初心者が語る・LHTRPGオンラインセッション体験録 part.5 ~冒険の記録編~
この記事はTRPG初心者の筆者が、オンライン環境にて「ログ・ホライズンTRPG(LHTRPG)」を遊んでみた記録です。「ログホラ好き!」「エルダーテイルやってみたい!」「TRPGは知ってるけど何となく参加しづらい!」「オンセの雰囲気が分からない!」といった方々に、現場の様子を少しでもお伝えできれば幸いです。
〈はじめに〉
どうもこんにちは。カタツムリのNです。
とうとう最終回ですね。いやー、思い付きで始めた企画がこんな文章量になるとは。筆者としてもびっくりです。全部で何文字あるのやら。
さてさて。
前回はセッション中のポイントとして、ロールプレイに関するあれこれを解説してみました。ただ、セッション本編の内容にしては薄くない? とお思いになった方もいらっしゃるかも。
確かに、戦闘での立ち回りやミッションでの判定分担など、探せば本編中の疑問は多々あるのでしょう。しかし、その辺の解説は当記事では行わないことにします。
今まで当シリーズで取り上げたテーマは、主に「オンセ参加のハードルとなる疑問」という観点から選んだものでした。つまり、事前にどうしても知っていただきたいことを優先しているというか、未経験者が初参加に踏み切る手助けになれば…というのがテーマ選びの根幹にあったわけです。
そういう視点で見た場合、別にミッションや戦闘うんぬんは当シリーズで取り上げなくてもよくない? との考えに至ったんです。下手に身構えて予習するより、その場で話し合う方が実戦的で役立ちますし万倍楽しいですから。
強いて一言添えるなら、大切なのは会話と相談。
繰り返し使ってきた言葉ですが、今までの回をご覧の皆さまであれば、残りの疑問は全部これだけで現地解決できます。同じく未経験だったわたしが言うんだから間違いない。お互い密に相談しつつ、それぞれのPCの得意分野を活かして頑張りましょう。大丈夫。やってしまえば何とかなりますよ。
というわけで、本編関連はこれにておしまい。セッション前の準備、セッション中の様子と来たら、最後は当然セッション後のお話です。最終回を飾るテーマは、ずばり「ログチケット」にいたしましょう。
〈ログチケットとは?〉
とうとうセッション本編も終了。初めての興奮冷めやらぬ中、誰からともなく「お疲れさまでしたー!」と挨拶が飛び交います。ここに至り、GMとPLが入手できるものこそログチケットです。
文字通りセッションの「記録」といった意味合いを持つものですが、のみならずログチケットは実用品の側面も持ちます。一口にログチケットと言っても幾つかの種類がありまして、GMさんと相談のうえ「使用」することができるんですね。
まず、第一にキャラクターランクの上昇。
わたくし含めた超絶初心者は、恐らく初セッションにおいて「CR1」のPCを使ったことでしょう。このCRを上げる方法がまさにログチケットの使用でして、一枚の消費でランクを一つ上昇させることができます。
つまり、セッションを繰り返せば繰り返すほどチケットが溜まり、より上のCRを対象としたセッションにも参加できるようになるわけです。どんどん数をこなしましょう。また、ログチケットは「我々個人に対して」与えられるものですから、そのセッションで使ったキャラとは別のキャラに対して使用することも可能です。このあたりは後ほど。
二つ目に、因果力の獲得。
因果力についてウルトラざっくりおさらいしますと、ゲーム中に使える万能お役立ちポイントみたいなものです。用途は多岐に渡り、重要な場面でダイスを増やしたり、結果を見てから振り直したりすることができます。状態異常の解除なんかにも使え、あればあるだけ役立つ便利リソースですね。
そんな因果力をプラスしてくれるのがこのチケット。一枚につき1点のボーナスが得られます。セッションが始まる前にGMさんから確認がありますので、二回目以降のセッションでは折を見て使ってみましょう。一枚使っちゃっても、そのセッション終わりにまた貰えますので元は取れます。
三つ目は「アザーゲット」と言いまして、いろんなデータをPCに付加していくことができます。具体的には新しいサブ職業、ユニオン、コネクションの取得。
初めてのキャラ作成時にサブ職業を決めたかと思いますが、このアザーゲットを使用することで別のサブ職に変えることができます。ただ、完全に上書きされてしまうわけではなく、セッションごとに「今まで取ったサブ職業」から毎回選ぶことが可能な良心設計。うれしい。
ユニオンについては、まあ簡単に言うならギルドですね。キャラ設定の一環として、特定のギルドだったりそれに準ずる集まりを設定できます。セッション中にPCたちで結成したオリジナルギルドの他にも、場合によっては原作の大所帯に参加することもあるかもしれません。
