初心者が語る・LHTRPGオンラインセッション体験録 part.2 ~こんなゲームだよ編~
この記事はTRPG初心者の筆者が、オンライン環境にて「ログ・ホライズンTRPG(LHTRPG)」を遊んでみた記録です。「ログホラ好き!」「エルダーテイルやってみたい!」「TRPGは知ってるけど何となく参加しづらい!」「オンセの雰囲気が分からない!」といった方々に、現場の様子を少しでもお伝えできれば幸いです。
〈はじめに〉
皆さんこんにちは。
昨日ぶりですね。カタツムリのNと申します。
半ば思い付きのような形で始めた当シリーズですが、Twitterでの反応を見る限り需要がゼロというわけではないご様子。であれば迷うこともありません。まだ見ぬプレイヤーさんの目に留まることを信じつつ、今日もつらつらっと書き連ねてまいりましょう。
前回は「オンセとは何ぞ?」ということで、ログホラに限定せず「オンラインでのTRPG参加」について紹介してみました。今回はそこから少し踏み込んで、いよいよ「LHTRPG」についてお話ししてみようかなと思います。どうぞよろしくお願いします。
〈LHTRPGってどんなゲーム?〉
これについて語るなら、原作の紹介とセットにした方がよいでしょう。知らない方がいらっしゃるかもですし。原作語りなら任せろ。
「ログ・ホライズン」。アニメも三期まで放送されました人気ラノベで、分厚い単行本が現在11巻まで発売中です(2021.5.31)。
大まかなストーリーとしては、いわゆる転移モノですね。大人気RPG〈エルダー・テイル〉の世界に、突如として世界中のプレイヤーたちが閉じ込められてしまいます。原因も不明、元の世界の身体がどうなっているかも不明。とりあえずゲームの身体だけあって身体能力は高く、リスポーン機能が生きていますから死んでも復活できちゃいます。
ただ、何もかもゲームのままというわけではない模様。NPCが意思を持って生きていたり、食料アイテムがぜんぶ段ボール味だったり。
そんな感じの異世界で、うまいこと現地住民と交流しつつ、死ねない身体で何とか生き抜いてゆく……というのが物語の大枠。それ以上の展開は原作をご覧ください。政治・経済的な側面も掘り下げられる異世界ファンタジー、ハマりますよ。
さてさて。
こういった原作を背景に持つ「LHTRPG」ですから、我々は「『ゲームの世界に入り込んでしまったプレイヤー』というキャラ」に扮することとなります。そして、ゲーム時代に磨いた技を駆使してモンスター討伐に赴いたり、現地住民である〈大地人〉との交流を繰り広げたりするわけです。
〈で、結局実際の卓では何すんの?〉
セッションによります。
いや、ほんとに多種多様なんですよ。作中の展開をなぞるような追体験型ストーリーの他にも、シナリオ製作者さんの趣味が滲み出るコメディ劇、強敵との戦闘から食材探索に至るまでマジで何でもあり。最初びっくりしましたもの。
前述した世界観の都合、我々が扮する「閉じ込められたプレイヤー」たちは、思い思いのやり方で日々を生き抜いています。その一部を切り取れば、例えばクエスト遠征であったり、大地人の貴族さまとの面会であったり、少し考えただけでも色々なドラマが存在するでしょう。セッションはそれを再現する場なんです。
わたしもまだ卓の経験は三回ほどしかありませんが、そりゃもう濃かったですね。転移直後の混乱を描いた物語、人食い鬼の討伐クエスト。あと、エルフの村でおでん作ってきました。サイコロさんの陰謀で大量のパクチーとか納豆とか入りましたが。
募集の段階で大まかなストーリーは知らされますが、細かな展開はダイス目によって変化します。同じ卓を囲んだ仲間たちと一緒に、素敵な物語をつくっていきましょう。
〈オンセへの参加に必要なものは?〉
意欲……とかそういう冗談は置いといて、実際必要なものはそんなに多くありません。
まずパソコン(有志の経験者さまがスマホ卓の実験を行っているようですが、まあパソコンが無難でしょう)。
次に、当記事をご覧のネット環境。
あとは日程の調整と、大切なのがルールブックです。
他システムの経験がおありの方なら百も承知でしょうが、TRPGを遊ぶ上でルールブックだけは必要不可欠です。LHTRPGに関しても専用のルールブックが発売されていますので、お持ちでない方はまずルルブの入手を検討してみてください。
