「何を考えているのかわからない」は私にとっては嬉しい言葉

私はよく、「私生活が謎」と言われます。

それは、別にミステリアスな空気感を持っているというわけではなく、本当にただただ分からない部分が多いというだけだと思っています。

友達や家族、親しい人に対しては、私がどんな人と思われようが構わないと思っているので、一体どんな考え方をしてるのか、休みの日はどんな過ごし方をしているのか、意外と普通に話します。
それでも「謎」と言われることがあるとすれば、その原因は驚くほどのインドア生活を送っているから。
疲れていたり、人に極力会いたくなかったりするときは、本当に誰とも話さない、どころか誰にも会わずに一日を過ごすことも珍しくありません。
だから、「休みは何してたの?」と聞かれても、何となくぼーっと過ごしてましたとしか言いようがなく、質問した人も何の情報も得られないで終わるので、結果的に謎な人という結論に至る。

ただ、職場の人には、意識的に私生活についてほとんど話さないようにしています。
アウトドアな人のように、いろんなところに出かけるわけではなく、行く場所、行く方法が決まってしまっていると、私生活の導線が何となくでも伝わってしまう。
それはどうしても嫌だからです。

以前から言っていますが、決して今の職場の人がきらいというわけでも、苦手というわけでもありません。
ただ、仕事とプライベートをしっかり線引きしたいだけ。

私が営業に向いていると言われても、営業職につかないのは、ノルマや責任感といったものが嫌だからというわけではありません。
一番の理由は、仕事とプライベートに線引きをするのが難しい職種だからです。

営業はお客様を直接相手にします。
お客様は、個人であっても企業であっても、とにかく常に動きのある相手であり、その動きに常にマッチしていく必要があります。
私が今従事する事務職は、もちろん大きなくくりで見れば動きのある相手に対して対応をしていますが、余程のイレギュラーがなければ、決まりきった作業工程、ルール、期間に当てはめながらの業務が多く、自分で業務をコントロールすることができます。
もちろん最近は、事務職でも営業のサポートを求められる環境に置かれることは多く、自分の仕事以外にも加わる仕事は多いという事務職の方もいると思います。
ただそれは、あくまでもサポートなわけで、営業がメインとなって動くことであり、休みの日に対応を求められることはほとんどありません。

人によっては、私みたいな人間を、本当に最低だと思う人もいるでしょう。
でも実際、それが私にとっての私自身を守る方法でもあるのです。

だから、特に職場の人には、プライベートが謎だと言われることが私にとっては求めていることであり、嬉しいことだったりもする。

変わり者かもしれませんね。

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