【マスターデュエル】表裏一体型ドラグマウィッチクラフト《紹介・解説》2024年
はじめに
このnoteは2024年9月に執筆しております。マスターデュエルBO1環境についてアプローチしています。納得のウィッチクラフトデッキが仕上がったので記事として掲載します。加筆予定なので、加筆履歴を最後に残します。
原稿は2024年11月16日が更新日。
2024年MD環境において、ウィッチクラフトで勝つための記事です。そしてウィッチクラフトが好きな人のためのデッキです。
ウィッチクラフトのお仕事
ウィッチクラフトに求められるお仕事とは何だろう。
ハイネ(破壊)・ヴェール(無効化)・アルル(バウンス)の三妨害を恒久的に維持することです。
これらを達成するために、前記事では隣の芝刈りを用いたデッキを作成しましたが規制されてしまいました。
他の方法で達成するには、バイスマスターの力を借りるしかありません。よって安定したバイスマスターを展開できる構築を目指します。
バイスマスターを採用する問題点とその解決
ウィッチクラフトにおけるバイスマスター採用には2つの大きな欠点がありました。
Q1.デッキ構築の問題
バイスマスターを採用する上の障壁として、普通の融合しかできない上リクルートもするため、多数のウィッチクラフトモンスターカードをデッキに投入しなければいけませんでした。
しかしウィッチクラフトのテーマは、デッキ内を魔法カードで満たすことを求めており、「バイスマスターの要求」と「ウィッチクラフトの要求」の折り合いがつきませんでした。
A1.解決するためには
多くのウィッチクラフト使いがカルテシアを利用することで問題の解消を図っています。カルテシアは融合派兵に対応していることから、デッキ内のモンスター比率を下げながら無理なく融合することが可能です。
しかしカルテシアと融合派兵では採用枚数が足りないため、追加のカルテシアをサーチできるカードが必要です。
Q2.展開の問題
バイスマスターの展開は手札消費が激しく、バイスマスターを用いたリソース回復が必要でした。よってバイスマスターに妨害を受けるとリソースが回復できず、押し切られてしまうことが多いです。
バイスマスターは1枚3役のカードであるため、誘発の的になりやすくバイスマスター1枚展開は脆弱でした。下級召喚のリクルート効果はGやうらら及び泡等、主要な誘発を受けてしまい、辛い展開が待っています。
A2.解決するためには
バイスマスターに加えて横展開できるカードが必要です。またバイスマスターは手札消費が激しいため、魔法カードもしくは魔法族から召喚権を使わずに1枚から展開できるカードが必要です。さらに手札アドバンテージが得られるとより好ましいです。
ドラグマウィッチクラフトの着想と強み
この構想ではバイスマスターに活躍してもらうため、上記の問題点を解決する必要がありました。その解決手段を模索した際に、感触の良かったテーマがドラグマカード群になります。そして天底の使徒からルルワリリスによるカルテシアのエンド時特殊召喚により、相手ターンにバイスマスターへと向かえることに気づきました。これが大きなターニングポイントでした。
ドラグマウィッチクラフトのレシピ
ドラグマウィッチクラフトの構築を紹介します。
「特徴的な動き」
「デッキの回し方」
「確率からみるドロー」
「デッキ総括」
「採用カード」の順で説明しています。
ウィッチクラフト展開に手札誘発を食らって展開できなかった場合は、ドラグマによるバイスマスターへの再展開が可能となりました。2022年から時代は進み、これを可能にするのがルルワリリスとカルテシアです。バイスマスターへのアクセスが安定するようになったため、ドラグマ軸へと舵を切ることが可能になりました。またドラグマやカルテシアにアクセスするための魔法サポートが豊富にあり、ウィッチクラフトのコストに無理なく使える上、魔法使い族であるのでアルルやパトローナスのサポートも受けられる。非常に有機的なデッキに仕上がりました。
ドラグマによって可能になること
1.バイスマスターを立てるための安定性の獲得
ルルワリリスによりカルテシアをエンドフェイズに出せるようになりました。カルテシアを使うことで相手のメインフェイズにバイスマスターにアクセスできます。また後述する表裏一体を採用することで、マクシムス・ドラグマやフルルドリスを使ってバイスマスターが出せるようになりました。
2.アルルの有効活用度の向上
ドラグマを採用したことでより輝くカードがありました。ハイネとアルルです。ハイネを先に立てておけばエクレシアを保護できます。さらに手札のフルルドリスや場のエクレシアにより、アルルを当てやすくなりました。
3.展開の向上
手札からフルルドリスを構えることができるようになり、盤面が強くなりました。偉い。
4.手札誘発に強い
展開に主要な手札誘発を受けても、重たく受けずに展開できるようになりました。後述しますが、手札誘発の貫通力が高まりました。
5.後手での勝率の向上
天低の使途及びエクレシアにより、後手での捲り手数が増えました。また40枚デッキとなったことにより手札誘発を少数ながら搭載できました。
表裏一体の採用
表裏一体というカードはバイスマスターへアクセスする手段としてウィッチクラフトオタクの間で知られていました。特にグランギニョルからバイスマスターへ向かうパターンが有名でしたが、カルテシアが必要であることには変わらず、実用的な構築までは見当たりませんでした。
しかしドラグマカードを用いることで、エクレシアからマクシムス・ドラグマ及びフルルドリスを変換することで相手ターンにバイスマスターへアクセスできるようになりました。このことにより、エクレシアと表裏一体からバイスマスターへのアクセスが可能になりました。
バイスマスターへのアクセスが向上
バイスマスターから更なる展開が可能に
デッキの回し方
本デッキが向かう展開先は多様で、手札と相談になりますが、基本は簡単です。大まかに2つのギミックに分解できます。増殖するGやうららにそれなりに強いです。
基本展開
基本の動き方です。ウィッチクラフトギミックから入って、最後の展開にドラグマギミックを使う方針だとわかりやすいと思います。
ただしこのデッキは多様なルートで盤面を作れるため、一人回しを必ずしてください。展開ルートを模索してみてください。
ウィッチクラフトギミック展開
A.クリエイション→ジェニー召喚→魔法カード切ってリクルート→ハイネ/ヴェール→ジェニーからクリエイションコピー→アルルサーチ
※シュミッタはバイスマスターから呼び出すことが多いので良く考える。
B.融合派兵(カルテシアサーチ)→カルテシア召喚→手札のウィッチクラフト(クリエイションで持ってきたジェニー等)と融合→バイスマスター
ドラグマギミック展開
