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Team MJ lovers名場面リプレイ⑥

皆さんこんにちは、麻将連合ツアー選手兼Team MJ lovers【サブリーダー(雑用係)】の小林エルトです。

本日も我がTeam MJ loversの選手の名場面リプレイをお届けします。チーム結成より早3か月弱、一人一人のキャラクターや麻雀スタイルもわかってきたような気がします。

まずは、抜け番明け4/14開始時点のポイント状況から確認していきましょう。

第7節開始時点のBグループトータル成績

1位 Dirty Deeds Done Dirt Cheap +229.6【3-4-3-0】

2位 Team MJ lovers +218.5 【4-1-3-0】

3位 TEAM CHAMPON ▲59.3 【2-3-2-3】

4位 アカデミア魂 ▲187.2 【2-2-2-4】

5位 うまい棒 ▲201.6 【1-2-2-5】

なんということでしょう、抜け番で高みの見物をしていたら、D4Cにデカトップをとられて首位をまくられてしまいました。

まぁ、まくられたらまくり返せばいいのです、追いつ追われつのシーソーゲームの方が見ている方々も楽しいでしょう?


第7節 
【アカデミア魂・Team MJ lovers・うまい棒・ TEAM CHAMPON】

13回戦



起家 超番長ケイン選手

南 溝渕智也@最 選手

西 たつや選手

北 ブラック選手

抜け番明けでトップの座を明け渡すこととなった我らがTeam MJ lovers送り出すのはこの男!!溝渕智也@最選手、名前の通り最高位戦日本プロ麻雀協会新潟支部所属の麻雀プロだ。

筆者の怠慢でミラティブのアーカイブが見れなくなったのでプロフィール紹介をしてこの麻雀プロ溝渕智也を皆さんに知ってもらうことにしよう。

溝渕智也 新潟県出身、入会年は2017年。

最高位戦新潟支部の宴会部長?であらせられる。

この前も、楽しくお酒をたしなんでいる姿をTwitterで見かけたばかりだ。

新潟県内の健康マージャンのお店によく出没しているヨーダ。

前置きはこのくらいにして、本編へ、今回は惜しくもラスに沈んだ溝渕智也Pの思考を紐解いていくことにしよう。

迷場面リプレイ②(リプレイ中は敬称を略させていただきます)

東3局 親たつや ドラ🀕 座順、配牌は上の図を参照。

前局にマンガンの親かぶりを喰らった溝渕、ここはあがって反撃の狼煙をあげたいところ、配牌はこんな感じ。

🀈🀉🀊🀌🀎🀜🀝🀞🀑🀒🀁🀂🀆

赤、ドラこそないが比較的まとまっており、字牌の整理が終わると同時にリーチと言えそうな感じだ。

1巡目ツモ🀒、打🀆、親の切った🀆を合わせた形、1枚切れの役牌の重なりよりも、オタ風を重ねてピンフが付く方がいいということだろうか。

2巡目、🀁を重ねて1シャンテン、打🀂。

3巡目、ツモ🀚、打🀒。広いのはツモ切りだが、🀒、🀁が暗刻になってテンパってもリーチのみということで、🀚を残して234の3色の道を残した。

もちろん、🀒🀁でストレートに聴牌して【一発ツモ裏3】ハネマンをツモることもあるが、見えてる打点で勝負するという意思が感じられる。

4巡目🀏ツモ切り。

5巡目、🀓を引いて間🀍待ちのテンパイをしたが...🀒🀁のリーチのみを拒否したことへの一貫性を貫いてテンパイ取らずの打🀎、🀋を引いての3面待ちか🀛🀜🀟を引いての234の3色を狙っていくということだろう。

6巡目、ツモ🀝で打🀚、筆者は打🀌なのだが、赤🀋を引いての三面待ちとリャンメン立直を優先したということか。

同巡、親のたつやの切った🀙をブラックがポン、打🀠。

7巡目、上家の超番長ケインが2枚切っている🀘をツモ、ここで打🀌、確かに🀘は自分から3枚見えて他は使いにくそうだが、仕掛けも入ったしそろそろ守備的にということだろうか?

