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人見知りが長所である理由
星野源はある時から「ぼく人見知りなんです」と言うのをやめたそうです。
なぜなら、そう宣言するということは「だから気を使ってくださいね」と言っているのと同じことだと気づいたから。
それは傲慢なのではないかと考え、人見知りを宣言するのをやめたのだといいます。
たしかに人見知りは気を使われます。
気を使われていることがわかり、さらに人見知りを発揮してしまいます。
周りからは、ほっといて欲しいと思っているように見え、そうするとますます話しかけづらくなって、気軽に誘いづらくもなってしまいます。
人見知りの特徴は、
・初対面の相手と話すのが苦手
・大人数のグループが苦手
・飲み会などの会合が苦手
・打ち解けるのに時間がかかる
なぜこのようなことが苦手なのか?
人の気持ちを考え過ぎるほど考えてしまうからです。
「あの人からどう思われるんだろう?」
「こう言ったらどんな空気になるんだろう?」
「何も発言できていないことを気づかれ、気を使われているんじゃないかな」
「わたしがいないほうが良いんじゃないかな」
そんなふうに考えてしまうと、この場から消えたくなります。
逆に「社交的」とはどんな人か
・人に対して自ら話しかける
・初対面でも話しが途切れず盛り上がる
・誰とでもすぐに仲良くなれる(と思っている)
・注目され、その場の中心になることを好む
自分が人見知りだと思っているあなた。
はたしてあなたは、
社交的な人になりたいと思いますか?
社交的な人のことは好きだとしても、自分がそうなりたいとは思わないのではないでしょうか?
なぜなら、
人見知りで人の気持ちを考え過ぎる、
そんな自分が嫌いではないから
ではないですか?
人見知りとは、相手の気持ちを考えられる人です。
それは自己中心的ではなく、周りの空気を読みながら発言したりしなかったり、必要であれば必要な人に話しかけ、相手に寄り添うことができる優しさを持った人。なのだと思います。
人見知りは間違いなくあなたの長所です。
だから、心を許した人とは深くつながることができるのです。人見知りだからこそ、打ち解けたときには信頼性が増していて、あなたのことは信頼できると思ってもらえるはずです。
「誰とでも話す人」より「自分と話をしてくれる人」のほうが信頼できるのではないでしょうか。
それでも人見知りを治したい。
社交的になりたい。
と思っているとすれば、
なりたい理想の自分はおそらく
人見知り出身社交的に見える人
根底では人見知りの長所を失わず、周りからは社交的で気さくな人に見えて話しかけやすい。
もともとが人見知りなので人の気持ちを察することもできる、優しい人。
それが本当の理想の自分
なのではないでしょうか?