A.天底の使徒(適当なEXカードを墓地へ)→エクレシア(マクシムス・ドラグマサーチ)→マクシムス・ドラグマ(バスタード・ルルワリスを墓地へ)→エンド時にフルルドリス手札+カルテシアを場に。3枚展開した上で手札が2枚増える。
B.天底の使徒(墓地ルルワリリス)→エクレシア(フルルドリスサーチ)→エンドカルテシア
バイスマスター+エクレシアでの展開
1.カルテシア等でバイスマスター召喚→バイスマスターの下級ウィッチ召喚と魔法罠回収効果を使っておく
2.エクレシア特殊召喚。特殊召喚かドラグマサーチ時にバイスマスターをチェーンして自身に破壊効果を使う
3.マクシムスドラグマを特殊召喚できる
4.マクシムスドラグマからカルテシアを呼び、相手ターンに融合できる
バイスマスターからパトローナスの拾い方
パトローナスはパワーカードなので、拾えそうなら拾いましょう。バイスマスターでしか拾えないので、拾う動きの取り扱いには注意してください。シュミッタはバイストリートを送るのも有力展開なためパトローナスを落とさずに、バイストリートを選択することも熟慮して下さい。
展開例 チートシート
展開例があまりに多様で、展開時は頭を使います。慣れが必要なのでソロモードで回して練習してみて下さい。ドラグマの召喚制限を避けながら上手く出してください。展開例ではパトローナスを持ってきていますがバイストリートを落としても良いです。バイストリートを持ってくるとサンダーボルト等の破壊耐性が付くうえに展開も少し簡単です。私自身も、展開例が多すぎるため研究中です。この辺は追記していく予定。
展開例の略称
・通常召喚→NS
・特殊召喚→SS
・バイスマスター→BS
・ウィッチクラフト→WC
・マクシムス・ドラグマ→MD
その1 ウィッチクラフト下級+天底の使徒
相手ターンにバイスマスターを呼べます。天底の使徒からの展開も楽です。天底の使徒でエクレシアをサーチしないように注意。手札誘発もばっちり構えることができ、また展開も重くなく進めることができます。
その2 ウィッチクラフト+カルテシア/融合派兵+天底の使徒
天底の使徒を使えると気楽に展開できます。BSでハイネを呼べれば、エクレシア以降の泡もくらいません。またカルテシアに泡を食らった場合も使徒ならEXに送れるため安定した再展開が可能です。増殖するGについては天底の使徒からルルワリリスにより省エネ展開して1枚ケアできます。ニビルケアしたいなら下級WCのNS及びSS効果をケチります。ルルワとバスタードによるエンド時召喚はニビルは数えません。
ウィッチクラフトモンスターが2枚いる場合は、ハイネを立てながらBS展開へ迎えます。その際は泡等をうけないため心強く動けます。
その3 カルテシア/融合派兵+ウィッチクラフトからエクレシア展開
バイスマスターはエクレシアをトリガーに自身を破壊できるため、エクレシアからマクシムスドラグマへ展開しなおせる。ルルワリリスまで繋げることができれば相手ターンにバイスマスターを再展開できます
手札のWCカードによるが、うららをケアしたい場合はウィッチクラフトからリクルートSSせずにそのままバイスマスターを呼ぶこと。
Gをケアしてかつハイネを呼ぶなら先にジェニーをNSして融合派兵対応のGにリクルートすると良い。
展開後は、ハイネ以外対象にとれないのでハイネに仕事させてから融合体(バイスマスター/グランギニョル)を呼べる。
展開後相手メインフェイズのギミック
カルテシアでバイスマスター融合
ハイネがいることで魔法使い族が対象にとられないため、安心してバイスマスターを出すことができます。ハイネ②で割った後に融合するとウマ味です。相手の効果を受けたウィッチクラフトをカルテシアで躱すのも強い。BSを出すと展開+破壊ができるので2妨害追加できます。
グランギニョル展開
ウィッチクラフト融合ができない場合はグランギニョルへ逃げます。パトローナスでルルワリリスを戻すのを忘れないように。グランギニョル②からはエクレシアを呼んでフルルドリスを持ってくる動きに安定感があります。展開によってはルルワリリスなしでカルテシアをおけるため、パトローナス不要で動けます。
表裏一体
上記の展開例から表裏一体を伏せていればどこからでもバイスマスター及びミュステリオンの竜環へ迎えます。サクリファイスエスケープが非常に強く、相手の効果を受けて対応して使うことを推奨します。
テクニック・小技
ウィッチクラフト・クリエイション
クリエイション→ジェニー→リクルート→ハイネ→アルル
と立てると、後続のドラグマギミックやカルテシアギミックが相手の効果対象になりません。ハイネが守ることで安定した展開かつ、ハイネに触るとアルルが飛び出るのでかなり優秀な展開です。ジェニーにうららを食らっても、アルルへ行けるので、アドの回復ができます。ハイネがいなくてもエクレシアからアルルが使えます。後手でも返す時に必携テクです。バイスマスターまで行く気があるなら、バイスマスターでシュミッタをリクルートする可能性があるので、シュミッタを先に使わないよう気を付けましょう。
クリエイションにうららを打つのは明らかなプレイミスなので、打てません。召喚権使わせた上に手札も切らせた方が強いよという話になります。なのでアルルは必ずサーチできます。
ドロゴン(闇宣言)+ハイネ
ドロゴンの宣言を闇にすることで、ハイネが対象にとれなくなります。ハイネは自身以外を対象に取らせないため、相手は自軍を対象にとれなくなります。ドロゴン+ハイネはそれなりに発生する盤面で、覚えておくと徳が高い。ただしドロゴン自体は攻1900でアルルの保護も効かないため、戦闘で破壊される点は注意。
表裏一体によるエスケープ
エクレシア・カルテシアに使うとカオスウィザードになれます。泡から逃げられます。サクリファイスエスケープとしてどうぞ。特にエクレシア効果に対して、効果解決までEXデッキを使える点がポイントが高いですね。
魔法使い族は、破壊及び無効化の対象になった際に逃げることでアドバンテージの獲得ができます。
ウィッチクラフト・パトローナス
①の効果は魔法使い族なら何でもデッキに戻せます。デッキ及びEXデッキの再利用ができるのですごく強い効果です。パトローナスは墓地指定の効果を躱すことができます。またパトローナスで持ってくる魔法カードは、相手の盤面に応じて柔軟に持ってきてください。
ウィッチクラフト・バイストリート
展開デッキの特性も持つ本デッキにとって、ウィッチクラフトへの破壊耐性は有難いものがあります。基本的には、バイストリートかパトローナスと選んで持ってくることになり、何方を持ってるくるか悩み所だと思います。手札と魔法使い族のリソースを考えながら選択です。またランク帯でサンダーボルトが流行っているかどうかは、よく確認すると良いと思います。
裏目は諦める
このデッキは選択肢が多い故か、裏目があります。
