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【本要約】ぜんぶ、すてれば 著者:中野善壽

著者紹介

伊勢丹、鈴屋で新規事業の立ち上げと海外進出を成功させ、
2011〜2019年の間、寺田倉庫のCEOを就任されていた。

結論

「中野さんの生き方の根幹は何も持たないこと。何も持たないからこそ、過去に縛られず、未来に悩まず、今日を大切に生きることができる。」

中野さんが何よりも伝えたいことは、今日がすべてということ。
情報が多く、将来のことも周りの人も気になるこの時代において、
今に集中するのがどんどん難しくなっているかもしれません。
しかし、事実として夢中になって楽しむことが出来るのは今かもしれない。
今この瞬間、ここにいる自分をもう一度見つめる。
過去にとらわれず、未来に揺さぶられず、確かに味わうことができる今日に集中して精一杯楽しむ。その結果は先々にいろんな形となって巡ってくるはずです。
誰かをあてにしてもしょうがない、自分を開花させることができるのは自分自身に他ならない。
将来を作るのは今日の自分ということ。
今日の自分を妨げるものはぜんぶ捨ててしまっていい!

準備万端の日は一生来ない。

何も考えず、思い切ればいい。
野球は打席が回ってくるけれど、仕事や日常生活では、打席のタイミングは自分で決めなければいけないことが多い。まだ早すぎる、準備ができていないからなんて言ってたらいつまで経っても打席に立てない。
準備万端の日は一生やってこない。上には上がいるのだから。
何かを気にするよりも大事にすべきことは、自分に嘘をついていないか。
出来ることは精一杯やってきたよな?と自分に問いかけて、嘘がなければ思い切ればいい。大丈夫、失敗してもまた打席はやってくる。

捨てるセンスを磨く。

好き嫌いを意識することから。
何を捨てて何を残すか、その選択のセンスを磨くにはどうしたらいいのか。
言えるのは、好き嫌いをハッキリさせること。
尖って周りと衝突してしまえというわけではなく、口に出さなくてもいいから、直感で決めていく。理由はもはや後付けでいい。
最初は勇気がいるかもしれないが、その小さな積み重ねが、自分の中の軸が出来てくる。

捨てた方がいいもの ベスト3

大きい鞄&大量の荷物を捨てる。
持ち歩くのは、小さな鞄一つでいい。
中野さんは飛行機に乗る時も、大きな鞄を持ち歩かず手持ちの鞄ひとつだけ。
下着、靴下、iPad、家の鍵、メガネ、携帯電話、小さな財布、薄い手帳くらい。
出張先の服装は現地調達。
そもそも鞄を小さくしてしまえば、自然と持ち物が減ります。
鞄が大きいとそれだけ物を詰め込もうとしちゃう。
身軽な生活を始めるのに一番手っ取り早いのは鞄を小さくすること。
飛行機で預けた荷物の心配もないし、ターンテーブルから出てくる時間も節約出来る。
物が多いとそれだけで出来ることが多くなって、何をやるかも選べない。

予定を捨てる。→ひらめきのための余白をつくる
中野さんの手帳は真っ白。
いつも持ち歩いている手帳には、滞在する国の渡航予定のみ書き、細かいスケジュールは秘書に任せており、尚且つそれでもあまり詰め込まないでねとお願いしているそう。
アイデアのひらめきは、バラバラに入ってきた情報が思わぬ組み合わせで結びつくことで生まれる場合が多い。意識的にぼんやりと考える時間を作る。

慣れを捨てる。
見知らぬ人との会話が刺激になる。
人間は慣れると馬鹿になる。
頭を使わなくなって衰えていく。だから、出来るだけ不慣れな機会に身を置くことが大切。
会話一つとっても、顔見知りの知人と話すのは心地よくて当たり前。相手がどいういう性格でどいういう話をしそうなのかも想像がつくので安心感がある。でもいつも同じ面子と会って同じような会話をしてばかりだとどんどん頭が衰えてくる。
大事なのは自分に負荷をかけ続けること。
中野さんは見知らぬ町の市場に行って、店内で買い物しているおばちゃんと3分くらい話をする。今日のオススメは何か、どこからきたのか話をする。
毎日を豊かにする刺激は日常の中に隠れている。


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