最後にコネクションですが、いろんな人々に対する関係性を設定できます。プリプレイで取った人以外のPCさんに取るのが一般的。ただ、これも場合によっては原作キャラやNPCに取ることも考えられますね。
PLが貰えるのは以上の三種類になりますが、GMとして参加した場合は第四のチケットが獲得できます。これは「財宝ゲット」というもので、さまざまなアイテムやお金、装備品なんかに変換できるのだとか。わたしはまだGM経験がなく、財宝ゲットも入手したことがありませんが、いつかは一度体験してみたいですね。
さて。
チケットとしての用途はこんなものですが、セッション中に得たアイテムや報酬金なんかも同時に記載されております。また、何よりも貴重なセッションの記録であることが重要。思い出の欠片として取っておきましょう。記憶と記録の大切さ、原作を読めば分かるはず。
〈いつ、どうやって使うの?〉
これですね。当シリーズで取り上げる最後の疑問。「モノも用途も分かったけど、実際どうやって使うんだ?」です。
そこについて細かく語る前に、まずオンセにおけるログチケットの形態について解説しましょう。
参加形式がオンラインですから、当然チケットが実際の紙片として貰えるわけではありません。どうするかですが、Twitterで冒険窓口にログインすると、マイページの下の方に「ログチケット」という項目があると思います。
オンセの場合、ここにGMさんからデータとして送られてくるんです。開いてみると、上記の種類ごとの枚数に加え、他の報酬やGMさんからのコメントなんかが記載されています。
で、そんなデータとしてのチケットをどう使用するか。
簡単に言えば、セッションごとにGMさんと相談することになります。キャラシートを共有したうえで、新しくシナリオに沿ったサブ職を取りたい旨を伝えてみたりとか。報酬金に関しても、ゲームバランス的にどれほど使うのが望ましいか尋ねたりとか。とにかく迷ったら相談すること。これはセッション中でなくとも変わりませんね。
そういう感じですから、ログチケットは貰ってすぐに使わずとも構いません。前の章で「別のキャラに対しても使える」と確認したのはこの辺が理由で、例えばクラス分担の相談をした後、決まったキャラのランクが足りないようなら「ランクアップ」を使用する……みたいなことも可能なわけです。
使用状況は各ログチケットのページにメモすることができます。忘れないよう、使ったものにはチェックを入れてゆきましょう。
〈今回のまとめ〉
お疲れさまでした。いかがだったでしょうか?
今回のテーマは「ログチケット」でした。特にキャラクターランクの上げ方なんかは、ニュービーが参加できるセッションを増やすためにも簡単な概説があるといいのになー、と前から思ってまして。
細かな説明が欲しい方には物足りない内容かもしれないとは思いつつ、当初の目的通り出来る限り噛み砕いた説明を心がけてみました。まあ、シリーズ通してわたしが言いたかったことなんて「いろいろ融通利くから気負わず参加してね!」の一言だけなんですけどね。
それを伝えられる仕上がりになっていれば嬉しいです。どこかの卓でお会いしましたら、その時はよろしくお願いします。
おわった(達成感)
ほんと長かったですねはい。正直わたくしのような素人に毛が生えた程度の者が、こんな風に解説調で語ってよいものかどうかめちゃくちゃ迷ったんですよ。何か変なこと書いてないか常に不安でしたし。
それでもこうして最終回を迎えられましたのは、ひとえに皆さまの応援あってのことです。本当にありがとうございます。
経験者の皆さまに色々お聞きしつつ、わたしの主観も混ぜつつの雑煮スタイルで仕上げた当シリーズ。いよいよ終わりの時が近づいてまいりました。noteの海に放り投げたこのささやかな体験録が、まだ見ぬプレイヤーさんの手掛かりになるよう心から願っております。
さて、それでは今日はこの辺で。
お越しいただき、ありがとうございました!
【追記】
もっと深く現場の様子を覗いてみたい! という方に向けまして、実際のオンセ風景を収録した「実践リプレイ」シリーズを公開しました。事前準備の様子や雑談の空気、ロールの進め方から戦闘解説に至るまで、とある卓での冒険を余すところなく収録しております。
なるべく細かなデータは廃し、初心者・未経験者の皆さまにも楽しんでいただけるよう物語ベースの構成にしてみました。以下、part.0へのリンクとなっておりますので、興味をお持ちの方は是非お越しくださいまし。
https://note.com/esca_rhmyamaze/n/n3b153670fe2f
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