パトローナスを拾ってきたら、たまたま一枚だけ入っていたサンダーボルトが打たれたり、効果処理をしたら貫通札があったり等。裏目は、その選択が間違っていなかったことを確認して、諦めましょう。
確率から見る本デッキ
40枚デッキにおいて、手札に丁度1枚が来る確率として壺系ドローを使わない場合を計算する。
S字矢印様の計算機を利用させて頂きました。
本デッキは先手(手札5枚)と後手(手札6枚)の両パターンの期待値が最大となる7枚を最大効率として採用。
※各役割を担うカード群は7枚前後に収めると良いことがわかる。
先手後手の平均を取った時の最大値は7枚採用の43.4%になる。
先手の場合は、8枚採用が43.7%の最大効率になる。
後手の場合は、6枚採用の43.5%が最大効率になる。
また後手で捲り札を使うために手札に1枚以上来る確率を考えます。
枚数に対するドロー効率としては7枚が最大化されます。
よって後手で使う捲り札は7枚以上の採用が推奨されます。
ウィッチクラフトギミックについて
上述の結論により、ウィッチクラフト初動カードは7枚が推奨されます。そして融合のためにはウィッチクラフトモンスターは7枚が推奨されます。
本デッキのウィッチクラフトモンスターは下級4枚+上級3枚の丁度7枚であり、そしてクリエイション3枚により、初動ウィッチクラフトカードは7枚という素晴らしいバランスが成立しています。美しい。
カルテシアギミック(融合)について
カルテシアで融合するギミックです。本デッキで小細工なしの融合ギミックは融合派兵+烙印の気焔+カルテシアの7枚となっています。
こちらも丁度1枚来る最大確率になります。天底の使徒等で追加で呼べますが、あれは何でもこなせるカードなので、単純なギミックで勘案しています。
ドラグマギミック(展開)について
ドラグマのみで展開する場合は、天底の使徒+エクレシア+マクシムス・ドラグマにより5枚になります。展開補助であり、制限カードであることも含めて最大枚数は取らず。使徒が引けたらラッキーだと思いましょう。
先手初動バイスマスターの確率について
結論から述べると妨害が無ければ先手で75%あります。妨害がなければ75%の確率でバイスマスターにアクセスできます。画期的ではないでしょうか。
先手でのバイスマスターを立てるにはウィッチクラフトカード+カルテシアが必要です。カルテシアはドラグマギミックから持ってこれるため、ウィッチクラフトカード10枚+カルテシア関係カード10枚につき、59%の確率で融合して立てられます。2枚初動としては十分ではないでしょうか。
さらに表裏一体があります。表裏一体を引けばウィッチクラフトorドラグマからバイスマスターへアクセスできます。こちらのパターンは約33%あります。
純ウィッチクラフトの場合は、クリエイション3枚コンフュージョン3枚ウィッチクラフトモンスター12枚の場合、単純に計算すると先手での融合確率は20%~30%くらいです。
コスト用ウィッチクラフトカード7枚/6種類
ウィッチクラフトのコストにしたいウィッチクラフト魔法カード。②の回収効果が長期戦に効く。クリエイション、サボタージュ、コラボレーション、ドレーピング、バイストリート、デモンストレーションで8枚6種。クリエイションは初動札として使いジェニーで除外するためコスト用のウィッチクラフト魔法カードは7枚。先手後手最大効率が取れています。しかしWC魔法はコストとして使う際は引ければ引ける程嬉しいのも事実のため、コンフュージョン等で増量するのもいいと思います。また墓地からワンドロー等の魔法カードも追加しているので、見た目より多い枚数を取れています。
ウィッチクラフト以外で、手札リソースを回復できるカード 9枚/6枚
ウィッチクラフトを使うと手札消費が激しいもの。特に超融合まで採用しているので、手札がシンドイ。彼らはその消費を助けてくれる。表裏一体を勘案しなくても6枚。
後手での捲り札について
此方は後手の返し札として十分に有効なカードです。返し札として計算する場合、超融合・天低の使徒・アルテミット・スレイの7枚体制。
以上より各役割のカードが1枚ずつ手札にくる最大値が取れていて、美しい配分と構築に仕上がっています。
増殖するGについて
上述の捲り札に加えて、手札5枚で増殖するGを1枚以上ドローできる確率は33.7%です。従来詰めなかった誘発を3割の確率で持てるのは嬉しい。
突っぱねられても超融合やデモンストレーションによる捲り札で返せるので問題なしです。
※増殖するGで手札がある時のデモンストレーションは鬼強い
ドラグマウィッチクラフトの総括
本デッキはウィッチクラフトでありながら他にない強みを持ちます。
自信を持って強いデッキであると言えます。
セールスポイント
ドラグマギミック及び表裏一体を採用することで展開の安定感及び展開後の強力な盤面形成を可能としました。
カルテシアギミックをバックアップする体制が整うことで、バイスマスターを呼びやすくなっています。
魔法使い保護による対象不適正及び表裏一体とカルテシアによる相手の効果から逃げながら展開できるため、コンバットテクニックでアドバンテージを稼げます。
相手ターンで展開が可能となり、増殖するGやうらら等の手札誘発に強くなりました。
フルルドリス及びアルルにより手札誘発2枚を安定してサーチすることで、無効化とバウンスを構えることができます。
対象を取らない無効化と破壊を使えるので、詰み盤面は少なめです。
パトローナスによる魔法使い族の再利用及び必要に応じたWC魔法サーチにより柔軟な盤面対応が可能です。
バイストリートによる破壊耐性で、展開デッキでありながら、サンダーボルト等で盤面崩壊しづらいです。
確率によるドロー枚数の最大化により、2枚初動でありながら安定したプレイが可能です。
1枚当たりのカードのパワーが高く、後手での捲り返しもこなせます。
キャントリップカードを多数採用し、激しい手札消費を軽減しています。
ウィッチクラフトであるため長期戦に強いです。ミッドレンジパーミッションやコントロールデッキに対して強く出れます。展開系に対しては超融合やデモンストレーションによる仕事が強いです。
各々のギミックが独立しているため、事故率の軽減に成功しています。
フィールド魔法や永続魔法依存のデッキに、強いです。
ウィークポイント
「効果を無効にして破壊」がないので、墓地や除外領域の効果を止められません。
除外するカードがテーマ内にないので、盤面への破壊と無効化とバウンスが基本戦術のデッキです。改めて墓地送りでの効果を止められません。
取れる選択肢が多いデッキでしかも異なった召喚制限がかかるので、プレイングミスが誘発しやすいです。
誘発が増殖するGしかないため、先手ワンキルのようなデッキに後手番を取ると負けます。
