初心者が語る・LHTRPGオンラインセッション体験録 part.3 ~事前準備は大切編~

この記事はTRPG初心者の筆者が、オンライン環境にて「ログ・ホライズンTRPG(LHTRPG)」を遊んでみた記録です。​「ログホラ好き!」「エルダーテイルやってみたい!」「TRPGは知ってるけど何となく参加しづらい!」「オンセの雰囲気が分からない!」といった方々に、現場の様子を少しでもお伝えできれば幸いです。

〈はじめに〉

時間がかかると言ったな。あれは嘘だ。

皆さんこんにちは、カタツムリのNです。予想外に早くなりましたpart.3投稿です。ごめんなさい! 物を投げないで!
いえ、当初は許可取りその他で時間がかかるだろうと踏んでいたんです。ただ、書いてるうちに文量が膨れ上がってしまい、セッション中の様子を引用すべき(つまり掲載許可を取っておくべき)章が次回以降にずれ込んでしまったんですよね。今回の内容に限って言えば、まだそのあたりを気にする必要もないのかなと。

そんなわけで三回目です。よろしくお願いします。

今日の記事に関してですが、予告通り実際のセッションがどのように進むかを紹介してまいります。で、何から語るべきか少し考えたのですけれど、初めは何をおいてもまず「セッションの全体像」が知りたい……という方が多いのではないでしょうか。後の内容も理解しやすくなるでしょうし。

なので今回からは、最初にオンセの流れをざっくり示した後、時系列に沿って順々に解説を挟んでいこうと思います。主にわたしが個人的に「ピックアップすべきだな」と思ったところを優先して取り上げますので、抜けがありましたら申し訳ありません。

というわけで、いよいよ「体験録」と呼べる内容に入ってまいります。おそらく非常に長くなりますので全体を2~3回に分け、最初は特に「オンセの流れ」と「本編前のあれこれ」についてお話しすることにいたしましょう。

なお、筆者の体験を基にしている関係上、あくまで以下の記述はテキセでのお話になります。ボイセだとまた勝手が異なるのかもしれませんので、そこはボイセ卓でGMさんに質問なさってください。ごめんなさい! 物を投げないで!

〈オンラインセッションの流れ〉

まず、初めてオンセに参加する方に一番最初に伝えたい事ですが、参加表明から何となく当日を迎えていきなりゲーム開始! とはなりません

今になって考えれば「そりゃそうだ」って話なんですけど、オンセだってTRPGすなわち卓ゲである以上、テーブルの事前準備が必須です。具体的には使用キャラの折衝、お部屋の準備とかコマ作り。このあたりは次の章で触れることにしましょう。

で、遊ぶためのあれこれを準備し終わったらいよいよ当日。
予定時刻に全員が揃ったところで、自己紹介その他を行うプリプレイを一旦挟み、満を持して本編開始と相成るわけです。

セッション本編の各シーンにも「アブストラクト」「ミドル」「クライマックス」などなど何やら名前がついてたりしますが、この辺は覚えてなくても何とかなりましたので解説を割愛します。というかキャパオーバー。一応確認しておきますけれど、わたしピッカピカの初心者ですからね?

いろいろ言いましたが、要は「前日までにも色々相談したり、遊ぶための準備はしておくよ!」「当日も最初は自己紹介! みんなのことを知ってから始めるよ!」とだけ覚えておけば大丈夫です。以下、残り二つの章では、それぞれについてもう少し細かく解説してまいります。

ちなみに。
確かpart.1でも少しだけ触れたかと思いますが、場合によっては一日を使う長ーいセッションもあります。そういう場合、ご飯を食べたりするのに途中休憩を挟みますので、何時から何時まで休憩予定であるか確認しておくと安心だと思います。

〈事前準備って何するの?〉

オンセ参加にあたり、わたしが最初にぶち当たった疑問。
TwitterのグループDMに届く、GMの「お部屋準備しますねー」という軽やかなチャット。はーい、と追従する経験者さま一行。遅れて這いずるカタツムリ。

結論から言いますと、何か難しいことをしなければならないわけではありませんでした。強いていうなら、大切なのは会話と相談。ここで言う事前準備とは、大きく「キャラの折衝」「お部屋の準備」の二つに分けられます。

まずキャラについてですが、これは改めて語らずともよいでしょう。自分がどういったキャラになるのか決定する、全ての始まりとも言える作業です。
セッションの形態によっては、ここで一からキャラメイクを行うこともありますね。もちろん既にキャラシートをお持ちの方はそれを持ち出して来たり。いずれにせよ、セッション中の自分がどんなキャラになるのかは、この段階でもう決まります。

さて、ひとつ前の章から引き続き「キャラの折衝」という言葉を使いました。どういう事かというと、要するにクラス分担の相談があるんです。ログホラ作中には12種の職業(クラス)が存在しまして、ヒーラーやタンクといった役割分担が戦闘のキモになっています。いかにもRPGゲームといったシステムですね。原作勢ですからこれは筆者も分かります。

で。
LHTRPGにおいても原作同様、職業によるパラメータの違いは重要視されます。つまり弱点をカバーできるような編成づくりが大切。「参加者全員が攻撃特化」なんて事態にならないよう、事前に使用キャラの特徴を打ち合わせておくわけです。
このあたりは実際に参加してみたうえで、経験者さんの意見を聞きながら進めるのがおすすめです(丸投げ)。ここで語ると長すぎて記事の趣旨が変わってしまう。

と、勘のいい方は気が付いたかもしれませんが、多くの職業でキャラを作成しておくと、分担の際に便利です。他の参加者さんと希望が重なってしまっても、他職のキャラがあれば融通が利きますからね。