基本と拡張の二種類がありまして、わたしの見た感じだと初心者のうちは基本があれば大丈夫かなーと。もちろん両方揃えば最高です。参加できる卓も増えます。
初心者卓の募集では、体験も兼ねて「ルルブ未所持も可」といった記載があることも。そうした場合はありがたく参加させていただいて、面白いなーと思ったら改めて購入をお考えくださいまし。
ちなみに定価は一冊当たり1400円+税。ちょっと確認してみたんですけど、これTRPGのルルブとしては最強に安いです。有名なクトゥルフTRPGなんかだと、ルルブ一冊でだいたい7000円くらい。単純計算で四分の一。二冊合わせても半分以下。
迷ったら「買い」です。
〈キャラクターを作ってみたい!〉
待ってました(笑)
TRPGへの参加には当然キャラクターが必要ですね。で、ログホラの場合は「ゲームの世界に入ってしまった」という設定ですから、我々の動かすキャラたちの肉体もファンタジー準拠の強さを持ちます。元々ゲームで使ってた(設定の)技や魔法なんかが使えちゃうわけです。
剣士、盗賊、回復役に魔法使い。想像するとわくわくしますね。
そうしたキャラを作るうえで非っ常に役立つのが、公式から提供されているサービス「ログ・ホライズンTRPG 冒険窓口」。
気軽にデータベースなんかも見られちゃうお役立ちページですが、何より目を引くのはTwitter提携で使えるキャラメイクサービスでしょう。
細かい説明や作成のコツは経験者さんの記事に任せますが、選択肢を選んで数値を入力すればあっという間にキャラが完成。使える技やアイテムも多岐に渡り、名前や性別、細かい設定説明も自由に考えて書き込めます。
一回本腰入れて作り始めると分かるんですが、割とキャラメイクで一日潰せます。楽しいんだこれが。
保存しておけるキャラクターは一つのアカウントに12人。好みと性癖をぶち込んでどんどん作ってみましょう。
あとこれは余談ですが、経験者さん曰く、界隈において公式サービスが最高クラスに充実しているとも目されるのが「LHTRPG」なのだとか。わたしは他システムへの理解が浅いので実感ありませんけれど、それらと比較しても始めやすい環境は十二分に整っているようですね。
おいでませ初心者さん。仲間が増えればわたしも心強い。
適当なキャラクターを作ってみると、そのキャラのページに「CR1」という記載があると思います。これ「キャラクターランク」といいまして、セッションを繰り返すことで上げられたりする「キャラの成長度」です。
オンセの募集要項を見ると、どこかに対象CRについての記載が添えられていると思います。つまり「初心者向け」というか、作ったばかりのキャラでも初回から参加できるのは「CR1」の募集ということになりますね。
探してみましょう。もしくは呼び掛けてみましょう。
〈今回のまとめ〉
今回は「LHTRPG」について、概要と特徴をざっくり語ってみました。何すればいいのか分からない、何か特別なものを用意する必要があるんじゃ……なんて不安や疑問に、少しでもお答えできたなら幸いです。
さて。
ここまでは体験録というより環境紹介といった感じでしたが、いよいよ次回はセッションの様子や雰囲気についてお話ししようと思います。どんな感じでセッションが進むのか、わたしの参加した卓の様子を追いながら書いていこうかなーと。
……なんですが、ごめんなさい。恐らくちょっと間隔が開きます。
なにぶん初めての試みなもので、語るにしてもどこまで公開してよいものか勝手が分からず。細かく記すなら参加者全員の了解も取っておいた方がよいでしょうし、数日後すぐに投稿というわけにはいかなそうです。
よって現状考えているのは二つ。
今まで経験した卓について「流れ」を重視して簡単に語ってみるか。
より深い部分を紹介するならば、事前に了解を取ったうえで、今後参加する卓の様子をロールプレイ含めて語ってみるか。
どちらになるかはまだ分かりませんが、いずれにしても時間がかかることはまず間違いありません。ただ、読んでいて楽しい記事になるよう頑張りますので、続報を楽しみにお待ちくださいまし。
さてさて今回はここまで。
お越しいただき、ありがとうございました!
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