DUELIST CUP 2024 SEP環境レポート 1st
デュエリストカップを超える程度の力があります。余裕をもってクリアできました。
炎王スネークアイ/ユベル/センチュリオン/クシャトリラ/ティアラメンツ/ラビュリンス辺りをよく見かけました。このデッキなら先行はもちろん、後手でもこれらのデッキと十分な勝率を持って戦うことができました。
勝率の高さはデッキ本来の能力も高いことながら、うらら等のアドバンテージを取らない手札誘発を抜いたことによりドローが強くなったことが要因だと思います。先手後手での超融合等の返し札も強く、展開時には相手の増殖するGを強く受けない点がセールスポイントでした。さらに表裏一体が非常に強く、相手の効果を躱した際の勝率向上は著しく大きかったです。バイスマスターを竜環に変換できた時の勝率はほぼ100%で、ヴェールと並べると強固な盤面ロック効果を発揮していました。
また長期戦時のウィッチクラフトの仕事が非常に強く、パトローナスの器用さにより確実に返すことができました。必要に応じてデモンストレーションやドレーピングを持ってこれることが非常に大きかったです。ドラグマチームもウィッチクラフトの足りない点を見事なまでに補っていて、回して楽しかったです。ドラグマモンスターを相手ターンで融合モンスターの種にも使える点が、隠れた安定の要因かもしれません。負けの原因が自分のプレイミスに起因しており、デッキの技量は疑いようもなく、競技的な楽しさをウィッチクラフトで体験できるとは思っていませんでした。
負けた試合としては、うらら等の不採用による先行ワンキル勢に負けたことぐらいで、あとは純粋なプレイの腕前さとお互いの引きの強さといった所です。この構築が強いと実感できました。
2024年9月の時点では、環境デッキと互角以上に戦えるデッキであると思います。
各テーマとの相性
このデッキは相性差が割と出やすいです。フィールド魔法、永続魔法・罠で戦うデッキに対しては明確に強いです。増殖するGに弱いような古いタイプの展開デッキは苦手です。ミッドレンジ型は、楽々という訳には行きませんが、有利気味です。フィールドで効果を使って戦うデッキはかなり戦えますが、ティアラメンツや烙印のような墓地で効果を使ってリソースを稼いでくるデッキは苦手です。最終盤面を2体の強いモンスターを作る感じのデッキは、まぁ勝てます。私の中での一般的なデッキパワー基準として天威双剣があるのですが、そこのラインより高い所にいます。
かなしい事実として、後手の増殖するGにうららや墓穴を食らうと手札が足りないのが響き後手で返しきれなくなり、大抵負けです。でも他のデッキもそうだと思います。
天盃龍 超有利
このデッキを握る理由の一つに、天盃にとても強いという点が上げられます。明確に勝てるデッキです。フィールド魔法をバイスマスターやハイネで対処可能です。白龍等の効果はフルルドリス等で無効化が可能です。単騎の中龍には、リクルート前アルルが可能です。またヴェールの全体無効はバトルフェイズに二体以上いる際に、問答無用で無効化するため、やはり有力です。相手の返し札である泡や一滴等も、表裏一体やアルルフルルドリスや超融合伏せによる対応が可能です。先手での誘発受けも良く、再展開しやすいこのデッキは天盃の点滴と言えるでしょう。またバイストリートを設置しておくと、相手のリーサル難易度を大幅に上昇させることができます。相手が先手を渡してきた場合は、パトローナスよりバイストリートを優先して下さい。まず勝てる相手です。
ユベル 五分~微不利
先手は有利、後手は不利ですがウィッチクラフトはかなり返しやすいです。後手の場合は、Gが通るか否かなので、期待値的に厳しい点はあります。超融合で相手のユベルを吸い切れない点がプレイを難しくしていて、デモンストレーション次第。デモンストレーションが対ユベルにおいて輝いており、相手を問答無用で壊せます。ドレーピングも追い風です。長引いた際はパトローナスの通り次第ですが、大抵はいけます。ただしユベルは相手側のプレイ難度がはっきり出るため、相手の技量次第な点もあります。
炎王スネークアイ 不利
先手は抗えますが、後手は無理です。超融合で吸っても墓地リソースに抗い切れません。増殖するG次第の厳しいマッチアップです。
ラビュリンス 不明
ラビュリンスはトップメタに合わせたメタ構成を作ってきているため、何とも難しいです。運かなと思います。
メタビート 有利
魔法カードによるマッチアップとウィッチクラフトのリクルートが早いため、それなりに有利です。ハイネとアルルの偉さを実感します。ドレーピング等の気の利いたWC魔法やシュミッタ1800も追い風。
クシャトリラ 五分以上
効果が不愉快なだけで、そんなに強くはないクシャトリラ。各カードの刺さりが良いので結構勝てます。しかしウィッチクラフトのカードパワーより高い奴らなので、明確に有利ではありません。チェーンタイミングをよく考えると、しっかり勝てる連中です。
ティアラメンツ 不利
ティアラメンツは墓地の落ち方次第ですが、周り出すと手が付けられないので不利です。ルルカロスが強烈に刺さっており、厳しいです。またシラユキやライブラリー修復等、絡め手も相性的に悪いです。
センチュリオン 五分以上
ほぼ五分だと思います。超融合の刺さりが非常に良く、またフィールド魔法のやり取りもウィッチクラフトの場合は破壊やバウンス等の対抗手段がそれなりに存在します。また竜環を呼びやすく、最終盤面を超融合で返せてしまう場合が殆どで、後手からも捲りやすいです。
R-Ace 不明
盤面でやり取りしてくれるデッキなので五分だと思いたいですがよくわかりません。ただしドラグマウィッチクラフトというマイナーテーマに対して相手が適切にカードを使うことは非常に難しいという点で、勝利を拾えていると思います。マイナー故のメリットが出やすいと相手かなと思います。
粛清 五分~微不利
相手も似たようなタイプのデッキ。ただし周辺を固めるテーマのパワー差が違う。本デッキはバック処理が得意だが、相手方の継戦能力も高い。また使い手の練度差が良く出るデッキであるが、まともにやるとやはり厳しい。先行抑えきりは可能で、後手も何とかできなくもない。マイナーテーマ故、相手も妨害の打ち所を失敗しやすい。格下狩りが得意な粛清であるが、簡単には狩らせないので、このデッキはちゃんとしてるんだなぁと安心させてくれる相手でもある。
覇王幻奏 五分以上
魔法とドラゴン+魔法使い族のテーマであるため、本デッキと高相性。超融合もスレイもGも良く利くし、盤面でやり取りしてくれるデッキであることも相性ヨシ。デッキコンセプトの相性は良いが、パワー差があるので五分以上の評価。やってることが似ているので、親近感を覚える。使い手の知人とやると戦績が五分なので、非常に嬉しかった。
ルーン 不明
