LHTRPGオンラインセッション体験録 実践リプレイ ~CR1シナリオ「桜の樹の下で」part.5~

この記事はTRPG初心者でありました筆者が、オンライン環境にて「ログ・ホライズンTRPG(LHTRPG)」を遊んでみた記録です。​「ログホラ好き!」「エルダーテイルやってみたい!」「TRPGは知ってるけど何となく参加しづらい!」「オンセの雰囲気が分からない!」といった方々に、現場の様子を少しでもお伝えできれば幸いです。

〈実践リプレイ:クライマックス(続)〉

こんにちは、カタツムリのNです。いよいよ大詰めですね。張り切ってまいりましょう(のそのそ
前回はクライマックスの戦闘に突入。ラウンド1の終了間際、クリンナップ前にボスモンスター〈鼠武者〉が降ってきたところで終了でした。それでは続きからリプレイスタート!

GM:というわけで、2m半を超える巨大なネズミ型武士が天井から落ちてきました。そして、その衝撃で橋に亀裂が走ります
華音:あっ
律香:えっ
シュエット:はっ……この位置は……
GM:バツ印がついている位置にいる人は運動で目標値9の判定をお願いします。失敗すると「硬直」を受けます
華音:もらうのは硬直だけですの?
GM:硬直だけですが、もう一つ。バツ印がついた場所はラウンド2のクリンナップ開始時に崩壊して奈落となります

なんと。
前回も名前だけ登場した「硬直」は、簡単に言うと移動が封じられてしまうバッドステータスです。衝撃でふらついてしまうのか、あるいは亀裂に足を取られてしまうのか。
大きく広がったヒビにより、橋の下半分……ちょうど華音さんとシュエットさんがいるマスまでが崩落の対象に。このままお二人が「硬直」を受けてしまえば移動ができず、次のラウンド終了時に奈落へと落下してしまいます。まずい!

シュエット:では因果力を1消費してチャレンジ
華音:OK、因果1点入れますわ
シュエット:(コロコロ)→ 12、成功
華音:(コロコロ)→ 8
GM:ファイナルアンサー?
華音:因果で振り直しますわ(コロコロ)→ 10、成功
律香:ふぅぅぅ

因果力の助けを借りて、お二人の判定は無事に成功。これで「硬直」は受けませんでしたが、まだバツ印のマスにいることには変わりありません。何とかしてマップの上方へと逃れなくては。
ともあれ、ここで改めてメインプロセスは終了ですね。

【クリンナップ】
GM:では、クリンナップ処理に。まずは「再生」ですが……HP減ってませんね

セットアップにてシュエットさんが使用した《ハートビートヒーリング》により、縫には「再生」という効果が付与されておりました。これは〈森呪遣い〉が主に扱う回復効果で、毎ラウンドのクリンナップに一定のHPを回復してくれます。しかし、回避が捗ったため今のところ縫は無傷。回復効果は適用されません。

GM:次は「衰弱」。縫さんが20点、華音さんが10点のダメージです
縫:受けます。HPは残り51。
華音:残り25。きついですわー
GM:次に、クリンナップ特技ある方どうぞ
シュエット:はーい、《キュアブルーム》発動。追加ヘイト負って2人の「衰弱」を解除しまーす

シュエットさんの特技《キュアブルーム》は、味方一人のバッドステータスをひとつ解除することができます。コストでヘイトを1上げることで、対象を二人に増やすことも可能。おかげで「衰弱」が一気に解除されました。

GM:ぬぬ、我らの呪いが
シュエット:「衰弱はさよーならー! 《キュアブルーム》!」
縫:「ふう……たすかったわ」
華音:「こっちは割とキッツイですわ!」
GM:最後に援護歌のコストで律香さんのヘイトが上がりますが、《ブレイドシンガー・スタイル》の効果で打ち消されました。では、これで1ラウンド目終わって2ラウンド目に。

