「自信」が生み出す可能性
これまではずっと、「自信がない」ことがいいことだと思っていました。
自信がなければ、その分、自信を身に着けようと思って絶えず努力が出来ると思っていたからです。
それは確かに間違いではありませんでした。
でも最近、「自信がなさすぎる」のは逆効果だと気付きました。
なぜならそれは、ただただ自分の可能性やチャンスを奪うだけだと気づいたからです。
どんなに頑張っても、どんなに成長しても、私は自分に自信を持つことが出来ずにいました。
私は異常なほどに自己評価が低く、これまで自分に自信を持って行動をしたり発言をしたりすることは殆どありませんでした。
思っていることがあっても、いつも言葉にすることなく飲み込んでいたのです。
するといつの間にか、自分の意見を言葉にすることが苦手になっていました。
こうやって文章にすることは好きですが、これを声に出して、自分の意見として言葉にすることがあまり好きではなくなっていました。
そしてそんな自分に、もっと自信を持てなくなってしまうのです。
今、言葉で思いを伝えるよりも、文章で思いを伝えるほうが得意、あるいは気が楽だという人は増えてきています。
それが時代の流れだと言われてしまえばそれまでですが、その風潮は間違いなくマイナス要素も含んでいるということは言うまでもありません。
「自信」は、持ちすぎるのも確かに危険ですが、無さ過ぎても同じくらい危険です。
自分の思いを声に発すると、意外とその声を拾いあげてくれる人はいます。
だからこそ、適度な自信をもって、自分の思いをきちんと表に出すべきなのです。
私は、ライター、コラムニスト、エッセイストになりたいと思っています。
才能もないのに、実績もないのに、こんなこと言うべきじゃないと、私はずっと思ってきた節があります。
しかし初めてこの正直な思いを言葉にしたとき、その私の思いを応援してくれる上司に出会いました。
本当に私の夢が実現できるかどうかは別として、でも出来る限り力になりたい、やりたいようにやらせてあげたいと言ってくれる理解ある上司に出会うことが出来ました。
だからこそ今、こうやって文章を書くということを迷いなく続けることが出来ています。
今でももちろん、自分自身や自分の夢に対して、私は自信があるとはいえません。
足りない部分だらけなので、それは当然のことです。
ただ、「不可能だ」と思うほど、自信をなくすことはやめようと思いました。
もう少し自分のことを、信じて認めてみようと思っています。
自信は適度に必要だと、私と同じように自分に自信が持てない人には強く訴えたい。
自信を持てずにいると、踏み出せたはずの一歩を踏み出せないまま、チャンスを見送ってしまうから。
何事も失敗はつきものだけど、失敗しても自信はなくすべきじゃない。
逆に強くなるための一歩だと、さらに自信を持つきっかけにするべきです。
私自身にも自分でそう訴え続けたいと思うのです。
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