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今の時代になったから見えてきたもの

つくばで福祉機器展があったので行ってきた。(仕事です)

ポストに入ってた

車椅子や義足、義手の話を各ブースで聞いてきた。

車椅子に電動アシストをつけれますよ〜と言われて、「水族館とかショッピングモールとか歩きますし、荷物もありますから、電動アシストが活躍します。でも高いのでうちではレンタルしています!」という使い手目線の話に感動してきた。

わたしの伯父は昔工場で事故に遭い、左手が義手だった。マネキンのような手に小さい頃怯えた記憶がある。

とあるブースで、本物??って思わず言いかけた。

これは写真だけど、実物もあった

どうやって作るのか、話を聞かせてもらいながら「実は伯父が義手で、こんなにリアルじゃなかったんですよね」って話すと、「昔はそうだったんですよね。しかも長いこと付けているとツルツルしてきてね」と言われて共感しかなく、亡くなった伯父とその左手を思い出していた。

伯父の奥さんは車椅子だった。亡くなるまで20年は車椅子生活だったらしい。わたしは生きている頃は1回しか会わなかったので(再婚だったのもあって)、気難しい人だなぁという想い出しかない。伯母が亡くなったとき、伯父も親戚も「やっと自由にどこでも行けるようになったね」と言ってた。伯母の葬式で伯父は安心したのか「しまった!車で来たのに酒を飲んでしまった!」と言って笑っていた。2人とも90近くまで生きたので、大往生だったなぁ。

さて話を戻して。
ブースには車椅子の方も多数来られていて、色々な器具を試されていた。

つくばは学園都市で、研究施設もたくさんある。駅周辺は「整えられた場所だなぁ」と思うことが多い。歩車分離信号、自転車道の整備など。

整えられているけど、全員にとって100%良しはありえない。
仕事で大きなスーツケースをたまに持ち歩くけど(月2〜4くらい)、正直ここの道歩きにくいなぁと思う場所はある。ベビーカーや車椅子の方は大変だろうと思う。

福祉機器を見ながら、元々車椅子を必要とされていた人はどのくらいいたのだろう?少なかったのだろうか?福祉機器が発達したから外に出るようになり見えるようになったのだろうか、寿命が伸びたから必要とされる人が増えたのだろうか、と色々考えてしまった。

戦前と比較すると寿命って2倍なんだよな。

野村の金融経済教育サイトより
厚生労働省 第19回 生命表より

以前、健康のことを教えてくれた先生が「今の40代なんて昔の20代みたいなもんだ」って言ってて、「いやいや〜」と思ったけど、伸びた寿命分考えるとそうかもしれない。

技術が発達して、長生きはできるようになった。でも健康寿命が伸びているわけではないと聞く。

叔母がいつも、「目指せ!ピンコロ!」と言ってて、実際、叔母はよく歩くし喋るし食べるし。わたしも目指せピンコロ!で今日も明日も歩きまくりたいし美味しく食べたい。

つくばは家族層が多いため、子ども連れも多かった。パラスポーツの体験やヒーローショー、キッチンカーもあって、福祉機器展は盛り上がっていた。

しょっちゅう駅前の広場では音楽フェスタやビール祭り、パンフェスタ、蚤の市などが開催されていて、改めて良い街だな〜〜と思った。

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