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FP1級のカリキュラム。
1. 試験概要の理解と学習計画の立案
FP1級は以下の2つの試験で構成されています。
学科試験:
・「資産設計提案業務」:記述式(応用力が問われる)
・「タックスプランニング」「不動産」「金融資産運用」など、幅広い分野から出題
実技試験:
・事例形式で総合的な提案力を問われる
・記述式のため、論理的な説明が必要
学習計画のポイント:
学科試験は、広範な知識が問われるため、1科目ごとに学習期間を設ける。
実技試験は、過去問演習を中心に、回答の書き方を徹底的に練習する。
学習期間の目安:6〜12ヶ月。1日2〜3時間の学習を継続する。
2. 教材選びと学習方法
公式テキストと過去問:
日本FP協会が発行する公式テキストを使用。内容が広範囲なため、過去問を解きながら重点分野を見極める。
過去5年分(10回分)の過去問を繰り返し解く。特に、記述式の回答例を暗記するのではなく、論理的に説明できるように練習する。
参考書・問題集の活用:
FP1級専用の参考書(TAC、LEC、大原などの専門学校が発行)を利用する。解説が詳しく、出題傾向に沿った内容が多い。
問題集は、分野ごとに分かれているものを選ぶと効率的。特に、記述式問題の対策が充実しているものを選ぶ。
通信講座・予備校の利用:
独学が難しい場合は、通信講座や予備校の利用を検討する。動画講義や模擬試験が充実しているため、理解を深めやすい。
TACやLEC、大原などの講座は、合格実績が高く、解説が丁寧。費用対効果を考慮し、利用を検討する。
3. 勉強の進め方と時間配分
学科試験対策:
まずは全体の概要を把握するために、公式テキストを一通り読む。
各科目(ライフプランニング、タックス、不動産、金融資産運用、リスク管理、相続)ごとに、過去問を解いて理解を深める。
記述式対策として、模範解答の構成を分析し、自分の言葉で論理的に説明できるようにする。
重点分野:特に、税務(所得税・法人税・相続税)と金融資産運用の問題は、配点が高いため重点的に学習する。
実技試験対策:
過去問の事例問題を徹底的に練習する。回答の構成を分析し、論理的な説明ができるようにする。
記述式の解答練習を行い、模範解答との違いを比較して修正する。
電卓の使い方に慣れる:計算問題が多いため、早く正確に計算できるように電卓の使い方をマスターする。
4. 過去問演習と試験対策
過去問の徹底活用:
過去問を10回分(5年分)解くことで、出題傾向を把握する。
解いた後は、解説を読み込み、なぜその答えになるのかを理解する。
間違えた問題はノートにまとめ、復習を繰り返す。
模擬試験の活用:
試験本番と同じ形式・時間配分で模擬試験を実施。
時間内に解ききる練習をし、本番のプレッシャーに慣れる。
模試後は、間違えた問題を徹底的に復習する。
試験直前の対策:
試験1ヶ月前からは総復習期間とし、弱点分野の補強に集中する。
記述式の練習を毎日行い、論理的かつ簡潔に説明できるようにする。
重要な計算式や税率などは暗記する。
5. モチベーションの維持と合格後の展望
勉強仲間の活用:
SNSや勉強会を活用し、同じ目標を持つ仲間と情報交換を行うことで、モチベーションを維持する。
質問をし合ったり、解説し合うことで理解が深まる。
キャリアへの活用:
FP1級は、金融業界や不動産業界、保険業界でのキャリアアップに直結する資格です。
独立してFPとしての活動を行う場合や、コンサルタントとしての信頼度を高めることができます。
まとめ
FP1級の勉強は、広範な知識を体系的に習得し、応用力を身につけることが重要です。
学科試験では、幅広い分野の知識を記述式で論理的に説明できるようにする。
実技試験では、事例形式の問題に対して、具体的かつ適切な提案ができる力を養う。
過去問演習を徹底的に行い、出題傾向を把握することで、合格への近道となります。
モチベーションを維持し、計画的に学習を進めることで、FP1級の合格を目指しましょう。