◆ ラウンド2

さて、ラウンド2開始ですね。先ほどまでと同じように「セットアップ」「メインプロセス」「クリンナップ」の順で進んでまいります。

【セットアップ】
華音:〈鼠武者〉の識別しましょうかしら
GM:なお、識別値は10です
華音:行きますわー(コロコロ)→ 11、成功
シュエット:ないすー
華音:よっし
GM:この参謀、優秀
華音:「一定条件を満たした時にのみ出現するレアエネミーですわ! 射程と広範囲持ちだったはずですわよ!」
シュエット:「レアモンスター! わーい!」
縫:「(こんなんでもしっかりウチの参謀なのよね)……頼もしいわ」
華音:「何か言いまして?」(笑顔)
縫:「別に。何も言ってない」(目逸らし)
華音:「あーらそうですの」(笑顔)

そんなロールプレイを挟みつつ、明らかになったデータを確認する一行。ボスが持つ特技の名前に笑います。

縫:鼠柱の御方……?w
GM:エルダーテイル開発チームにファンがいたのでしょう
GM(ソルジャー):「鼠柱様がきてくれたでちゅ!」

言ってる()
と、ここでセットアップが終了。他の三名はセットアップ行動を取らず、そのままメインプロセスに移行します。

【メインプロセス】
GM:では、行動値5で律香から
律香:はい。ムーブ・マイナーを放棄して、メジャーでソルジャーを対象に《エレガントアクト》で攻撃
GM:くるでちゅ
律香:では命中を(コロコロ)→ 11
GM:ソル君はやればできる子!(コロコロ)→ 8
シュエット:フラグ立てるからぁ
縫:しってた()
華音:知ってましたわ(三回目)
GM:ダメージくだちゃい
律香:(コロコロ)→ 15
GM:まだまだ、丈夫さだけが取り柄でちゅ。残りHPは四割ほど
律香:「ううう固いなぁこいつー」
GM:では、縫さん
縫:ムーブは捨てます。マイナーで《ラフティングタウント》を華音さんに。ヘイトを2減少させます
華音:助かりますわー
縫:メジャーで《基本武器攻撃》をソルジャーに

相談のうえ、ここで縫はダメージの高い《ライトニングストレート》ではなく《基本武器攻撃》を選択。どの職業でも使える基本動作で、ヘイトは上がらずダメージも低めです。
前回は壁役の仕事について「ヘイトを上げて敵を引き付ける」ことだと解説しました。ただ、実は上げすぎるのも良くないんです。ヘイトトップのキャラが敵の攻撃に当たると、攻撃の分に加えて「ヘイトダメージ」という追加ダメージが発生します。これはヘイト数値が跳ね返ってくるようなもので、ヘイトが高ければ高いほど強烈なダメージを喰らってしまうんですね。

なので、充分に敵を引き付けられると感じたならば「ヘイトを抑える」という選択も大切。このあたりは味方と話し合いながら考えるのがよいでしょう。

縫:命中振ります(コロコロ)→ 9
GM:(回避コロコロ)→ 12
縫:かわされた。終了であります
GM:ではシュエットの手番
シュエット:たーいき! セカンド!
GM:では、行動力1。PC優先で華音から
華音:「今ですわポポさん! セイレーンを!」

華音さんはEXパワーを発動。タイミングとしては「イニシアチブ」と呼ばれ、「手番が別のキャラに移る瞬間」のことを指します。特に指定が無ければ、敵と敵との行動間に「イニシアチブ」行動を差し込む……なんてことも可能ですよ。
というわけで、ポポさんの召喚術による移動支援が発動します。同じマスにいる〈鼠武者〉から逃れ、マップ上方の空間へと大きく退避する華音さん。

GM(ポポ):「は、はいです。スケさんだけがあたしの友達じゃないんですよーっ。いでよ、セイレーンさんっ!」
華音:よし、メイン行きますわ。ムーブの《ホーストロット》で下に1マス戻り、マイナーで《クローズバースト》。因果も1点入れますわ。メジャーで《ライトニングネビュラ》を

出た!華音さんのマジックコンボだ!()
射程を犠牲に火力を上げる《クローズバースト》。因果力を費やすことで効果をさらに底上げできる、非常に高い爆発力を持つ特技です。ただでさえ高い魔法攻撃力が限界まで上昇、引き攣れるように空気が放電を始めます。

華音:対象はソルジャーとボスですわ(命中コロコロ)→ 12
GM:ふむ。まずはソルジャーの抵抗(コロコロ)→ 5
GM:続けて武者は因果2点使用して(コロコロ)→ 10
華音:
シュエット:あっ
縫:あっ
律香:わぁ
GM:なん……だと……?