運です。相手の技量もしっかり出ます。役割がはっきりしたピン刺しカードが多いデッキなので、除外されないかは運です。フィールド魔法に対処易かつ、EXモンスターも対処しやすいデッキです。結局、ウィッチクラフトは長期戦に強いため、それなりにやれてしまうんですね。お互いを苦手としている関係にあると思います。
烙印ビーステッド 不利
明確に不利で、理由は簡単。うららが入っていないので烙印融合を止められません。また光と闇で固めている都合上、ビーステッドの除外が結構刺さります。また相手も天底の使徒を採用している関係上、EXデッキにコントロール用カードが入っていることもあり、こちらのマクシムスドラグマが裏目になることも多いです。さらに単体のカードパワー差がはっきり出ているため、すごく苦手な相手です。先行展開で抑えきることは可能ですが、厳しい戦いです。
その他のデッキ
他のマイナーデッキに対しては、先行なら勝てるし後手なら超融合とGが利くかどうかです。後手番に関しては手裏剣で戦う気味のデッキなので、相手の盤面に対して、手札のどれか1枚を何とか通して長期戦をすれば、という展開になりやすいです。1枚当たりのパワーが高いカードがそれなりに入っているデッキなので、希望を捨てずに頑張りましょう。
採用カード解説
採用カードの説明をします。
【採用カード】
【モンスターカード】
《ウィッチクラフト・ジェニー》 1枚
ウィッチクラフトの屋台骨。納期を早めてくれる。
墓地にあるウィッチクラフト呪文のコピーになるため、優秀。複数枚採用としたいが枠がない。1度使えればいいので1枚。
《ウィッチクラフト・シュミッタ》 2枚
ウィッチクラフトカードの屋台骨。
何でも墓地へ送ることができる万能サーチ。
攻撃力1800が地味に優秀で、リトルナイトも超えれる。3枚積みたいがウィッチクラフトモンスターの種類を稼ぐために2枚。40枚の枠を超えるが3枚でも当然良い。
《ウィッチクラフト・ピットレ》 1枚
墓地から発動して、1ドロー1ディスカードのルーティング効果。バイスマスター②でのモンスター補給を増やしたいので採用。バイスマスター発動の条件が軽い分此方の採用になったが、ポトリーやジェニーにするかは好みで。ジェニー複数枚も偉いので其方でも良い。
《ウィッチクラフト・ハイネ》 1枚
過労死枠。有能すぎてウィッチクラフトギルドを辞めさせてもらえない。
①の他の魔法使い族を対象にできなくなくするロード効果
②のフリーチェーンの破壊
本デッキでは①を活用します。②も2024遊戯王についていけるスペック。パトローナスとバイスマスターの存在により1枚にすることに成功。
《ウィッチクラフトマスター・ヴェール》 1枚
彼女がいるからウィッチクラフトを握ってます。
①魔法使い族の攻守1000*nアップ
②対象をとらないモンスター効果全体無効
①②効果とも、2024遊戯王でも高水準の強さ。守備2800がバカみたいに偉く、2024遊戯王基準でもトップクラスのスペック。
《ウィッチクラフトゴーレム・アルル》 1枚
ウィッチクラフトの手札誘発。誘発効果はバウンス+場に出てくる効果。魔法使い族に対してトリガーする。
ウィッチクラフトはこのカードをサーチできるから強い。攻撃力2800も強く、ウィッチクラフト最高の1枚。ウィッチクラフトの特権。
《教導の聖女エクレシア》 2枚
特殊召喚条件が軽い上にEXモンスターに対して硬い。後述するマクシムス・ドラグマとフルルドリスをサーチできる。
バイスマスターと地味に噛み合いが良く、バイスマスターのトリガーにも成れる。ハイネの保護やアルルのトリガーを受けることもできるため相性が良い。
効果利用後はEXデッキからの召喚制限がかかるため、注意。EXデッキを先に使う分には許可されているのがドラグマの良い点。
バイスマスターをトリガーして、先出ししたバイスマスター自身を割ることでマクシムスドラグマへ繋げることもできる。
《教導の大神祇官》 1枚
ドラグマギミックの中核。後述の天底の使徒を強く使うためのカード。EXデッキを工夫することで盤面干渉を決めながら、カルテシアやフルルドリスへ繋がる。カードプールが広まるほど強くなる典型例。パトローナスで再利用が効くので1枚。
エクレシアの効果でバイスマスターをトリガーして、バイスマスター自身を割ることでマクシムスドラグマへ繋げられることも発見で、ドラグマWCで採用されないマクシムスドラグマを無理なく採用できるように。
《教導の騎士フルルドリス》 1枚
サーチできる手札誘発。「手札から召喚して無効化するまで」が一連の効果でアルルと一緒。またフルルドリス自体がバイスマスターとアルルのトリガーとなるため、ウィッチクラフトと仲が良い。
《赫の聖女カルテシア》 3枚
名誉ウィッチクラフトとして名高いカード。
融合派兵がウィッチクラフトと仲が良く、バイスマスターを立てるために良く使う。エンド時のサルベージ効果もバイスマスターのトリガーになったりと、名誉ウィッチクラフトは伊達ではない。
マクシムス・ドラグマから持ってこれる点も強く、本デッキの中核。ドラグマギミックとも相性良く、相手ターンに融合できる点も良い。初動に大きく関わるため最大枚数。グランギニョルにしても強い。表裏一体やハイネやアルルのサポートを受け役割が多岐にわたる。
《増殖するG》 3枚
後攻での参加券。ウィッチクラフトは誘発が積みづらいのが欠点だが、この3枚であれば許容できる。何故なら手札の魔法カードを増やせるから。これ以上の手札誘発を積むとデッキが弱体化する。
【魔法カード】
《ウィッチクラフトクリエイション》 3枚
ウィッチクラフトにおける最強カード。このカード1枚で上級ウィッチとアルルがたち、そしてコストにもなる。最強オブ最強カード。
《ウィッチクラフト・サボタージュ》 1枚
墓地のウィッチクラフト蘇生。長期戦で強くなるためのカード。採用枚数は好みが出るが混合型なため2枚。
《ウィッチクラフト・コラボレーション》 1枚
ウィッチクラフトモンスターに2回攻撃を付与。
このカードは強く、相手のライフを素早く詰めることを可能とするカード。ウィッチクラフトを使えば強さが分かる1枚。2024遊戯王は1枚で逆転してくるので、相手を詰め切ることを考える。必ず1枚入れる。
《ウィッチクラフト・ドレーピング》 1枚
対戦相手の魔法・罠をウィッチクラフト分バウンスするカード。破壊ではなくバウンスの点が非常に強い。破壊すると良くないカードが多い中、バウンスという遊戯王最先端を行くカード。
《ウィッチクラフト・デモンストレーション》 1枚
手札からウィッチクラフトモンスターを召喚するカード。おまけ効果として「魔法使い族が発動した効果に対してチェーンを不可にする効果を、プレイヤーに与える」
