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【超ネタバレ注意】シン・エヴァンゲリオン劇場版の大まかなあらすじと個人的解釈をまとめた雑メモ

さようなら 全てのエヴァンゲリオン

まずもう最初に言わせてくれ
最高に笑ったし泣いたし感動したッ!!!

ありがとう庵野秀明
ありがとうエヴァンゲリオン

誰がなんと言おうと、俺にとっては最高だった。
きっと全てのエヴァファンは、イヤホンをつけず、家へ帰っただろう。少なくとも僕はそうした。

全体としてはSF映画を見に来たはずがいつの間にか日常モノになり、エヴァンゲリオンになり、プリキュアになり、ヒーローは遅れてやってきて、青年達の主張と哲学になり、親子の決別と息子を送り出す儀式となった。

諸々含め考察はちびちび更新来ていくとして、全体のあらすじ、兼解説、ちょっと考察?まじり?な話をしよう。「なぜ」を問いだしたら山ほどあるが、それは後だ。話がよく分からなかった人のために。何しろ二時間半の超大作。
まぁ僕も一度しか見ていない故に見落とし、間違い多少の時系列の前後などがあるかもしれないが大まかにはあってるはずだ。

前章
事前に見ることのできた冒頭10分間のシーン。ここに関する説明は別のブロマガにあるため割愛させてもらう。

序章
フォースインパクトとカヲルの喪失により絶望したシンジ。
彼は黒波とアスカにつれられ、「第三村」へとたどり着く。
そこには大人になったトウジ、ケンスケ、委員長がいた。
この村はニアサード以後、生き残った人々(おそらく第3新東京市の生き残り)が作った集落だった。
KREDIT(ヴィレの作った生き残りの人々を支援する団体)による支援を受けながら細々と生活している。
シンジはここであらゆる人に好意的に接されるが、ショックから立ち直れず、ケンスケの住む山奥へと引き取られる。
対して黒波は村に残った。
引き取られた先でアスカに出会うシンジ、しかし、アスカの首元にあるDSSチョーカーにトラウマのフラッシュバックをして嘔吐。
そのまま寝込んでしまう。
このあとしばらくの日常パートが続く、その過程で黒波は人の温もりを感じ、学んでいく。
並行してシンジはアスカのぞんざいとも取れる(彼はそれをも優しいと感じていたかもしれないが)扱いに逃げ出して第3新東京市跡地の湖らしき場所に家出する。
一人で長い間向きあった頃。
黒波の優しさに触れ、立ち直る。
その後、ケンスケの仕事に連れ回され、自然が生き残っている事を知ると同時に、呪詛柱がケンスケたちの住む村地域一帯のコア化を防いでいることが発覚。これもヴィレのおかげだそうです。
巨大な首なしエヴァもどきは「ハイカイ」と呼ばれていた。フォースインパクト以後、よく動くようになったらしい。
そんな頃、シンジは黒波に名前を求められる。
少し考える時間がほしいと言ったが、黒波のタイムリミットは迫っていた。
なんと、黒波はネルフ以外では行き続ける事のできない個体だった。
同時期、ヴィレのピックアップが来るという情報が入る。
情報源はケンスケのしごとを手伝う過程で、出会ったのKREDITクルーの職員「加持リョウジ」からだった。しかしこれはミサトの元カレだった「加持リョウジ」ではない。
空白14年間の間にミサトと加持の間に出来た子供だった。
ちなみに父の方の加持リョウジはサードインパクトを止めるために命を落としたとのこと。
一日ほど時間を開けたのだろうか?
シンジの元へ黒波は再びやってきた。
もといた村には遺書めいたものを残して来ている。
シンジは「やっぱり綾波は綾波だ」と言ったが「それでもいい」と黒波は満足そうに笑みを浮かべて、LCLとなった。小さな十字架が浮き、死んだことを表す。

シンジは、その姿を見て涙する。
喪失の涙だったが、ここで、シンジは覚悟完了する。
トウジの「自分がやらかしたことへの落とし前をつける」を自分も実現するために。
シンジはこの喪失で覚悟したのだ。自分の行ったことに責任を持つという覚悟。

