
相手がミラーなどで水属性デッキだった場合、豪雨の結界像が水族なためこのカードの弾になります。
墓地効果で場の水属性1体に1度限りの破壊耐性を付与するか、水属性以外のモンスターを水属性に変更できます。
デモンスミスなどの属性を参照するギミックに対しては妨害にもなります。

「FA-ホープ・レイ・ランサー」1枚
効果を使い終わったバハムート等に重ねて出せば簡単に火力を提供できます。
自由枠です。

「マテリアクトル・エクサガルド」1枚
万能無効の臨界超過をサーチします。
自分ターンに発動コストで素材を取り除ける2体素材かつ水属性ランク3の中で、1番マシに思えたので採用しています。

「原質の臨界超過」1枚
マテリアクトルXの素材を回収して相手の発動を無効にします。破壊はしません。
モンスターを回収した場合はその後手札を1枚デッキに戻すのでデッキに眠って欲しいカードを戻しましょう。
エクサガルド自体を除去されたり百鬼羅刹などに素材を引っこ抜かれると使えなくなります。
海皇水精鱗が展開で自然と用意できる唯一の万能無効なので採用しました。

「海晶乙女コーラルアネモネ」1枚
ATK1500以下の水属性を蘇生できます。
このカードの存在により、水属性モンスターはATK1500以下かどうかが評価点の一つになっています。
このデッキにおいてはミンストレルやエジル・ラーンなどのチューナーが有力な蘇生先です。

・相性良いけど最終的に不採用になったカード

「海皇の狙撃兵」
捨てられる側。重装兵と対になるカードです。
セットカードであればモンスターも破壊できます。
現状重装兵と比べて必要な場面が少ないだけなので環境次第では入ります。

「水精鱗-アビスパイク」
ネプトアビス初動の際、深影隊で特殊召喚しアビスラインなどのレベル3水属性をサーチします。
展開を伸ばすためのカードですが、深影隊の効果でネプトアビスを特殊召喚した展開ルートでは使用できず特定の状況でしか活躍しないのが致命的と感じたため不採用。

「水精鱗-メガロアビス」
アビス装備魔法を複数採用する構築で使用します。
特殊召喚するため手札に水属性を2体捻出する必要があり、それらを補充するギミックの採用も望ましいとなれば自ずとデッキが膨れてしまうので不採用。
またアビスケイルはいずれも強制効果であり妨害として見るとかなり低品質なため、そもそもそちらの採用価値が低いです。

「水精鱗-オーケアビス」
展開の中継地。
アビスチームを採用しない構築でディニクアビス+水属性初動の時に使用します。
自身を対象にすることで深影隊に変身できるためアビスラインや轟海皇との組み合わせでも初動になれます。
手札がディニクアビス+オーケアビス+汎用の場合、どの道アビスチームが必要になり本末転倒感があったので抜けました。

「深海のディーヴァ」
ネプトアビスをリクルートできます。
またこのカードを採用することで、シンクロ素材にディーヴァを指定している「深海のコレペティ」も使用できるようになります。
通常の考えでいけばネプトアビスにアクセスできる=1枚初動であり、むしろ3枚採用すべきカードです。
しかしネプトアビスがアビスラインや轟海皇との組み合わせで相手のエフェクト・ヴェーラーや無限泡影を食らってもまだ動けるのに対して、ディーヴァではそれができません。
また必ず召喚権を必要とする都合上、ネプトアビスとの重ね引きで手数が増えません。
後攻の際、相手からすればどうせアドを稼ぐのはネプトアビスなので、その着地に合わせて除去を撃てば良いだけなのも死ぬほど弱いです。
という感じで色々とありますが、ようは手数が増えないから不採用になりました。

「氷霊神ムーラングレイス」
海皇水精鱗御用達の2枚ハンデスです。
入賞構築でも採用の多いカードですが以下二つが懸念となり使用しませんでした。
①相手によっては塩を贈る行為になる
墓地へ送られるとアドを稼ぐカードが現代にはかなり存在します。
そもそもが相手の手数を減らすのが目的のカードで逆に手数を与えるようでは話になりません。
この点は先にミンストレルで相手の手札を確認することでケアできますが、相手のデッキ次第で使用できなくなるカードを採用する余裕もありません。
②ほぼ全員が採用する汎用札によって存在意義が消える
相手がドロー系誘発を握っていた場合、このカードを使用するプランそのものが崩壊します。
このカードを出す過程で手札から2〜3回、デッキ・EXから4〜5回召喚しますのでプルリア、フワロス両方受けれません。
今やメインからマルチャミーを採用する構築も多く、かつてほどの効果は見込めないのが現実です。
幸い特殊召喚したこのカードを処理する方法については、深影隊の効果でレベル7にしアビストリーテのエクシーズ素材とすることで、以前よりも自然な形で展開に組み込めるようになっています。