大抵はバトルフェイズ中にアルルを場に出して打点を出すために使う。長期戦の膠着時は、デモンストレーションからチェーン不可の盤面干渉を狙う。ユベル等の効果も抜ける器用なカード。うっかりおまけ効果が使えるとドラグマモンスター効果もチェーン不可になる。
コントロール対決で発生する泥試合での切り札。
《ウィッチクラフト・バイストリート》 1枚
ウィッチクラフトに1ターンに1度だけ破壊体制を付与するカード。ウィッチクラフトモンスターは破壊耐性をつけた上で、自分のライフを守ってくれる。このカードを割ってもコストに使えたり、再度戻ってきたりと、相手に手数を要求する名カード。場持ちを良くしてくれることによりアルルも使いやすくハイネの保護も良く効く。
ただし本構築はドラグマ混合のため1枚。
《天底の使徒》 2枚
本デッキ最強カード。1枚でバイスマスター展開を可能としウィッチクラフトと実は仲が良い。エクレシアをサーチし、マキシマス・ドラグマへ繋げた上でバイスマスターが出せる。制限だが積めるだけ積む。捲り札としても機能する上に先手では展開可。EXデッキが使えなくなる都合上、手順には注意。
《表裏一体》 3枚
ウィッチクラフトを40枚デッキにしようと思わせたカード。
①でアルル・ヴェール・フルルドリス・マクシムス・グランギニョルからバイスマスターが出せる。
②の効果も強くデッキリソースを回復して1ドローが染み入る。
速攻魔法である点が偉く、相手ターンに使える上にサクリファイスエスケープもできる。これで出した融合モンスターは蘇生制限には注意。
このカードは器用すぎるため、ギミックを欲張らないように構築で気を付けた。
《融合派兵》 3枚
魔法カードでありながらカルテシアを持ってこれるカード。こいつのおかげで事故率が激減。ウィッチクラフトのコストに使えたりカルテシアを持ってこれる。安定感の鬼。EXデッキから融合カード以外の特殊召喚が制限されるので注意が必要。先アルテミス等をしてしまうと使えなくなるので注意。
《烙印の気炎》 1枚
カルテシアがいないと始まらないデッキで、ドローの最高効率7枚を取るために採用。ぶじにカルテシアを7枚体制で呼ぶことができた。①の効果でグランギニョルを墓地にカルテシアを呼べる。表裏一体のドローを助けたり、地味に仕事人。②の効果がウィッチクラフトそっくりで、何ならウィッチクラフトより帰りやすいので、パワー差を感じる。
《超融合》 3枚
このカードと天底の使徒のおかげで、このデッキは後手でも強いともいえる。《増殖するG》を発動して突っ張られた際はこれが心強い。ウィッチクラフトでは先手はコストに、後手は強く使える名カード。ウィッチクラフト自体はExデッキを使わないので、ドラグマでExを圧迫しても使えて花丸。
《月女神の鏃》 2枚
チェーンを組まないバウンス系カード。超融合の方だけでは対応力が足りないので追加採用。ドラグマデッキであるため、EXデッキの組み方と相性が非常に良い。マクシムス・ドラグマとの事故防止にも。本デッキは意外と受けが広く高相性。先手で役割が全くないのが泣き所だが、ウィッチクラフトのコストになるから、こういったカードを無理なく採用できることがウィッチクラフトの良い点だと思う。
《錬装融合》 1枚
手札コストとして使うのに申し分のないカード。リソースの回復がWC魔法より早く、何ならWC魔法よりコストにすべきカード。超融合やウィッチクラフト等、何やかんやで手札コストになる。そしてワンドローが染み入る。名誉ウィッチクラフト魔法カード認定。
【罠カード】
《ウィッチクラフト・パトローナス》 1枚
ウィッチクラフトで一番強いカード。2024遊戯王でも最先端を走れる。このカードのおかげで多くのカードを1枚積みに抑えることに成功。
①墓地か除外されている魔法使い族モンスターをデッキに戻してウィッチクラフト魔法カードを手札に。
②墓地から発動して除外されたウィッチクラフト魔法カードを手札に。
本デッキでは①がメイン。①によりドラグマカードやEXデッキに利用したカードを戻しながら状況に応じたウィッチクラフト魔法カードを手札に加えることができる。
このカードが残れば勝ち。割れても②により最低限の仕事ができる。
このカードがこのデッキを強く肯定する。複数枚でもいいがトラップ故に仕事が遅いため1枚。バイスマスターで拾ってこよう。素引きも嬉しい。
【EXデッキ】
ウィッチクラフトはEXデッキに依存しないが、ドラグマと組み合わせたことにより依存度が上がった。厳選した15枚を紹介。
《ウィッチクラフト・バイスマスター》 2枚
本デッキのエースモンスター。仕事をさせれば強いが、中々仕事をさせてもらえないヘイトの高いカード。魔法をトリガーとするため、相手ターンに任意のタイミングで使うには工夫が必要。
「魔法発動」と「魔法族の効果」をトリガーとして①②③が使える。
①カード破壊
②デッキからウィッチクラフトモンスターのリクルート
③ウィッチクラフト魔法・罠の回収。
特に③を利用したく、手札消費の激しいこのデッキでは③に救われることが多い。本デッキではフルルドリスやアルルで起動できる。
ウィッチクラフトのテーマなので2枚。詳しく理由を書くと、融合後も出しなおすので2枚以上が必要です。
《赫焉竜グランギニョル》 1枚
融合派兵からカルテシアをサーチし融合で出すためのカード。カルテシアで出すとEXデッキから後述のマロンを墓地へ送れるため、盤面への対応力も高い。このカードを表裏一体するとバイスマスターになれる。ウィッチクラフトのために刷られたカードかも。盤面からルルワリリスまで繋げる動きも強い。
《沼地のドロゴン》 1枚
超融合用のカード。出てきたら属性変換して自軍を守れる意外と器用。
《アースゴーレム@イグニスター》 1枚
超融合用のカード。アポロウーサとマスカレーナを吸収する。環境合致。
《共鳴の翼ガルーラ》 1枚
超融合用兼ドラグマギミックを兼ねるカード。ドラグマギミックで送ると1ドローが付いてくる。超融合と天底の使徒の2パターンアクセスするため、2枚採用も有力。
《旧神ヌトス》 1枚
ドラグマギミック用。墓地へ送ってフィールドのカードを破壊。グランギニョルで送れないため、ドラグマギミックで送る際はコッチ。
《金雲獣ー馬龍》 1枚
ドラグマギミック用。フィールドのカードをバウンスする超偉い効果。グランギニョルでも送れるのがポイント高い。
《赫聖の妖騎士》 1枚
ドラグマギミック兼グランギニョルギミック兼通常シンクロ召喚兼用の役割が多いカード。カルテシアをエンド時に場に出すことで相手ターンにバイスマスターが出せる。実はLv12なのでカルテシアとlv8モンスターで普通に出せる。2枚入れたいが超融合を優先。
《灰燼竜バスタード》 1枚
ドラグマギミック用。フルルドリスを手札に加えることで1無効構えてアルルの種を出せる。
《メレオロジック・アグリケーター》
アルテミット・スレイ用に。無効化を構えるスレイは便利。
