LHTRPGオンラインセッション体験録 実践リプレイ ~CR1シナリオ「桜の樹の下で」part.0~
この記事はTRPG初心者でありました筆者が、オンライン環境にて「ログ・ホライズンTRPG(LHTRPG)」を遊んでみた記録です。「ログホラ好き!」「エルダーテイルやってみたい!」「TRPGは知ってるけど何となく参加しづらい!」「オンセの雰囲気が分からない!」といった方々に、現場の様子を少しでもお伝えできれば幸いです。
〈はじめに〉
皆さんこんにちは、カタツムリのNです。
幾度かセッションを潜り抜けまして、完全なる初心者から準初心者くらいにはなれたかな……? といった感覚の筆者。ただ、ニュービー感覚はまだまだ抜けておらず、「そんな時期だからこそ書けるものがあるのでは」という現場の勢いで始まったのが当記事を第一回とするリプレイシリーズであります。
前回までの記事では「LHTRPG」オンセへの参加について、新規さん向けの紹介文を書き連ねてまいりました。全部で5回に渡る「体験録」シリーズ。いずれも簡単なものですが、誰かのお役に立っていれば嬉しいですね。
そして。
今回からはさらに一歩踏み込んで、実際の参加風景をリプレイ形式で紹介してみようと思います。難しいところは適度に噛み砕きつつ、読み物としてストーリー自体を楽しんでいただけるよう頑張ってみました。今ひとつ参加に踏み切れない方々に向けて、実例を用いた「こんな物語が作れるよ!」「こういう雰囲気で楽しんでるよ!」といった方面からの紹介ができれば幸いです。
さっそくスタート……といきたいところですが、まずはシナリオの概略をば。その後はPLさん同士の事前相談の様子からスタートし、「セッションに至るまでの準備ってどんな感じで進めるの?」といった部分までしっかり組み込んでまいりましょう。例によって非常に長くなりますから、こちらも何回かに分けて「実践リプレイ」としてマガジン化しようと思います。
それでは、いざ。れっつごうっ。
〈CR1シナリオ「桜の樹の下で」概略〉
【今回予告】
「そうだ、花見をしよう!!」
ギルドマスターのその一言で、4人の運命が決まった。
そろそろ桜も散り始めるゴールデンウィーク。
〈エルダー・テイル〉12番目の大型アップデート「ノウアスフィアの開墾」。
それを、ゲーム内の桜を見ながら待とう! というのだ。
舞台は桜の街〈ヒロサキ〉。
月夜見の大桜の下で、彼らの未来が変わる――。
既に面白そう(集中線)
と、いうわけで。今回のシナリオは上記のような設定となっております。原作で言う〈大災害〉……アップデートと時を同じくする異世界転移を、我々PL扮するPCたちはゲーム内の〈ヒロサキ〉という街で体験することになりました。今の今までプレイしていたはずのゲーム〈エルダー・テイル〉のキャラクターとして――〈冒険者〉として、私たちが異世界に降り立つ瞬間です。
あまりの出来事に混乱する面々。触感、匂い、その他あらゆる感覚を刺激する「リアル」。そうこうしているうちにも事態は進み、ひょんなことからPCたち一行は一人の少女〈冒険者〉と出会います。そして、彼女と行動を共にするPCたちは、ゲーム内でも最大規模のプレイヤータウン「アキバの街」を目指すことになるのでした。
よく知るゲームとそっくりな世界。どんな冒険が待っているのでしょうか。わくわくですね。うずうずしますね。
なお、このシナリオはハンドアウト制(HO制)が導入されております。大雑把に言うと、事前にキャラの大まかな役割が定まっているんです。で、それぞれがどのHOを担当するか、我々PLは事前準備の段階で相談することになります。このあたりの様子は後の「事前準備」の項にて紹介を。
各HOの詳細はこちら。
PC1:ギルドマスター(人数1)
君はこのギルドのギルドマスターだ。何気ない提案ではじまった花見がこんなことになるとは……。ギルドメンバーの安全を確保する責任が君にはある。
PC2:参謀(人数0~1)
君はこのギルドの参謀役だ。ギルマスの花見発言のせいで、まためんどくさいことに巻き込まれてしまった。だが、今回のは悪くない。君はこの新しい世界に対する期待を隠せなかった。
PC3:ベテラン(人数0~1)
このギルドは居心地がいい。長く〈エルダー・テイル〉を続けている君だが、この縁側をとても気に入っていた。彼らとなら、この世界でも楽しく生きていけるだろう。
PC4:ニュービー(人数0~2)
君は〈エルダー・テイル〉を初めて間もないPLだ。君の歓迎PTを兼ねているという今回の花見。だが、事態は想像を超えていた。この世界でどう生きていくか、不安と期待を抱えて君は進む。
〈参加者紹介〉
それでは次に、同じ卓に集った参加者さまの簡単な紹介を。PL番号は参加表明順ですね。敬略にて失礼します。
GM:SGL@浅倉
今回のシナリオ製作者さんにしてGMさん。当然のように原作も一通り網羅しておられ、GMとPL、身内卓と野良卓のように様々な形でLHTRPGに接する御方。プレイ歴も長い大先輩であります。よろしくお願いします(平身低頭)
PL1:カタツムリのN
全ての元凶。LHTRPG歴は一ヶ月程度で、それでいてこんな企画を考案するテキスト中毒。某所に投げ込んだ当企画の紹介に対し、予想以上の好反応が寄せられたことに面食らっております。目玉も飛び出る。うおおお、やってやらあ!!