【ランキングで勝つために考えたこと】

1番肝心な部分です。
まず大前提ですが、海皇水精鱗に環境Tier1のライゼオルや青眼原石とまともにやり合うパワーはありません。それどころかTier2のメメントやM∀LICE相手も厳しいです。
ようはTier3のやりたいこと通ったら勝てるデッキ枠なのですが、理由としては主に2つです。
①増殖するGなどへの受けが悪い
ガイオアビスやリヴァーチュ・ドラゴンなど止まり所はありますが3枚はドローさせます。
その状態でこれらの妨害は今の環境相手に通用しません。まず貫通されます。
②誘発スロットが少ない
採用カードの部分でも話しましたがこのデッキはギミックの都合上、デッキの半数以上(22〜24枚程度)は必ず初動で固める必要があります。
そしてトリアイナ、アビスチーム、ヴァーチュ・ストリーム、指名者3枚も固定枠ですので6枠取られます。
となると残り10〜12枠程度しか誘発は入りません。
なので手札誘発の空中戦は基本不利です。
ここからは勝つために私がした工夫を。
まず身も蓋もないことですが、ジャンケンは勝ってください。格下が勝つには運含めた有利要素は全て必須条件です。
手札事故で展開できないなんて運命力が足りてません。光の結社に入るなり占星術学ぶなりして改善してください。
増G?うららに食わせましょう。
ドロバ?ミンストレルで引っこ抜きましょう。
アトラクター?墓穴で飛ばしてください。
都合の良い手札を引いてください。当たり前です。勝つためにはそれに相応しい引き(運)は絶対です。
どれだけプレイングを磨こうが一生誘発しか引けない決闘者に勝利などありえません。
くじ運のない人間が宝くじで一山当てようなんて夢見ないでください。
現実的な話、ひたすら試行回数増やすのが一番です。100回の敗北を受け入れて1回の優勝を手繰り寄せましょう。
そして、私が構築で意識したのは『どれだけ強い展開ができるか』ではなく『いかに勝てる動きの要求値を低くするか』です。
理想展開が通れば最強なのは誰だってわかります。それで簡単に優勝できるならディーヴァも3枚入れるしアビスパイクもオーケアビスもムーラングレイスだって使います。
でも現実として、相手が先攻で制圧盤面を作れる可能性は80%あるでしょうし後攻では間違いなく1枚は誘発を引いてます。
相手だって優勝狙える構築で来てます。なればこそ安定感は第1条件です。
私の構築なら手札が如何であろうと最終的にネプトアビスに触る確率は十分にあります。
ディーヴァに頼るまでも無いのです。ディーヴァが弱いのではありません。ディーヴァやその他のカードを採用しない理由はシンプルに過剰だからです。
別に深影隊を2枚にしてディーヴァを1枚追加したって構いはしません。勝てば良かろうなのです。
あくまで私の勝つビジョンに必要無かっただけです。
少ない試行回数で優勝をもぎ取る…つまり勝率を重視した構築を目指しただけで、別に他の構築でも勝てる人は勝てます。
天に愛されるならばこちらは初動を確実に握り、相手は誘発0枚をn回繰り返す事だって可能なはずです。
だからこの記事で私が話していることは単にこの構築をするに至った思考・経緯に過ぎないのです。
つまり、海皇水精鱗の唯一無二の絶対的な正解の構築では無いということだけはご理解くださいませ。

【終わりに】

如何でしたか。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。

…最後に、これだけは言っておきたいことを。
結界像とかの特定の行為全般をできなくする置物は全部禁止するべきです。
勝つための最善手だから使用しましたが、ハッキリ言ってつまんないです。
このタイプのデッキが活躍することで少しでも特殊召喚封じの全種禁止に近付ければと思います。

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