なんと因果力による追加ダイス目が二つとも1という結果に。ソルジャーと武者、両方が電撃の餌食であります!

シュエット:やはり映えを……
GM:仕方あるまい、喰らおう
華音:ダメージロールで《スペルマキシマイズ》使用。残りの因果2点を消費しますわ。さらに……
律香:はい。《マエストロエコー》使用します。こちらは因果3点を使用

好機と見たお二人は、ここで共に最大の切り札を投入しました。《スペルマキシマイズ》と《マエストロエコー》。いずれも一度の戦闘に一回しか使えない大技で、コストとして因果力を消費することで攻撃のダメージを爆発的に増加させることができます。
先ほど、素の状態でのダメージは30点でしたね。対して、強化に強化を重ねた今回のダメージ点数は……

華音:「灰燼と化せ、ですわ!」(コロコロ)→ 79
縫:でかぁい!!
律香:ダイス数ハンパない!

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「律香さん、行きますわよ!」
「はいっ、華音さん!」

愛馬と共に突撃した華音が、球形に圧縮した魔法を解き放つ。制御不可能なほどに肥大化した魔力は暗色の積乱雲となり、極大の雷撃を周囲一帯に吐き散らした。続けて踊る音符は稲妻の一筋一筋を正確にコピーし、虹色の軌跡と共に追加火力を叩きつける。

「灰燼と化せ、ですわ!」

まるで洞窟内に太陽が出現したかのような輝き。極太の稲光が消えた時、もはや〈ラットマンソルジャー〉の姿は残っていなかった。しかし、ひときわ巨大なシルエットは消えていない。残りHPは三割ほど。HPゲージを濃い赤色に染めつつも、鎧姿の〈鼠武者〉は雄々しく立ち続ける!

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GM:ソルジャーが倒れたことで、例によって華音に「衰弱:10」を。で、同じく行動力1の武者か
シュエット:《スクランブル》ー
華音:いぇーい
シュエット:回数制限は因果力で回復。さらにこれを《三尾の妖力》で代替します

前ラウンドと同じく、華音さんのヘイトを下げるためにシュエットさんが動きます。《三尾の妖力》は〈狐尾族〉が使える特技。別の特技のコストに因果力を使う際、この特技の効果で3点分を補うことができます。これで《スクランブル》の再利用コストを代替し、ヘイトケアに移るシュエットさん。

シュエット:ムーブ・マイナーで《シフト》。同じマスの武者から「即時移動」で上に逃れつつ、バツ印のマスからも退避します。メジャーで《パシフィケーション》を華ちゃんに

新たな単語「即時移動」。同じマスに敵がいる場合、《ラン》などの「通常移動」では動くことができません。邪魔されてしまうわけですね。
《シフト》はそんな状況でも使えるムーブ行動で、マイナーの行動権を放棄する代わりに同じマスの敵から1マス逃げることができます。ちなみに、先ほど華音さんが使ったEXパワーも即時移動でした。

冷静な位置取りによって、奈落への落下を免れたお二人。しかし、これでPC四人が期せずして同じマスに固まってしまいました。ここでやって来るのは隣のマスにいる〈鼠武者〉の手番です。

華音:「あっヤベェですわこれ」
GM(鼠武者):HP50%以下なので奥義発動。ムーブ・マイナー・メジャー全てを消費して《 鼠の呼吸 終ノ型 窮鼠旋風斬り》。範囲攻撃なので全員巻き込むな

