投稿_20190413

人をリードするということの「責任」

『リーダーになるために必要な資質』

それは、人それぞれ考えは違うと思います。
立場が違えば考え方も変わってくるので、経営者が考える資質と、現場が考える資質も当然違うものになるでしょう。

私は現場の立場としての考えしか持ち合わせていませんが、個人的に必要だと感じる資質を今回は書いてみようと思います。

1.周りを見る力・調整力

まず何より大切なのは、「全体を見る力」です。
”自分の意見や考えだけを一方的に主張する”
そういったことは、正直なところ、ほとんど誰でもが出来ることです。
しかし、その自分の意見が、社内やチームにどのような影響を与えることになるのかなど、一つも二つも先を考えた上で発信することが必要です。

人の行動や考えの一つ一つは、きちんと根拠や経緯があってこそのものであることがほとんどです。
会社で考えれば、会社のルールや業務の流れ、会社としての優先順位といったものは、その会社が積み重ねてきたものの結果だったりします。
そういった背景を把握することなく意見すると、それはただ、「空気が読めない人」というイメージがつくだけなのです。

自分の立場だけで考えるのではなく、様々な立場の人の置かれた立場や考え方を汲んだ上で考え、発言する必要があります。
リーダーの立場に立つのであれば尚更です。

2.発信力

これは当然のことと言えるかもしれません。
積極的な発信はリーダーとして確かに重要です。しかし「むやみやたらに」ではなく、「適切かつ的確な」発信です。

あくまでも、周囲の人や経営層への自己アピールを根拠にした発信力ではいけないと私は思っています。
その発信の中に、『お客様への思い』が少なからず含まれていたとしても、自己アピールの要素が少しでも含まれていると、それは結局「私欲」にすぎません。

きれいごとだと言われるかもしれません。
しかし、私はそうあるべきだと感じていますし、そうあってほしいと感じています。

3.さらけ出す勇気

実は、これが一番難しいことだと思います。
リーダーになる人は、それなりの経験や実績を持っているので、少なくともプライドがある人がほとんどです。
だからこそ、「わからない」という言葉が言えなかったり、上から目線の発言や言い方が多くなったりする人もいます。

プライドは、リーダーになるか否かを問わず、すべての人が持つべきものだとは思いますが、それが全面に出てしまうことは間違いなくマイナス要素でしかありません。

時には自分にとっての弱点をさらけ出すことも重要であり、それが逆に信頼関係を築く結果につながることは意外と多いです。
かなり勇気がいることだということは分かります。
でも、やはりこれが一番重要だと個人的には思うのです。

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ここまで、私個人としての「リーダーになるために必要な資質」を3つ挙げてきました。
それでは最後に、私がこれまで出会ってきた"リーダー”の人たちについて触れてみます。

私が出会ってきたリーダー格の人たちの中で、私が特に信頼を寄せた人は、最初に勤めた会社の営業の方でした。
私にとっては初めての会社勤めで、慣れないことも多く、また至らない部分も多々あったのですが、その方は私を要所で支えてくれました。

また何より凄いのは、私のことだけでなく、チーム全体のことを良く見ており、周囲の変化によく気付くことができるということです。
空気を読むことがとてもうまく、またそれだけでなく、空気を壊さないように、かつ自分の意見もきちんと主張できる「立ち居振る舞い」が出来る人でした。

一方で、弱さもさらけ出すことが出来る人でもありました。
私の思いや弱さを話すと、その人もまた、弱音をためらいもなく私に話してくれたのです。
それは間違いなく、信頼感を感じることが出来る出来事でした。
私はその人のおかげで、様々なことを乗り越えることが出来たと言い切ることが出来ます。

その方とは、今でも関わりを持ち続けており、私にとって理想のリーダー像であることには変わりありません。


リーダーになるということは、とにかく、そう容易なことではありません。
自己実現のため、自分の驕りのため、自分の優越感のため。
そういった思いが少しでもあるなら、それは「真の」リーダーとは言い難いと私は思います。

リーダーになること自体は難しいことではありません。
でも、「真の」リーダーになることは、とてつもなく難しいのです。
だからこそ、私自身はリーダーになれるタイプの人間ではないと自分では思っています。
そして今、私の身近にいる人でも、リーダーに向いていないと私が個人的に感じている人は多くいます。

人々をリードするということは、とてつもなく大きな責任を負うこと。
そのことを自覚するべき人は多いと、最近は特に痛感するのです。

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