その後、シンジはアスカと共にピックアップに来たヴンダーへ乗船する。


次章 「決戦」
シンジの乗船にクルーには反対するメンバーも居るようだが、あくまで「シンジが悪意を持ってやったわけではない」という理解はあり、難色は示すものの概ね受け入れるといった様子。
ただしクルーの恐怖はシンジに対してのみではなかった。
「エヴァパイロット達」への恐怖であり、エヴァパイロット達は皆、小さな部屋へ隔離されていた。
その部屋の外側には爆薬が仕掛けられており、いつでも処分できるように準備してあるという徹底っぷり。
ただ、今回のシンジにはDSSチョーカーはつけられなかった。贖罪を自らする意志がないなら、つける必要なしとのこと。
同刻、黒き月とネルフ本部は南極セカンドインパクトの爆心地へと移動を開始。
ヴィレもそれを感知し、決戦準備に取り掛かっていた。(ピックアップ時に決戦で死にたくない者が退艦している)
ミサトは地球上の人間以外の種の保存を目的とした柱の中にいた。
これはどうやらヴンダー本来の運営方法らしい。と同時に父親加持リョウジの願いでもあったらしい。種を保存するためにコア化し、これからの決戦で酷い被害をの受ける可能性の高い地球より、外の宇宙空間へおいておくことで種を保存する。
そんな計画。
同刻、無人の軍艦にロケットエンジン搭載したミサイルが、ヴンダーの羽に取り付けられ、ネルフパリ支部より回収したエヴァ新二号機とオーバーラッピング対応型八号機の準備が急ピッチで行われていく。
しかし、ここで、ついにネルフ本部と黒き月は最終目的地である通称「原罪の浄化された場所」の南極に到達してしまう。ここで出てくる四人のアドバンスドアヤナミシリーズは、後に出てくるエヴァMrk.9.10.11.12のパイロットと思われる。
ミサトは、もう数刻の猶予もないと判断し、ヴンダーと共に南極へと向かうことを決定。エヴァ第十三号機の破壊を目的とする「ヤマト作戦」決行である。
種の保存を行う柱を宇宙空間に投棄、大気圏外から突入して南極にたどり着くと、そこはL結界に覆われた世界。
(ここからかなり難解な話になってくる)
L結界とはつまり原罪が浄化された世界のことらしく、コア化現象も浄化そのものを指す言葉だということをまず理解していただく必要がある。
L結界密度が高いところでは人間は生きていけないとは言ったが具体的にどうなるのかは最後の方で死んだ冬月が示している。つまりLCLに還元されて死ぬ。
ここではとりあえず原罪の浄化されてない人類では生きていけない世界ということが理解していただければいい。
L結界は、次元的にも隔離されているようで、L結界境界面は六角形の白い結晶のようなもので覆われているようだった。
ヴンダーはその境界面を滑るように進み、潜航ポイントへ向かう。
が、それを阻むようにヴンダーの姉妹艦である二番艦Erlosng(意味:救い)に襲撃を受ける。
それをミサト達はタイマン上等と受けて立つ。しかし、時間稼ぎが目的ともわかっているため、全力で潜航ポイントへと向かい潜航開始。その先のL結界は三層に別れており、第二層のインフィニティのなりぞこないの群れに突っ込んだ直後、三番艦Erbsunde(意味:原罪)が正面から現れ挟撃状態に。
しかにそれも三番艦に突っ込み盾にする事ですんでのところで難を逃れる。
第三層に突入すると、そこでは黒き月とネルフ本部発令所のエヴァ第十三号機復活の儀式が始まっていた。
ミサトたちはそれを阻止するため、誘導弾こと無人軍艦ミサイルを発令所向けて発射。
発令所に大きくダメージを与えることに成功するも、黒き月の中から大量の骸骨顔のエヴァMrk7が出現。
エヴァMrk7はどうやら発令所に向かうことを阻むようで、ヴンダー側には襲ってきていない。
ミサト達はそれを受けても、アスカとマリを射出。発令所へと向かわせる。
目的は停止信号プラグなる白い槍のような機械を第十三号機のコアに打ち込むこと。さっきの誘導弾による攻撃は第十三号機の姿を僅かに露出させたにすぎず、破壊には至らなかった。
アスカとマリは、驚異的な連携で(プリキュアでも見てるのかと思った)エヴァMrk7の群れを突破。
発令所へ到達するも、エヴァ初号機の腕だけで作ったみたいな自爆型の自立兵器に迎撃され四苦八苦する。
マリがそれらを引き受け、なんとかアスカは第十三号機のもとに到着、後は停止信号プラグを差し込むだけと思われたその時ATフィールドによってそれが防がれる。
しかもそのATフィールドは第十三号機のものではなく、二号機から出ているもの。
アスカはこのATフィールドを突破するため、やむを得ず強硬策に出る。
それは己の中に眠る第九使徒の力を使い、ATフィールドを中和することだった。
呪詛柱文様の入った眼帯を外し、目の奥から叫びながら小さな呪詛柱を引き抜き、使徒を覚醒させる。
その力は凄まじく、エヴァ新二号機の姿を巨大化させ奇形の巨人へと変化させたが、すんでのところでエヴァ第十三号機が覚醒、反撃を受けてしまう。
対抗しようとするも、受けた反撃のダメージでまともな対抗も出来ずに、エントリープラグを引き抜かれてしまう。この時、出てきたもう一人のアスカはオリジナル。
作中で何度か示唆されているが、二号機に乗ってるアスカはあくまでクローン体の一人。
ここでアスカの魂は第十三号機に取り込まれ、体はLCL化してしまう。が、おかげでDSSチョーカーに殺されることを免れることとなった。
同刻、ヴンダーの姉妹艦の二番艦と三番艦が戦闘行為をやめ、離れていった。
すると、それぞれ姉妹艦は、セカンドインパクトの際にアダムスから見られた「光の翼」を出現させる。
好機と感じるのもつかの間、隠れていた四番艦Gebetが、ヴンダー主砲を貫き、ヴンダーの主砲の機能が喪失。
同時に修復されたアダムスの器であるMrk.9が、ヴンダーに取り憑き、コントロールが奪われてしまう。
そしてヴンダーと四番艦も同じ「光の翼」を出現させ、黒き月の周りを飛び始める。
ここでなんとヴンダーの姉妹艦たちはすべてアダムスもをもとに作られていることが発覚。
その後、黒き月が変質、槍の形状へと変化。
リツコが言うにはセカンドインパクトの再現をしているらしい。ちなみにこの儀式はおそらく地獄の門を開きマイナス裏宇宙へ向かうために必要だったのだと思われる。
「フォースインパクトじゃない。ゼーレのシナリオにはないアナザーインパクト」みたいな発言からして、本来やる予定のやつとは違ったんだろう。
アスカの喪失と、発令所上空での戦況悪化を察したマリは、両腕を喪失しつつも発令所を離脱、ヴンダーへと向かい始める。