やっぱ鼠柱の御方()
とか何とか言ってる場合ではありません。一回限りの大技にして、HPが半分以下でないと発動できない奥義が〈パッチワーク〉全員に襲い掛かります。

GM:命中に因果力1点(コロコロ)→ 13
縫:回避いきます(コロコロ)→ 12
シュエット:因果使って回避こころみます(コロコロ)→ 14
律香:因果つかってEXパワー《ビギナーズラック》も使って回避します。《エレガントアクト》の効果も足して(コロコロ)→ 17
華音:(回避コロコロ)→ 7

ぐああ被弾!!
ちなみに縫は一回振り直してますがそれでも被弾。華音さんと縫の2名が強烈な斬撃に巻き込まれます。しかもダメージが凄いんだこれが。

GM:では、ダメージいくぞ(コロコロ)→ 41
GM:41点の物理ダメージに加えて「衰弱:10」付与。さらに縫にはヘイトダメージが入ります。武者のヘイト倍率は3なので、ヘイト数値5×倍率3で15点
縫:《クールディフェンス》使います。そのヘイトダメージを無効化
GM:COOL!
縫:物理防御引いて、防具の効果で「軽減」して……26ダメージ入りました

防御特技《クールディフェンス》。一度だけヘイトダメージを無効化できる縫の切り札です。それでも受けたダメージは大きく、残りHPはわずか25。「衰弱」で削られていたこともあって全体の三割ほどですね。心もとねぇ(震)
しかし、生き残れたのは防御能力とHPの高い壁役だったからにすぎません。被弾してしまったもう一人の方は……

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「最低限の仕事は、しましたわ……!」

一面を薙ぎ払う強烈な剣閃。かろうじて致命傷を避けた縫だったが、魔法職ながら接敵していた華音は逃れられなかった。愛馬の背から吹き飛ばされ、戦場の端に倒れたまま動かなくなる。

「華音さんっ!!」
「うっそでしょ!?」
「華ちゃん……!」

悲鳴じみた声を上げるポポ、驚愕に目を見開く縫。シュエットの声にもいつもの余裕はなく、仮面から覗く口元には焦りの色が浮かんでいる。
そして、太刀風の奥から迫る影。「まずは一人」という呟きと共に、重武装の鼠は刀を構え直す。

「わぁぁもう一回来たっ!?」
「……いや、大丈夫。華ちゃんは後で僕が復活させる。今はそれよりも目の前の敵に集中!!」

普段とは違うシュエットの真面目な声に、律香の顔つきが変わる。手痛い一撃を受けた縫も体勢を立て直すと、強大な敵を真正面から睨みつけた。まだ戦闘は終わっていない。後には引けないのだ!

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やばいやばいやばい(本音)
パーティの最高火力が失われ、メンバーの間にも動揺が走ります。しかし、原作でも「戦闘不能」になったキャラが復活地点に送られるまでにはタイムラグがありました。TRPGのシステム的には「蘇生」特技を誰も持っておりませんけれど、設定上シュエットさんは90レベルのカンスト勢ですから蘇生魔法も使えるはず。「手早く戦闘を終わらせ、華音さんを蘇生させよう」という方向にロールプレイが固まります。

が、それはそれとして、やっぱり雑談や相談はいつもと変わらず。

華音(死亡):もう終の型は使えないのでだいぶ余裕がありますわね
縫:初めてだなぁPCのロスト
律香:わたしも
華音(死亡):自分のPCは三回目ですわね
GM:だが、次の一撃は縫も耐えられまいっ!! 《再行動》で、再度我の手番!

