周囲からの肯定的な言葉が最後には一番背中を押してくれるということ

考えてみれば、自分が何に向いているのかなんて、正面から向き合って考えたことはほとんどなかった。

自分のやりたいこと、好きなことには気付くことが出来て、それを仕事にしたい、でも自信がないと葛藤し、結局はしたいこととは全く別の仕事に転職を繰り返す。

現実的に考えれば、これでいいんだと自分に言い聞かせながら、毎日重い腰を必死に上げて仕事に行く。

仕事を楽しいと思う人の方が少ないと、前からずっと分かっていました。
でも、よく考えれば、一日の大半を占める仕事の時間。
したいと思うこと、楽しいと思えることが仕事になれば、それが一番いいのは確かですが、現実にはそうはいかない。

だったらせめて、自分に向いている仕事に就けばいいのではないか。

ただ、自分に向いている仕事って、一体何なのかわかりません。

新卒は社会を知らないから、20代のうちは何でも挑戦してみるといいという言葉を聞きます。
それで、たくさんの経験の中で、本当に自分に向いている仕事に出会える人もきっといる。

ただ、そこに辿り着けない人も一方ではいます。
それもまた現実。

私は、自分に向いている仕事に辿り着けない人が、何も考えてこなかったとか、経験が足りなかったとか、そんなふうには思いません。
それは多分、周りの肯定の言葉を聞く機会が少なかったからではないかと思ったりします。

人って単純で、｢すごいね｣とか｢向いてるよ｣とか周りに言われると、そうなのかな？と不思議と思えてきたりする。
私もそういう人間の一人です。
自分にはこれが向いてるのかもと思っていても、自分の中だけでそう思っているのと、周りの人にも｢向いてるよ｣っていう言葉をかけてもらえるのとでは、気の持ちようも大きく変わってきます。

もしかしたら、自分では思いもしなかったことで、｢向いてるよ｣と言われることもあるかもしれない。
でも、その周囲からの肯定的な言葉は、自分自身に思っている以上のパワーをくれます。

自分に向いていること。
そこに気付くことが、現状を変えるきっかけになるかもしれない。

それが、最近の私が思うことです。