1番身近な大人
子供にとって1番身近にいる大人は、幼ければ幼いほど「親」であることが殆どです。
親にとっての当たり前が、子供にとっても当たり前になるので、結果的に子供は親に似ると言われます。
そう考えれば、子供は親を映し出す鏡のようなものなのかもしれません。
私は、「親」になるのは大変なことだという意識があります。
それは多分、私の母が「子供のためなら何でもできる」というタイプの人だからです。
親というのはそうあるべきなのだと、母を見ていると感じざるを得ないのです。
私は母のような「親」になれる自信が全くありません。
そう考えると、子供は本当に親に大きく影響を受けます。
そして私の両親は、「安定志向」が強い傾向があります。
安定した収入なしにやりたいことをやるという生き方よりも、将来に向けて堅実に貯金が出来る仕事に安定して就く方が良いと思っています。
もちろん、挑戦的な生き方をすることを否定するような両親でもありませんが、「貯金」はしておいた方がいいよとよく言ってくれます。
世の中には、虐待をする親や、大人になり切れていない親もいます。
それがニュースになったり、身近にそんな人がいたりすると、私はどうしても、その子供の将来が心配になってしまいます。
虐待をされた子供は、自分が親になると今度は虐待を「する」側になってしまうことがよくあります。
そして、理不尽なことで周りを振り回す親がいると、その子供は友人を相手に、親と同じように理不尽なことを当たり前のように言ってしまったりやってしまったりしてしまいがちです。
子供にとって親は、「1番正しい人」なのです。
子供は大人になって、自分の意思を持つようになったり、様々な経験をしたりすることで、親とは違う考え方や生き方を選ぶことも増えてきます。
しかし、親から学んだことは、意外と子供の心の奥底に残っていたりします。
それが『親子』であるということなのだと思います。
親だって一人の人間です。
間違っていることもあるわけで、完璧な人なんてほとんどいません。
だからこそ、子育てというのは難しいのかもしれません。
私自身は、子供どころか結婚さえしていませんが、両親から「親になる難しさ、大変さ」を学んだような気がします。
しかし、「子供を育てるって大変でしょ?」と聞くと、両親は決まって「大変だけど、その分幸せな時間も沢山あるよ」と言います。
私にとっても、大多数の人と同じで、一番身近な大人は両親ですが、私は自分の親が一番身近な大人で良かったと思っています。
完ぺきではないし、もちろん欠点もありますが、それ以上に尊敬出来る所も沢山あります。
生まれたばかりの赤ちゃんに、「生まれてくれてありがとう」と声をかける両親をよく見ますが、私は今、「私をあなたたちの子供として産んでくれて、そして育ててくれてありがとう」と伝えたいです。
こう思える私は、とてつもなく幸せ者だと思うのです。
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