ボスエネミーは《再行動》という特技を持ち、ラウンドの最後に2回目の行動を行えます。今回は元々の行動順的にも〈鼠武士〉が最後でしたから、実質ボスの2連続行動。きっつい。

GM(鼠武者):ムーブの《ラン》で上に一歩、残り三人と同じマスまで移動。マイナーで《禅集中》。このメインプロセスで与えるダメージに+5されます。そしてメジャーで《鼠の呼吸 三ノ型 鼠車の太刀》。対象は縫に
縫:「くっ、来なさい!」
GM:(命中コロコロ)→ 12
縫:む、回避に因果つぎ込みます(コロコロ)→ 20
GM:やるなっ
華音(死亡):(おみごとですわー)
律香:「さすがです!」
縫:「これ以上、ウチのギルメンに手ぇ出させてたまるかっての!」

中の人的には超焦ってましたけどね。あぶなかった。当たっていたらヘイトダメージで沈んでいたかもしれませぬ。というわけで、全員の手番が終了したため最後にクリンナップです。

【クリンナップ】
GM:では、クリンナップ。まずは「再生」から
縫:29回復入ります。HPは54まで回復
シュエット:かけててよかった再生
律香:再生すばらしい
GM:次が「衰弱」の処理。縫に10点ダメージです
律香:衰弱うらめしい
縫:回復したHPが44まで減りました
GM:で、行動宣言がある特技をどうぞ
シュエット:はーい、《キュアブルーム》ー
GM:縫の衰弱が解除ですね

回復に加えて状態異常の解除。シュエットさんが繰り出すヒーラー特技の数々により、縫のステータスが保たれておりますね。ありがたい。
そして、運命の第3ラウンドです。

◆ ラウンド3

【セットアップ】
ここに至り、セットアップ行動は全員なし。識別も異常探知も一通り終わっておりますからね。ただし、最後に使えるEXパワーが残っておりました。

GM(ポポ):「いっけぇ、スケさん!! あ、でも怖いからあんまりこっちは見ないで~~っ!!」
GM:というわけで、ボスに「追撃:13」がつきました
律香:「ポポちゃんありがとう! 助かります!」

「追撃」はバッドステータスのひとつで、味方の攻撃に反応して追加ダメージを与える効果を持ちます。原作主人公シロエの使う《ソーンバインドホステージ》なんかが代表的。また、上記のような状況で「攻撃が強化されていること」を表したりもできますね。
それでは次にメインプロセス。いってみましょう!

【メインプロセス】
GM:行動力5で律香さんから
律香:ムーブ・マイナーなし。メジャーでボスを対象に《エレガントアクト》を(命中コロコロ)→ 16
GM:(回避コロコロ)→ 9
律香:ダメージいきます(コロコロ)→ 19
シュエット:いいダメージー!
縫:ありがたい!
GM(鼠武者):「ただでは、やられんぞっ! 《鼠の呼吸 二ノ型 鼠返し》っ!!」
GM:ダメージを与えてきたキャラに反撃で「衰弱:10」を付与します。で、こちらの残りHPは「追撃」込みで……32%→1%
華音(死亡):あら
縫:おっとぉ?
律香:ほほー??

なんと残りHP1%! そしてここで手番が回ってくるのは……

シュエット:「ぬーちゃん! 後の事は考えずゴー!」
律香:「行っちゃって! 縫さん!」
縫:ムーブは放棄。マイナーで念のため《ラフティングタウント》を律香さんに。ヘイトを2下げます。そしてメジャーで《ライトニングストレート》!
GM:(回避ダイスじゃらじゃら)
縫:命中に因果1入れます(コロコロ)→ 18
シュエット:おおお
華音(死亡):いい出目ですわ
律香:さすが!
GM:回避に最後の因果いれるぞ!(コロコロ)→ 9
華音(死亡):知 っ て ま し た わ(四回目)
GM:ぐっ
縫:レッツダメージ!(コロコロ)→ 13
GM:我の物理防御は6。残りHPは……7だ
シュエット:ぴったりー
GM:ばたんっ
律香:おおおおおおお
華音(死亡):やりましたわ!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「華音さんには及ばないけど……わたしだって攻撃職の端くれ!」
「いっけぇ、スケさん!!」