PL2:錦水仙
一度同卓したことのある先輩PLさん。一貫して「気分は初心者」というスタンスであられますが、前回ご一緒した際は率先したロールにより、フリーダムかつ円滑に物語を引っ張っておられました。今回もご活躍いただけることでしょう。いや本当に(平身低頭)
PL3:まーさん
原作大好きPLさん。私と同じくTRPGはログホラが初めてらしく、プレイ歴もほぼ変わらない新人枠とのこと。正直おかげで私の心労が半分くらい緩和されております。以前見学させていただいたボイセでの動きは……あの、本当に初心者さんでしょうか(平身低頭)
PL4:なお@おあげ
先輩PLさん二人目。LHTRPG歴は4~5年を数え、原作アニメも一通り履修済みとのこと。「キャラクタービルドの好み」なんて方向性の発言が出てくることからも垣間見えます通り、わたくしからすれば超ベテランさんでございますよろしくお願いします(平身低頭)
以上のメンバーでお送りするリプレイ。皆さまの多大なるご協力に心より感謝しつつ、いよいよ中身に入ってまいりましょう。最初はDiscordでの相談、事前準備の様子から!(指パッチン
〈実践リプレイ:事前準備〉
来たるセッションに向け、サーバーに集う参加者一同。GM浅倉さんの言葉を皮切りに、まずは各々TRPG経験などを絡めた自己紹介を進めてゆきます。主に上記の内容まんまですので、全文は載せず一通り終了後の挨拶からですね。
GM:どうぞ皆さまよろしくお願いします
錦水仙:よろしくお願いします
なお:よろしくお願いしますー
N:よろしくお願いしますっ
まーさん:よろしくお願いいたします……!
GM:それではキャラクター相談もはじめていきましょう。各自、希望職の第1希望・第2希望と希望ハンドアウトをあげてください。希望が被った場合は、経験者の方には申し訳ありませんが初心者の方の希望優先でお願いします。
ここで少し返信が滞る我々。
まあ、概して決め事には時間がかかるものです。加えてテキストチャットでの連絡ですし、四六時中ずっと気を配っていられるわけでもありませんからね。とはいえ少しずつキャラ決めの方針も固まり、雑談ページでは原作での推しキャラの話になり、といった具合にゆるゆる進んでまいります。
N:ご希望のHO等ありますでしょうか?
錦水仙:参謀かベテランかギルマスがいいです(雑
GM:個人的にはNさんギルマスが面白そうかなぁと
N:なにゆえ私は毎度ギルマスに推薦されるんだろう()
錦水仙:祭り上げられる感じですねw
なお:私はニュービーできたらなぁって感じですー
まーさん:どれが出来そうか考えますので、お時間いただければと思います……!
なお:難しそうだけどやってみたい!という形でも、全然OKですからねー!
まーさん:ありがとうございます!(しばし考えて)今回は自分がやりやすそうなハンドアウトにしようと思います。ニュービーでお願いしたい所存です。
N:(長考して)ベテランかギルマスの二択でしょうか。……お二人を見た限り、割り振りはニュービー二名の路線ですかねぇ
錦水仙:とりあえずNさんをギルマスに祭り上げるとして、ベテランか参謀か
N:ちょっw
錦水仙:参謀は後衛職が良さそうだけどCR1だと……(手持ちのキャラシをめくり出す気配)
N:え? ほんとに満場一致なんです?w ……いやまあGMは「行け」と仰せでしたけれど
錦水仙:なおさんとまーさんがニュービー希望とあればそれしかあるまい。腹括ってくれギルマス
N:じゃあ、はい。分かりました。特に希望が出ないのであればギルマスやります……w
(即座に寄せられる賛成のお声多数)
なぜ???????
と、ともかくギルマスを担当することになりました筆者であります。ただ、こういう話し合いは結構ノリで動く側面も強め。迷ったら「行け」の精神はあながち間違っておりませぬ。実際わたしも何か「ベテランかギルマス」とか自分で言っちゃってましたし。
なお:せっかくハンドアウト4つあることですから、私ベテラン枠でまーさんをエルダーテイルに誘った友達的なのどうでしょう?
まーさん:ありがとうございます! わーいおともだちだー!