8巡目、🀘を引いて2度目のテンパイ、正直聴牌を外した時よりも条件は悪く見える。

しかし、溝渕はオタ牌の🀁が2枚生きているということと、先制リーチを重視、もちろん渋々ではあると思われるが立直を敢行した。

試合後感想戦でオタ牌待ち先制リーチを重視したと言っていたので、たまたま2枚見えの🀘を引いてしまっただけで、先に🀌を引いてもリーチということなのだろう、実際🀁は誰も持ってはいなかった。

なにはともあれ先制リーチを決断した溝渕、あとは事の成り行きを見守るのみ。

筆者の経験上と言ったらオカルトに聞こえるかもしれないが、こういう不満足リーチを打つと大体悪いことしか起きたためしがない。

案の定、親のたつやは一発目に無筋の🀓を推してくる、バック気味で仕掛けていたブラックも🀀を暗刻らせて聴牌をいれる。

9巡目、ツモ牌は選べないとはいえ一発目で早くもドラの🀕を通してしまいイヤーな雰囲気。

10巡目、親のたつやが追いついて追っかけリーチ!!待ちは🀔🀗で現状立直ドラ1の3900。

同巡、ブラックが🀇をツモって役牌ドラ1の700/1300のツモあがり
「リー棒儲け~♪」といったのだろうか?

余談ながら山を見てみると、次の溝渕のツモ牌は🀗!!

ほんとに痛い目にあってた^^。

13回戦リザルト

1.ブラック選手【TEAM CHAMPON】+58.7

2.超番長ケイン選手 【アカデミア魂】 +11.1

3.たつや選手 【うまい棒】 ▲21.9

4.溝渕智也@最 選手 【Team MJ lovers 】▲47.9

結局反撃の糸口を掴めぬまま、ゲーム終了、【チーム初ラス】を喫してしまった。
しかしこんなものはラスを引いた本人は嫌だろうが遠くない未来必ず誰かが【チーム初ラス】を引いていたし、スコア的にも問題無し。

むしろそれが原因で普通に打てないくらいなら切り替えの上手い我々麻雀プロが先にラスを引いておいて良かったまである。

いよいよ1次予選も佳境に入るので溝渕選手には麻雀プロの強みである条件計算で力を発揮していただきたいです。

14回戦

【アカデミア魂【▲176.1】・ TEAM CHAMPON【▲0.6】・うまい棒【▲223.5】・Team MJ lovers【170.6】】

起家 くれば選手

南 ブラック選手

西 たつや選手

北 激昂ラージャン選手

14回戦登板は激昂ラージャン選手、麻雀はMJだけという根っからのMJ 雀士、ドラクエウォークも相当やりこんでいる。何事もトコトン深く探求するタイプだろうか。

名場面リプレイ⑥

南2局、親 ブラック ドラ🀕

持ち点、配牌は画像の通り。先ほどトップのTEAM CHAMPONが箱寸前のラス目、トータル4位のアカデミア魂がトップ目だ。このまま終わればTEAM CHAMPONは足切りをかけたサバイバルレースに巻き込まれてしまう。

激昂ラージャンは堅実な打ち回しで素点をキープ、2位につけている。

激昂ラージャンの配牌はジュンチャンなど遠くて高い手は狙えそうだが局面的には悪い部類の配牌だ。

1巡目、ツモ🀊打🀘、一か八かのジュンチャンは狙わずにある程度手なりで進めつつ、あわよくばマンズのイッツーになればいいなといったところ。

2巡目、🀏ツモ切り、手牌は

🀇🀉🀊🀌🀎🀏🀐🀒🀜🀜🀞🀟🀡

🀡を切ってシャンポンに備えるもありだが、イッツーには必要ないということで🀏ツモ切り

3巡目、ツモ🀋、🀡切り。狙い通りマンズが整ってきた

4巡目、ツモ🀓、打🀐。

ここから5巡ほどツモ切りが続いた10巡目、ツモ赤🀝、ここで激昂ラージャンがオリジナルの一打を魅せる!!


赤🀝を引いたことで、リーチ&ツモ+赤🀝+1役でマンガンが見え、
🀈を引いた

🀇🀈🀉🀊🀋🀌🀒🀓🀜🀜赤🀝🀞🀟

もしくは🀍を引いた

🀉🀊🀋🀌🀍🀎🀒🀓🀜🀜赤🀝🀞🀟

先にソウズを引けば

🀉🀊🀋🀌🀎🀒🀓🀜🀜赤🀝🀞🀟

の形が有力で大体の人が🀏に手をかけると思うのだが、激昂ラージャンの選択は初志貫徹のイッツー狙いソウズの両面ターツに手をかける、打🀓。

同巡にくればから2枚目の🀍が切られる、そして11巡目、ツモ番で引いたのはズバリ🀈、狙い通りイッツー赤の5200の聴牌をいれる、🀍が2枚切れていることもあるだろうが、直撃できれば儲けものと黙テンを選択