七色の音符を纏った槍と、召喚されたスケルトンの剣が、息の合ったデュエットのように交差する。閃く銀光と共に〈鼠武者〉の巨体が揺れ、そのHPゲージはもはや数ミリも残っていない。
雷の爆裂、音の衝撃、鋼の痛打。積み重なったダメージは実を結ぶ。緑色に脈動する回復呪文の輝きを背負い、縫は瓦礫を蹴って飛び上がった。

「これで……倒れなさい!!」

叩き込まれた拳が決定打となる。
断末魔の悲鳴を残し、〈鼠武者〉は奈落の底に落ちていったのだった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

こんな結末ある?????
出目といい何といい、波乱ありありの戦闘でしたね。ともあれ、とうとう〈鼠武者〉を討伐です。クライマックス戦闘は〈パッチワーク〉の勝利だ!

GM:というわけで、クライマックス戦闘終了。エンディングに移ります!

〈実践リプレイ:エンディング〉

ダンジョンの出口に到達し、夜の薄闇の中で集まる〈冒険者〉たち。ポポさんの《マジックトーチ》によって明かりは確保されておりますが、まだまだ外の暗さも洞窟内と大差ありません。

シュエット:《リザレクション》で華ちゃん復活させときます
GM:シュエットの助けもあって、華音はなんとか蘇生した
華音:「かひゅっ……あぁ、どうやら勝ったようですわね」
シュエット:「うん、華ちゃんのおかげー」抱き着きー
華音:「ええい、離れなさい! 男と抱き合う趣味はありませんわ!」
律香:「わぁぁぁ華音さーん!!」(とびつく)
縫:「ねえ、大丈夫なの? 痛みは?」
華音:「おっと律香、危ないですわよ。……えぇ、痛みはもうありませんわ。ただ……」
GM(ポポ):「ただ?」
華音:「……いえ、なんでもありませんわ」
縫:「何よ、気になるわね」
華音:「(何かを忘れているような……それそのものを思い出せないような)」
シュエット:「(やっぱり、何かしらのペナルティはあるみたいだねー……)」
縫:「? (察せるほど鋭くない)」
律香:「? (同じく気が付かない)」

ええ、はい。part.3での発言からも察していただける通り、この世界においても「死」にはリスクがあるわけで。ここで詳しくは語りませんけどね。

シュエット:「……まあまあ、生き返ったんだし、帰ろうよ」
GM(ポポ):「あとは、あたしのスケルトンチャリオットでっ!!」
GM:ぴーーーーーっと、ポポが笛を吹くと、どこからともなく蹄の音がする。4頭立てのスケルトンホースが、黒塗りの大型馬車を牽いてやってくる。
GM(ポポ):「さぁ、これでアキバに。えとえと、アキバの方向はあっちです!」
華音:「今度は大丈夫でしょうね……」
GM:そう指さしたポポの指先に、背後から光が差す。それは、〈冒険者〉たちを祝福する陽の光。朝日だ。

……え、朝日?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「あああっ、スケルトンチャリオットが帰っていくぅぅぅっ!!」

踵を返して走り去るスケルトンホースたち。日の出と同時に使用時間の制限を迎え、いっそ清々しいまでの冷淡さで彼らはいずこかへ帰ってゆく。

「あー、洞窟の中にいたから、すっかり時間を失念してたや」
「……うっかりしてましたわ」
「ちょっと、どうすんのよこれ!」

にわかに騒がしくなる〈パッチワーク〉一同の前方、金髪の〈召喚術師〉はゆっくりと振り返った。ぴくぴくと頬を動かしつつ、彼女はぎこちない笑顔で問いかける。

「えと、あの…………あと12時間、待てます?」
「で、ではわたくしはケンタと帰りますわね」
「こら、抜け駆け禁止ー!」
「おーっほっほっほ、3F32.7の脚に追いつけるもんならやってごらんなさいな!」
「わぁ、リンゴの木がありますよ! フルーツ狩りだぁ」
「え、リンゴの木ですの?!」
「ふべっ」