《聖魔の乙女アルテミス》
手札に魔法カードがなかったりウィッチクラフトの効果を起動せずに墓地へ落としたい時に使う。リトルナイト起動にも。派兵の召喚制限を受けるので採用は好み。
《S:Pリトルナイト》 1枚
最強のリンク2カード。
本デッキはデッキ内にヴェールとハイネがいないことも多く、バイスマスターから出てきた下級モンスターを変換できる。最前線カード。
《災厄の星ティ・フォン》 1枚
5:5の状況を6:4にしてくれるカード。このカードを特殊召喚できる条件は良く覚えておこう。乗った後は召喚制限がかかるため注意すること。彼に乗った場合、次のターンが回ってくる可能性が高くウィッチクラフトとの相性も良い。本デッキはアルルが最高攻撃力であり、場に出たアルルはバニラのため、他のデッキとは少し事情の異なる乗り方ができる。
《ミュステリオンの竜冠》 1枚
本デッキならではのカード。超融合、もしくはバイスマスターを表裏一体することで出せる。②の効果は展開抑制ができるため、大逆転できるすごい奴。
《カオス・ウィザード》 1枚
古のカード。表裏一体をエクレシアやカルテシアに当てると、ヴェーラー等から逃げることができる。カルテシアからウィッチクラフトと合体させて融合もしっかりできる。表裏一体から出すと、カオスウィザード+光属性で1ドローまで出来る。しかもカルテシアの墓地効果も使えてしまう。
他のカードとの温度差がすごい。
【採用候補カード】
採用の余地はあるが、残念ながら不採用となったカード群。環境に応じてすぐにお呼びがかかるカード。
《三戦の才》 1枚
相手がメインフェイズで効果を使わないといけないのが辛い。後手で三戦を打っても勝てないが、先手でのGなどに対して強いので難しいカードだと思った。2ドローとしてみる分には十分なので、採用について推奨されると思う。
《墓穴の指名者》
此方も必携カード。
しかしこのデッキ、主要誘発が重たくない上に、アドも取らないので不採用。相手の妨害はウィッチクラフト達でやります。相手の誘発は全てもらいます。入れても弱くないし入れてもいいと思うけど、このデッキはない方が快適だと思う。
《三戦の号》
特別に持ってきたいカードがないので不採用。デッキの安定感も下がる。でも天底の使徒や融合派兵をもってこれるからアリだと思い始めている。しかしこのデッキで持ってこれるカードのパワーが足りない感じがする。ウィッチクラフトではこのカードを腐らせてもコストに使えるので、妙に評価が難しい。採用検討の余地は常にあり。
《心変わり》
先手で腐るが返し札としては優秀。アポロウーサを取れると宇宙。環境見て入れたいね。
《冥王結界波》
最近の環境はバックも強いので、苦しい。墓地や手札から妨害を受けることも多い。トラップを経由するとモンスター効果を使えてしまうし、相手のダメージをゼロにするデメリットがすごく重い。展開してモンスターに頼るデッキには強いので、環境による。本デッキは殴り力が強く0:1効果を嫌ったので、不採用。
《群雄割拠》 1枚
表裏一体とアルルのために魔法使い族で固めている。こういったデッキ構築の特権的カード。後手でも十分に強く、納得の制限カード。
先手で出せばほぼ勝ち。後手では捲り札になることも。
《ハーピィの羽根帚》 1枚
汎用バック除去。ウィッチクラフトは長期戦をするので、ライトニングストームよりは2T目以降も使える此方がいいかな。ウィッチクラフトはバック処理がそれなりなので不採用。
【不採用カード】
汎用手札誘発の皆様
《灰流うらら》《PSYフレームギア》《ドロール&ロックバード》《エフェクトヴェーラー》等
デュエリスト必携カードですが、本デッキでは不採用。
ウィッチクラフトというテーマに、これらの誘発を積む余裕はありません。スネークアイ等は1枚初動が可能なデッキだからこそ多くの誘発が詰めるわけで、これらの手札誘発を積みすぎた結果、ウィッチクラフトが活躍しないようでは、ウィッチクラフトの皆様に礼を失します。
《増殖するG》に関しては、手札が増えることにより魔法カードを引き込めるため筋が通ります。本デッキには、アドを取らない弱いカードを入れる余裕はありません。
《抹殺の指名者》
墓穴より酷いカードなので禁止にしてほしい。本デッキでは扱えないので不採用。
《金満で謙虚な壺》
本デッキも採用できる。ただしEXデッキの枚数が強さに直結する本デッキは、除外するカードの選択が厳しく、プレイ難易度が高まる。認知負荷の高いデッキなので今回は不採用。手札が増えず、表裏一体・ガルーダ・ピットレ等のキャントリップのドローが使えなくるのも問題。代わりに三戦の才を採用。プレイング自信兄貴は採用できる。
《無限泡影》
罠カードであり、ウィッチクラフトのコストにならない。手札コストにできない罠カードはウィッチクラフトと仲が良くないので不採用。
《魔術師の再演》セット
デッキ枠5枚使使うセット。ウィッチクラフトならぜひ使いたい所だが、ドラグマ混合としたことにより、枠が無くなった。ドラグマとも微妙に噛み合いが悪い。
《禁じられた一雫》
伏せれるのが良い所。冥王結界波と同じ理由で不採用。超融合もあるし。
《拮抗勝負》
先手で腐りやすく、後手で打ててもバトルフェイズをスキップしているので勝てないカード。打たれるとムカつくが、使う気にはまったくならない不思議なカード。蟲惑魔みたいなデッキじゃないと扱えないカードだと思う。そもそも罠カードなので不採用。
超魔導竜騎士 - ドラグーン・オブ・レッドアイズ
当たり前だが、バイスマスターの方が強い。本デッキではサイドに入れておくようなカードだが、マスターデュエルはBO1。EXデッキがもうカツカツすぎて苦しいので、このカードの居場所はないと思う。表裏一体でしか出せない上に、手札コストもキツい。無理に採用しないのがいいと思う。
【不採用ウィッチクラフトカード】
ウィッチクラフトへの理解が深まった結果、弱いウィッチクラフトカードは存在しない。しかし今回はお留守番組。
《ウィッチクラフト・ポトリー》
手札0枚が誘発条件で、墓地からウィッチクラフトカードを何でも手札に戻せる優秀カード。アルルとパトローナスを戻せるため強い。本デッキは上級モンスターの兼ね合いで初動は手札0を満たせないが、長期戦を見越した採用は常に考える。今回はバイスマスターが出来る仕事なので不採用。ピリ・レイスの地図で持ってこれたりする。
《ウィッチクラフト・エーデル》
ウィッチクラフトで一番弱いカードだが、使い道はある。効果①が変なことになっており使いづらい。
①手札から魔法カードを切って、手札のウィッチクラフトを出す
②自身をリリースして墓地の魔法使い族カードを蘇生
専ら②を使うためのカード。しかし②がフリーチェーンで使えない。バイスマスターの出力を高めて展開を補助するカード。