では次。
我々プレイヤー(以下PL)が使用キャラを相談している最中も、GMさんは「お部屋の準備」を進めてくださっていることでしょう。これは主にBGMや背景画像、NPCの立ち絵、各種データの用意などです。part.1で挙げたようなサイトに部屋を立ち上げ、円滑なゲーム進行の準備をしてくださる。
感謝です。GMさん、ありがとう。

ただし、かといって我々PLが何もしないかといえばそんな事はありません。自分のプレイヤーキャラ(以下PC)が定まったら、お部屋に入って自分のコマを作ります。

これまた詳しくは割愛せざるを得ないのですけれど、手早くダイスを振るための「チャットパレット」なるものを作ったり、窓口で生成したキャラクターシートのURLを貼り付けたりする作業になります。ただ、「冒険窓口」にて正しくPCが作成できているなら特段難しいことはありませんでした。基本はコピペ、たまに数字の打ち込み。それもキャラシートを見れば分かる類の簡単なものです。行動力とか因果力とか。

分からないことがありましたら、遠慮なく周りの有識者さんに尋ねてみてください。間違いなく答えてくださるはず。

あと、用意できると楽しいのがキャラの立ち絵。
自分で描いたイラストを使う方もいらっしゃいますが、探せば自由に使えるフリー素材や、パーツを選んで作る立ち絵メーカーなどが転がってます。素材に関しては権利表記に注意しつつ、用法と用量を守って使わせていただきましょう。

ちなみに少し捕捉しますと、筆者の参加した卓では当日までの数日間を使い、夜に少しずつ相談や準備を進めてゆく感じでした。連絡手段はTwitterのDM。どうか参考までに。

〈プリプレイってどんなもの?〉

きたる当日。初セッションを控え、ばっくんばっくん鳴る心臓。そんな震えるニュービーを含む参加者一同が、本編前に行う準備をプリプレイと呼びます。

まあ厳密に言うと、前の章で解説したような内容を含め、本編に至るまでの準備は纏めてプリプレイの範疇らしいんですけどね。とりあえずここでは「当日、本編直前に行う準備」について解説してみようかなと思います。

とはいえ、これも難しいことではありません。GMさんからストーリーについての予告があったり、難易度設定やオプションについて解決していったり。そんな中、個人的に意識しておきたいなぁと思った項目は二つ。「自己紹介」「コネクション取得」です。

最初の章でも触れましたが、ここで一旦GMとPLの自己紹介を挟みます。で、我々が意識すべきは「PLとPC」をそれぞれ紹介する必要があること。

内容的には簡単なものでいいんです。PLについては「TRPGは今回が~回目です」であったり、PCに関しては「タンクです」「回復特化です」であったり。ただ、一歩踏み込んだコツとして、キャラ設定がしっかりしてると後々とても楽になります。

これは次回以降の解説範囲になるんですけど、PCに扮した我々PLは、チャットにて適宜セリフを挟みながら、そのキャラを「ロールプレイ」してゆくことになります。しっかりキャラの設定が定まっていると、こうしたロールがしやすくなるうえ周りも非常に便乗しやすくなるんです。

例えば、怪我をした子供を見つけた…という展開になった時。
あなたのPCに「優しくて世話好き」という設定があれば、周囲より早く近寄っていって声をかけるでしょう。で、そういう設定が参加者の皆さんに共有されていれば、他の方はそれに合わせて「近くに敵がいないか警戒する」といった動きをしてくれるかも。自然に役割分担ができたりするんですね。

あまり細かく設定せずとも、大まかな性格や指針が定まっているだけでだいぶ違います。最初の自己紹介までに、自分のキャラはどんな人なんだろう? と考えておくのがオススメです。

次に、コネクション取得について。
上記のキャラ設定と同じく、コネクションはロールプレイのヒントとなるものです。何をするかというと、「参加者さん同士のキャラがどんな関係にあるか」をざっくり決めてまいります。

これについてはルルブにも載っている「交友表」なるものを使うのが一般的。オンセの場合、チャットに「KOYU」と書き込むことで自動的にダイスが振られ、相手に対してどんな認識を持っているのかランダムに示してくれます。

例えば「恩」と出たなら、以前その人に助けてもらったのかなーとか。「親愛」と出たなら、もしかしてゲーム時代からの長い付き合いなのかなーとか。どのくらい深く決めておくかは卓によりますが、いずれにしても後の行動指針を決める手掛かりの一つとなるでしょうね。気軽に振ってみましょう。

さて、そんなこんなで進むプリプレイ。
これらが終わればいよいよ本編です。どんな物語が待っているのでしょう。冒険の始まりに胸を高鳴らせつつ、今回の記事はここで終了。ごめんなさい! 物を投げないで!

〈今回のまとめ〉

お疲れさまでした。いかがだったでしょうか?
今回はセッション本編に入る前、事前準備の進め方について語ってみました。TRPGに慣れている方からすれば「当たり前」をフルスロットルで垂れ流しているだけに見えるかもですが、完全な未経験者であるわたくしから見れば全部が全部「未知の領域」です。むしろ「こういう当たり前を疑問に思っている人もいるのかぁ」と、どうか生暖かい目で見守ってやってください。

それに、やはり当シリーズは主に同じような未経験者の方に向けたもの。そういう方の不安が少しでも取り除ければ、それだけで筆者冥利に尽きるってもんです。わたしの屍を越えてゆけ。

次回から、セッション中のあれこれに入ってまいります。ダイス目に爆笑、戦闘で胸熱、個性際立つシーン作り。そういったものの土台について、実際のセッション記録を見返しながら書いてゆこうかなと。今度こそ時間がかかります。ええ。

ではでは、本日はここまで。
お越しいただき、ありがとうございました!

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