2025年1月の読書記録&一言感想
1月24冊(うち漫画1冊)
正月はニューイヤー駅伝からの箱根駅伝しか予定がないため、それ以外はほぼ読書してた。たくさん文字を浴びれて満足。
後宮の烏4 (12月31日〜1月1日)
後宮の烏5
後宮の烏6
後宮の烏7
大円団だった。解放された寿雪は高峻の后になると思っていたので、そこは意外だったなぁ。でも離れてからもずっと連絡を取り合っていたのは「半身だから」と納得もいく。個人的には沙那賣家の次男の亘が羊舌氏のところで救われたのが良かった。
後宮の烏4〜7までは12/31〜1/1で一気読みしてたw
死への招待状 (2日)
西村京太郎先生の作品。1964〜1978年の作品なので、初任給が2万円など、ところどころの設定は古いのだけど、作品自体は古さを感じさせない。西村先生の作品はわたしの健康に良い。この本自体は2017年の発売なんだけど、時代が変わっても売れるから販売されるんだよな〜〜すげぇ。
ブレインフォグを治す!もやもや頭がスッキリする! (3日)
医学博士の川上先生の本。「治す」って言っていいのかな?って思ったけど、商業出版だし大学の先生だし問題ないのかな。
ブレインフォグはコロナで話題になったらしい。でも原因はコロナだけでなく、睡眠少なくても過多でも起こるらしい。更年期や失恋・失敗、慢性疲労でも起こるとか。人は7〜8時間は寝て、しっかり食べて、笑って、好きなことをする必要があるんだよな。
個人的にめちゃびっくりしたのは、落ち込んでいるとき「笑う」のは逆効果、ということ。最近の研究によって笑うことはストレスの原因にもなるとわかってきたらしい。
笑えないときは、無理して笑うものではない。自分の気持ちに素直でいたい。
世界一わかりやすい 教養としての哲学講義(3日)
いろんな哲学本に手を出しては挫折しているのでw この本はまとまって読みやすかった。ルソーが「むすんでひらいて」を作曲した人とは思わなかった。
キュルケゴールの名言が納得しかない。
絶望は死ぬほど辛いけど、死にそうなのに、死ねない。
アトピーが悪化しまくったわたしは、まさにその状態だった。
哲学の話は、哲学の父ソクラテスからはじまる。前からある説、現在ある説を否定するというか、疑問を持つところからつながっていくので、どう足掻いてもソクラテスから知っていくしかない。
で、結局途中から宗教とか倫理とか理想とかいろいろ出てきて分からなくなり、神の話なら創世記と変わらんのでは?と思ってしまう。
ちなみにわたしは、この動画の「神は天と地の次に納期をつくった」がめっちゃ好き。納期大事。
正直個性論(4日)
去年買って読んでいたのだけど、改めて読んだら面白かった。個性的だと思うことはSNSが発達した今、唯一無二だとしてもすぐにコピペされて普遍的になる、とあって、確かにな〜って思った。わたしには個性があると思っても、世界と比較したら大したことないなんてことはザラ。でも人に個性がないとは思わない。全員が唯一無二なんだから、そもそも唯一無二の概念が必要ないのかもしれない。
本を読む人だけが手にするもの(9日)
自分にとっての幸せとは何か、「幸福論を定義」しようと思ったら、知識や経験がいる。経験することには時間的制約などもあり、できないことも出てくるだろうが、本はどんな世界でも擬似体験できると思っている。
著者の藤原先生は奈良県の一条高校の校長でもあった。兄の卒業校。なので勝手に親近感。
「純文学を読まないと、人間として成長しないよ」と言われた話とか読んでいてドキッとした。
後宮の烏(10日)
2〜7を読んでから1を読んだ。この世界観が好き。キャラデザがまたいいんだよな〜〜〜
門司・下関 逃亡海峡(10日)
はい!西村先生のまたしても「今までにないトリック(?)と終わり方やで・・・」ですよ。先生の作品は読みやすく、電車トリックが「いや、よく見つけるわこのルート」があり、そして人間の悲哀がある。今回は人間の悲哀度が高かった。なんかさーーーどこが人間が犯罪に走る原点かって言われると分からんわってなる。