12巡目、先ほど🀍を切っていたくればの手元に4枚目の🀍が帰ってきた、当然のツモ切り。

驚くでもなく...誇るでもなく...ゆっくりと紫煙を吐き出し(妄想です)静かに「ロン…」の一声。

狙いすました最速手順、トップ目からの5200直撃+2600のオマケ付きでトップ目に立つ。

この超絶美技にチームからは喝采の嵐が鳴りやまない。

名場面リプレイ⑦

5200を直撃してギャラリーを大いに沸かせた次の局。

南3局 親 たつや ドラ🀟

配牌は画像参照

配牌は「丁寧に打てばきっとあがれるよ」などと気休めを言う気にもならないくらい悪い、赤もないドラもない役もないの3重苦。

1巡目、ツモ🀛打🀆。

🀡でもいいのだろうが、役牌を仕掛けて安く流してもらえるならそれはそれでということだろう。

2巡目ツモは🀡、これで4トイツ、打🀍。

3巡目、ツモ🀈打🀊、七対子を見切る。

4、5、6、とツモ切りが続いた7巡目🀃が暗刻になる、打🀞、素直に1シャンテンに受ける。

8巡目はツモ切り、9巡目ツモ🀠、ドラ受けを作って打🀛。

10巡目ツモ🀑、候補は🀓🀠🀡。

3暗刻狙いで🀓🀠、ドラ受けで🀡、激昂ラージャンは🀡を選択。

11巡目、親のたつやから先制リーチが入る。

🀈🀈🀊🀋🀌🀓🀔🀕🀙🀚🀛赤🀝🀟

待ちこそ少し不満の2枚見えの表示牌待ちだが、打点は十分。そして、負けてる親番では先制リーチを掛けられることこそがすでに贅沢。

同巡、選択ズバリでツモ🀟、親リーチの現物の🀑を切って🀒待ちの黙テンに構える。

12巡目は現物を引いてきて聴牌維持。

13巡目、ツモ🀞、現物の🀑を切って聴牌を壊す。10巡目に🀡を切ったのはリーチを喰らったら守備的にという思考だったのだろう。

14巡目🀚ツモ打🀃、まさに鉄壁。

15巡目、ツモ🀝、打🀃。

16巡目、ツモ🀏打🀃。

17巡目、ツモ🀙打🀏、1シャンテン復活。

18巡目、ツモ🀚でテンパイ復活。

🀓を切ればテンパイを取り切れ、他家の仕掛けが入っているので海底ではないが、🀓は通っていない...。

安牌はあるので大事を取るのもありだが、激昂ラージャンは🀑が4枚見えているのを冷静に把握していた、ただ1枚🀓を推してテンパイを取りきり、2着とさらに点差をつけた。

打点や速度一辺倒ではなくリーチを受けたときのことを考えてのドラそばの危険牌の先打ち危険牌を掴んでからベタオリのメンツ中抜きではなく🀃の暗刻落としで聴牌を目指し、限られた時間で卓上を正確に把握した冷静なテンパイ取りはプロ顔負けの見事な立ち回りでした。


1.たつや選手 【うまい棒】 +61.8

2.激昂ラージャン選手 【Team MJ lovers 】+16.6

3.くれば選手 【アカデミア魂】▲6.8

4.ブラック選手 【TEAM CHAMPON】▲71.6

第7節成績

1.【うまい棒】(3・1) +39.9

2.【アカデミア魂】(2・3)+4.3

3.【TEAM CHAMPON】(1・4)▲12.9

4.【Team MJ lovers 】(2・4)▲31.3

7節終了時のトータルスコア

1位 Dirty Deeds Done Dirt Cheap +229.6【3-4-3-0】

2位 Team MJ lovers +187.2 【4-2-3-1】

3位 TEAM CHAMPON ▲72.2 【3-3-2-4】

4位 アカデミア魂 ▲161.7 【2-3-3-4】

5位 うまい棒 ▲182.9 【2-2-3-5】

今節は3位のTEAM CHAMPONとうまい棒が1回ずつトップをとりましたが1・3でプラスを持って帰ったうまい棒と1・4でマイナスになってしまったTEAM CHAMPONで明暗がくっきりと分かれました。

10節終了時に下位1チームが敗退となり、12節終了時、トータル順位によって本戦進出率が変わってくるのでここからが各チームの思惑が入り乱れての楽しい条件戦となります。

各節開始時に条件の解説配信でもやろうかと思ってますので良ければチェックよろしくお願いします。

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最後までお付き合いくださってありがとうございました。

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