愛馬と共に華音が走り去り、縫が全力疾走で追いかける。律香の声に鋭いUターンを決めるメジロケンタッキーと、勢いのままずっこける小さなギルマス。そんな彼らの後ろには、普段通りのマイペースさで「人でなしの参謀様は先に帰るみたいだし、皆でゆっくりしよー?」などと言い放つシュエットの姿。

どこまでも騒がしく、賑やかに。朝日とともに〈冒険者〉は足を進める。彼らがどこに行き着くのか――それを語るのは、また別のお話である。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

LHTRPG CR1シナリオ「桜の樹の下で」

End

〈実践リプレイ:アフタープレイ〉

いや楽しかった。
長らくお疲れさまでした。盛りだくさんのセッションでしたね。笑いとロールプレイの絶えない卓、全力で満喫いたしましたとも。
では「アフタープレイ」としまして、本編終了後の会話をちょっとだけ覗いてみましょうか。本来ログチケットの配布なんかが行われるタイミングですけれど、今回はオンセですからね。雰囲気の参考程度にどうぞ。

GM:お疲れさまでしたー
縫→N:お疲れさまでしたー!
華音→錦水仙:お疲れ様ですわー!
シュエット→なお:お疲れ様でしたー
律香→まーさん:おつかれさまでした!
GM:いろいろありましたが、大団円、かな
まーさん:終わってしまった……
なお:よきよき
GM:全体的に原作要素をつめこみつつ、オーソドックスなシナリオにしてみましたが、楽しんで頂けたのならば幸いです
錦水仙:楽しかったですわ
なお:わちゃわちゃ楽しかったー
まーさん:めちゃんこたのしかったです~
N:非っ常に楽しかったです
GM:まーさんがフルテキセ初めてって言ってたので、めっちゃこっちが緊張してたんですが、そう言ってもらえて私も嬉しいです
まーさん:いやいやいや、こちらもめちゃくちゃサポートして頂けたので、すごく気が楽でしたし助かりました。テキセの楽しさ、十分味合わさせていただきましたよ……!
なお:RPのしやすさは、やっぱテキセですねー
N:終わった後にログ読み返すだけで楽しさ二倍ですからねぇテキセ
錦水仙:ええ
GM:そして、忘れちゃいけないのが、今回の主催のNさんですね。リプレイの続きめっちゃ楽しみです
N:そう、ここからが本番なの私
なお:リプレイめっちゃわくてか
錦水仙:楽しみですわ!
GM:割とリプレイ映えする展開にはなった気もするので、めっちゃ期待してます(笑
なお:ダイスが空気読んでてわろた
N:ログホラは死んでも死ではないとお見せできる展開()
まーさん:そうだ、あと感謝を。適時質問へのご回答や「こうしたらいいよ」のアドバイス、本当に助かりました…!皆様ご協力ありがとうございました~
なお:いえいえ、おせっかい焼き失礼しましたー
GM:GMなにもしてません。なおさんがいっぱい解説してくれたから、めっちゃ楽でしたw
錦水仙:ベテランの面目躍如でしたわね
GM:それでは、皆様よい夢を
錦水仙:またどこかの卓で!
N:ええ、お疲れさまでしたー
なお:お疲れ様でしたー
まーさん:たのしかったです! また是非どこかでよろしくお願いいたしますー!

〈あとがき〉

お疲れさまでした。いかがだったでしょうか?
長いシリーズとなりましたが、これにて〈パッチワーク〉の旅路はいったんの幕引きとなります。現場の空気をお見せする実践例として、なかなか魅力的な仕上がりになったんじゃないかな? などと自画自賛してみたり。ロールプレイシーンでの大騒ぎとか。笑いが絶えない雑談の様子とか。

まあ、八割方GMやPLの皆さんのおかげなんですけどね。企画にご協力いただいた全ての方々への感謝と共に、本当の意味で当リプレイを終わりたいと思います。
まだまだ沢山のシナリオがあり、無限の冒険が眠っている「LHTRPG」。初めて参加する皆さまが、セルデシア世界をお楽しみいただけるよう心より願っておりまする。

それでは、今回のシリーズはここまで。
お越しいただき、ありがとうございました!

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