個人的に、いつも解説に登場する山前譲さんが気になる。
アルケミスト 夢を旅した少年(10日)
小説を読んだことはないのだけど(いつか読みたいと思っていた)、漫画で。原作も読みたくなった。漫画は分かりやすくて最高。
時間のデザイン(13日)
年間200冊デザインしながら、毎日本を1冊読んで、短歌詠んで、映画見て、酒も飲んで・・・という信じられない量をこなしている井上新八さんの本。時間のデザインという名のとおり、時間を生み出す方法が分かりやすく書かれていた。参考になる部分も多い。
noteも別で書いた。
木漏れ日に泳ぐ魚(13日)
さすが恩田陸さん、引き込まれる。男女の独白が交互に表れる章立てなんだけど、どんどん悲哀と疑惑と愛情と憎悪が押し寄せてきて、感情がジェットコースターになる。
というセリフが出てくる。途中まで、確かに彼女は彼を愛していたと思った。でも、彼女の中で疑惑が昇華されたら、そこに残ったのは愛じゃなかった。むしろ消滅した。消滅したら憎たらしいも何も感情が湧かない。そこから一気に冷めていく彼女の感情描写がまた見事。彼は置いてかれた。肝心なところで考えず、逃げる癖が最後に彼を追い詰めた。
彼女は前進するだろうけど、彼はこのままいくと破滅するかもしれない。でもそれはすべて自分の責任だから良いと思った。
幽世の薬剤師2(16日)
いやはや、面白かった。漢方の説明は難しくて「?」となるものの、別にそこがメインじゃないから助かる。人の思い込み、村の風習(民俗学的)、集合意識が作り出した世界、潜在意識が顕在意識に反映して見えるもの、奇病、信仰・・・盛り沢山な内容がピッタリすべて必要なパースとしてハマっていく。でも過分じゃないし不足もない。すんごい小説に出会った。
麗しき疑惑(19日)
西村先生の御本。SFなものまであって驚いた。先生の作風、マジで広い。
幽世の薬剤師3(20日)
今回も面白かった。設定がしっかりしているし、潜在意識について専門書を読むよりもこっち読んだ方が分かると思う。コミカライズされるみたいなのでそれも楽しみ。アニメ化しないかな。
思考の枠を超える(21日)
すごく丁寧に「思考の枠組み」を解説してくれている本。「思惑」じゃなくて「思枠」って漢字あるのかな。なかなか視点をずらすことは難しいので、実践できるかと言われたら時間がかかるけど、ヒントにはなった!
幽世の薬剤師4(25日)
一見悪く思われることが悪いわけじゃない、いろんな面からの考え方を授けてくれる本。
「悩まない人」の考え方 ── 1日1つインストールする一生悩まない最強スキル30(25日)
タイトルの通り、悩まない人、正確に言うと悩み続けない人の思考回路が細かく書いてある。悩みはなくて解釈しているだけなんだなぁ。
聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた(26日)
とにかくあらゆる可能性を潰していく。なんていうか、よくこれだけ「可能性」が導き出せるなぁと感心する。続きが気になりすぎて一気読みした。
上野谷中殺人事件(27日)
浅見光彦シリーズ。戦後20年くらいが舞台なのかな。人間模様が緻密に書かれるのが内田先生の好きなところ。あと、毎回お兄さんが刑事局長とバレて警察の対応が変わる瞬間が好きw 頭の中では沢村一樹さんで再生される。
強運の持ち主(29日)
瀬尾まいこさんの本はずっと優しい。こういう人に占いして欲しいなぁ、と思わせてくれる。
休むヒント。(29日)
いろんな人の「休む」エッセイ集。休むのが下手な人だらけで、休むのが下手なわたしの参考というか、共感した。
まだ読みかけの本もあるけど、今月は割と本が読めた。
満足。
愛を継ぐ海は読んでる最中。