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しりとりの攻防

別の記事でも触れましたが、息子は水の中で暮らす生き物が好きです。
なかでも、理由はよくわかりませんが、熱帯の海域に分布しているとされる「ソロイモンガラ」という名前のカワハギの仲間がお気に入りです。

私と息子はお風呂でしりとりをして遊ぶのですが、息子はどうしても「ソロイモンガラ」と言いたいわけです。
ただ、彼が知っているボキャブラリーのなかで、「ソ」で終わる言葉が「ミソ」しかありません。
私:「パパがミソって言ったら、〇〇君はソロイモンガラって言えるねぇ。」と、シレッとつぶやく。
そうなると、息子のやることはひとつです。
私にどうしても「ミソ」と言わせたい。
そして息子は「ソロイモンガラ」と言いたい。
ここで私と息子のしりとり攻防が始まります。
息子は「うみ」「さしみ」「セミ」「すみ」「しじみ」「ゴミ」「グミ」・・・。
ただひたすらに「み(ミ)」で終わる言葉で攻めてきます。
私も簡単に「ミソ」と言うわけにもいかないので(言うわけにもいかない、というのも変ですが…笑)、「みかづき」「ミミズ」「ミートソース」と、できるかぎりかわし続けます。
ただ、さすがに詰まってくると、息子は「ミソ…ミソ…」とささやき始めるわけです。
「ミソ、まだ言ってないんじゃない?」と、悪魔のささやき。
私:「・・・・・ミソ」
そう、この状況を待っていましたとばかりに、
息子:「ソロイモンガラッ!!」
と食い気味にシャウトします。
そして私は観念します。
私:「はい…、んじゃそろそろ出ようか。」

お風呂場での「ソロイモンガラ」をめぐる、しょうもないしりとりの攻防…。息子がしりとりを好きになるきっかけは、このくだらない攻防だったのかもしれません。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。またお会いできれば嬉しいです。それでは。

さばくるりん


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