展開補助にはドラグマギミックがある上に、エーデルにチェーンされたビーステッド等のモンスター除外は負け確なので不採用。
《ウィッチクラフト・スクロール》
魔法使い族が戦闘に勝利すると1枚ドロー。アドバンテージを稼げると偉い。バイストリートと一緒に入れる余裕がなく不採用となったが、ドラグマ採用なので入れてもいい。バイストリートとお好みで。
《ウィッチクラフト・コンフュージョン》
速攻魔法なら良かったのに。イラストアドが高いのでUR。
ここから展開すると弱く、カルテシアで融合した場合は2枚ですむのに此方は普通に3枚必要。クリエイションとコンフュージョンの2枚から融合できるがジェニーのリソースをクリエイションに回せないのでアルル分が損。クリエイション展開は2妨害立つ上に誘発耐性があるので、ジェニーをバイスマスター融合に使うのは勿体ない。さらにうららG泡と殆どの手札誘発を受けるので安定しない。
【不採用テーマ】
シャドール
ドラグマ型あるあるのミドラーシュまで繋げるタイプ。ドラグマギミックで出せる。本デッキが他の構築と違うのはシャドール不採用な点。本デッキにシャドールーク等の不純物は入れたくなく、手札消費もキツイため無理して入れない。※表裏一体では出せませんでした。
烙印
おそらくウィッチクラフト混合型で最も見る。カルテシア関係から烙印ウィッチクラフトへと発展している。混ぜ物が多く、自分にはフィーリングが合わなかった。無理にウィッチクラフトしなくても……という気持ちになりました。
ディアベルスター
1枚で強いディアベルスター利用の型。ディアベルスター自身が魔法使いかつ手札コスト要求+便利な魔法サーチがついているのでウィッチクラフトとそれなりに仲良し。
しかしこのカードを使うならスネークアイでいいじゃんとなり虚しくなった。ディアベルスターが通るということは……(涙)
ディアベルスターの弱い使い方とか言われて悲しくなります。
勇者
最もウィッチクラフトに寄り添ってくれるテーマ。今回はドラグマ枠で採用の余地がない。グリフォンライダーも表裏一体やアルルと仲が良くないので今回はなし。ドラグマ枠を抜いて勇者にするのは全然アリというかそれが勇者ウィッチクラフト。
本デッキの調整案
本デッキはドラグマと超融合を採用している都合上、環境によって入れ替わるカードが数多くあります。調整枠としてはメインデッキ7枚、Exデッキ7枚になります。
基本的にリンクカードをアウトしたり、超融合用のカードを変更したりというのがメインの役割になります。メインデッキの調整方針として、シュミッタが2枚である故、シュミッタより仕事ができるカードを入れる必要があります。
メインデッキ
ウィッチクラフト下級モンスターを1枚増やす
群雄割拠等の単独パワーカードを抜いて、魔法使い族と仲の良いカードを入れる
初動になるカルテシア関連カードを増やす
三戦の才や壺等のドロソを採用する
超融合以外の返し札(心変わり等)を環境を見て入れ替える。
増殖するGを抜いて、魔法カードの返し札などにして、先手の出力を上げる。後手は割り切る
WC魔法カードを増量。長期戦により強く。
Exデッキ
リンクカードを抜いてマクシムスで落として強いカードを入れる。ウィンドペガサス等
グランギニョル等やルルワリリスを増量
超融合用Exを環境に合わせる等
ウィッチクラフト談義
ここからはドラグマウィッチクラフトは関係なくウィッチクラフト構築についてのお話です。
芝刈り型からの脱却
本記事を読まれる方は前記事の芝刈りウィッチクラフトを確認されていると思います。あのデッキは良くできていました。しかし壺と芝刈りが規制された結果、代替カードを用意できず、デッキの安定感がガクンと落ちました。また2024年遊戯王では冥王結界波の通りも悪く、環境に合わなくなりました。楽しくウィッチクラフトで遊ぶために、芝刈り型より強いウィッチクラフトデッキが必要でした。
芝刈り型の問題点
数多の規制によりウリだった安定感が消えた。左腕が落とせる分、他の芝刈り型よりも安定しているので芝を刈りたいなら有力
60枚デッキかつ名推理のせいで誘発モンスターを採用できない。
名推理が安定しない。デッキのモンスターを薄くした上で名推理をしたのに、運悪くトップにモンスターがいたときの虚無感がすごい
バイスマスターと仲が悪い。芝刈りデッキはバイスマスターが諸事情で強く使えない
デッキ枚数を40枚に収めない構築が増え、芝刈り枚数が落ちた
以上の理由から芝刈りウィッチクラフトから脱却しました。壺と芝刈りの同時規制があまりにも痛く、デッキの安定感が消え去りました。またデッキ枚数を40枚に収めないデッキが増え、芝が狩れても枚数が落ちない日が増えました。事故要因が多すぎる!
最後に・謝辞
いかがでしたでしょうか?
本記事で紹介したドラグマウィッチクラフトは、今までになかったウィッチクラフトだと思います。
このデッキを作成し紹介できたことを嬉しく思います
ウィッチクラフト、ドラグマカード群、カルテシアカード、表裏一体と全ての相性が良く、デッキの相互作用も有機的に仕上がり、ウィッチクラフトらしからぬパワーを搭載できました。しかしその分のプレイ難易度も向上しており、ウィッチクラフトをやり込む上で非常に良いデッキだと思います。
本記事を通して、ウィッチクラフトの使い手が増えると嬉しいです。
そしてデッキ構築を手伝ってくれたはちみつさん(https://x.com/H0ney_snowwhite)、素晴らしいデッキができました。この場を借りてお礼を申し上げます。
また見出しイラストを作成してくれ、コラージュ案を手伝ってくれたこんメケさん(https://x.com/khpnVG)、ありがとう。笑いながら見られる記事になりました。
長文をお読みいただきありがとうございました。気に入られた方はスキ等で応援お願いします。2024/9/19著
更新履歴
※デッキ総括及び展開用チートシートの追加。記事の項目の順番変更。 2024/9/23
※デュエリストカップ2024SEP 1stSTAGEについて記載。2024/9/27
※デュエリストカップで使用したレシピに変更。カード説明や記事を少し更新。 2024/10/1
※本デッキの調整案を追加 2024/10/9
※ミドラーシュの説明を変更 2024/10/16
※デッキ相性について追加。チートシートのニビルケアの文言が間違えていたので修正。デッキレシピを微変更したものを掲載。あわせて説明文を少し修正。ドラグーンオブレッドアイズを不採用カードに掲載 2024/11/6
※デッキ構造が変化したので、追加掲載。合わせて各説明文更新。採用カード、不採用カード説明の間に、採用検討カードの項目を追加。
2024/11/11
※「テクニック・小技」を更新。「各テーマとの相性」に粛清をコメント。「ドラグマウィッチクラフトの総括」を整理。2024/11/16