GM:では、HOはこれでいきましょう。引き続きメインクラスの相談をお願いします。
なお:それでは、私の希望はこちらで(希望職を提示)
(同じく提示する面々、しばしシンキングタイム)
N:これだと全員第一希望で通りそうですね
なお:いえーい
まーさん:わーーーい
GM:では、決定ですね。
行われましたのは、過去記事にて紹介しましたクラス折衝でございます。こちら、各人のキャラ詳細やクラス特徴などにつきましては、後ほど簡単に解説しましょう。
と、そんなこんなで各々キャラシートのURLを提出。いろいろな話題で雑談も弾み、和気あいあいと準備が進んでまいります。特に今回は経験者さんと初心者さんの卓とあって、プレイングのコツなんかも吸収できるのが楽しい楽しい。ご覧の皆さまにおかれましては、ぜひ経験者さんとの卓にも積極的に参加してみてくださいまし。きっと得るものが多いはず。
決まりましたハンドアウトとメイン職業は以下の通り。
カタツムリのN:ギルドマスター、武闘家
錦水仙:参謀、妖術師
まーさん:ニュービー、吟遊詩人
なお@おあげ:ベテラン、森呪遣い
〈キャラクター紹介〉
それでは最後に、上記の話し合いで決定したPC達を紹介して今回の記事を終わりましょう。あんまり細かいデータには触れず、キャラ設定であったり大まかな戦法であったりをメインに語ってまいります。
〈武闘家〉縫
「ふふん、どうよ! あたしだけ見てろ!」
わたくしNが演じますPCは、ギルマスにして女性武闘家の縫(ぬい)。小柄な体格で背伸びしがちですけれど、義に篤く裏表のないまっすぐな子でございます。HOと併せて、人に頼り頼られるギルマスなのかな? なんて想像してみたり。
武闘家(モンク)は「戦士職」と呼ばれる三職の一つで、主な役割はいわゆる壁役。攻撃力は低めですけれど、敵を挑発して囮になることで味方を守ります。他の戦士職と比べて防御力に欠けますが、そのぶん身軽で回避が得意。サイコロさんを味方につけろ。
〈妖術師〉華音
「灰燼と化せ、ですわ!」
お嬢様系参謀(男)というパワーワードすぎる肩書きを引っ提げ、PLたちの話題と口調をかっさらっていった妖術師さん。錦水仙さんのPCですね。おハーブ生えましてよ(テノール)
魔法攻撃に優れた三職の中でも、絶大な火力と攻撃範囲を持つのが妖術師(ソーサラー)の特徴。華音さんはそれをさらに突き詰めたキャラでして、広範囲を巻き込む電撃呪文は当パーティ最強の矛です。加えて接射による更なる火力増加も狙っており、防御の薄い魔術師でありながら突撃突撃。キャラが……キャラが濃い……!w
〈吟遊詩人〉律香
「わたしだって攻撃職の端くれ!」
まーさん扮するPCは、音楽好きな吟遊詩人の律香さん。〈エルダー・テイル〉を始めたきっかけにもBGMが関わっていたり、楽器にこだわりがあったりと魅力的な設定が詰まっておりまする。
吟遊詩人(バード)は武器による物理攻撃も行いますが、やはり「歌」による支援が強烈なサポート型。火力を大幅に引き上げたり、全員の機動力を上昇させたりと、様々な角度からパーティの仲間を支えることができます。魔法攻撃職とのコンビネーションは超強力!
〈森呪遣い〉シュエット
「僕がいること、忘れてもらっちゃ困るよ!」
なおさんのPCは、狐尾族で森呪遣いのシュエットさん。狐の耳と尻尾を生やし、仮面をつけたミステリアスな風貌の男性です。ただ、PL本人が「自由人」と称して憚らないキャラでもあり、この時点で本編での奔放な活躍が予想されますね。
森呪遣い(ドルイド)は「回復職」のひとつ。読んで字の如くヒーラー役ですが、中でも森呪は随一の万能性を持ちます。今回のシュエットさんは純支援型ですけれど、中の人いわく攻撃特化にしても強力なのだとか。嬉々として殲滅に参加する彼らの姿は「開腹職」とも。何それ怖い。
以上のようなパーティとなっております。
大まかな戦法としては、シュエットさんの回復を背に縫が敵の攻撃を引き付け、その隙に華音さんと律香さんが火力を叩きつける感じになりそう。こうしたバランスを考えて、クラスの割り振りを皆で相談してゆくわけです。
細かな見た目やキャラ描写は本編にてどうぞ。にしても、のっけから個性全開なキャラたちの応酬。私これ本当にまとめられんのか……?w
〈おわりに〉
お疲れさまでした。いかがだったでしょうか?
セッション前に話し合う参加者一同の実態。なかなか実際の雰囲気が分からない新規さんにとっては、今回のような緩ーい相談の様子だけでも励みになるのではないでしょうか。
というか、まだ他にカットされた雑談部分が山ほどあります。いや仕方ないんですよ。増殖するおネエとかカレー談義とか、あれ全部入れると間違いなく収拾つかなくなりますから……w
ただひとつ言えるのは、参加を迷っている方はどうか気負わずいらっしゃいませ。こんな談笑だってセッションの一部。一緒に楽しく進めていきましょうとも。
今回はpart.0と題するくらいですから、説明による導入重視でリプレイ色は少々薄め。しかし、おそらく次回あたりから本編に入ってまいります。少々時間が空きますけれど、続報を楽しみにお待ちくださいね。
それではここで一旦おいとま。
To be continued……
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?