ここまでしてついに、ゲンドウが登場、ヴンダー甲板に現れる。
ミサトとリツコは急行。
ゲンドウと相対する。
ミサトとは久しぶりといった内容の会話をするも、リツコは問答無用で発砲。弾丸はゲンドウの頭をしっかり捉えていた。
しかしゲンドウは死ななかった。
己にネブカドネザルの鍵を使うことで人ならざる者へと変化していたのだ。既にゲンドウはネブカドネザルによって過去(旧劇)のエンドも世界も見ており、過去のループ世界について知覚している。だから最後の方で急激についても言及している。
続けて第十三号機も現れ、第九使徒の復活したエントリープラグを噛み砕くことで神化反応を起こし、エヴァ初号機ごと、地獄の門の先、マイナス宇宙へと持ち去られてしまう。
このときシンジがゲンドウに声をかけるがゲンドウは反応しない。
しかし覚悟完了したシンジはショックを受けなかった。
それどころか、初号機に僕が乗ります、とミサトに言う。
ミサトはそれを受け入れようとするも、あとからついてきたヴィレクルー(ギャル&トウジ妹)に反対され、シンジに向けて打たれた銃弾を庇って受けてしまう。
しかし、その姿と、他のクルーに影響され、そこにいる全員がシンジを送り出すことを選ぶ。
同刻、マリはエヴァ八号機のオーバーラッピング機能を起動し、ヴンダーを乗っ取っていたエヴァMrk9を捕食、アダムスの器の力によりマイナス宇宙へ突入する力を手に入れる。
その、マリのエヴァが、シンジを迎えに来る。シンジにミサトが覚悟と自ら贖罪と向き合った証としてのDSSチョーカーと、プラグスーツを渡してシンジはマリとともにマイナス宇宙へと送り出される。

次章 心象世界
マイナス宇宙に入ると第十三号機が量子テレポートを繰り返し、捕まらないようにしていた。
手こずりそうと言うマリに対して、シンジはいとも簡単に、初号機エントリープラグ内にワープゲートを開けてしまう。
とまぁこの通りマイナス宇宙は何でもありすぎて、考察もクソもない。
というか若干のメタまで含まてれてくる。
マイナス宇宙は人には知覚できないからLCLが知覚出来るようにしてくれてるらしい。
初号機のエントリープラグ内部には破最後にエヴァ初号機に取り込まれた長髪のポカ波がおり、そこでシンジがエヴァに乗らなくて済むようにずっと役割を果たしてくれていた。

お礼を言いシンジは初号機に乗り込むとここでシンジとゲンドウは戦う。
同タイミングで、ヴンダーがわでは綾波顔の巨人が地獄の門から出現していると思われる。
しかし、ジオラマ風の撮影風景が現れたり、ミサトの部屋で戦ったりと場面が無限に転換する。
この心象風景と、心の弱さなどに関してはまぁ解説もいらない。
大人になるとはどういうことか、シンジがゲンドウに諭すシーンであり、シンジがマイナス宇宙から皆を救い出すシーンである。
途中ゴルゴダオブジェクトというものが現れ唯一運命を変えることができる場所、と言われる。おそらく神か人外未知の何者かのものだろうがもうよくわからない(ついに言ってしまったこの言葉)
そしてここで、ゲンドウの目的がハッキリする。人類補完計画は進化とは常々言われてきたが、ゲンドウは幼少期から人間という不完全な生き物に辟易していた。故に人間という生物を浄化し、悲しみや寂しさといったマイナスの側面をなくした新人類へ進化させようとした。これがゲンドウの言う表の補完計画だった。
しかし、補完計画にはもう一つの真の目的、そして常々ゲンドウが言ってきた目的があった。それは「ユイと再び会う」と言うこと。
初号機のなかに取り込まれた事故はマジの事故である。ゲンドウはこれに悲しみ、寂しさを知り、そしてそれに耐えることができなかった。だから再びユイにあう為人類補完計画を自分がダイレクトエントリーした第十三号機と、初号機で起こせるように加筆修正したのだろうと思われる。
第十三号機によるアナザーインパクトは続き、ここまま人類は居なくなってしまう。
しかし、ここでイレギュラーが現れる。エヴァMrk.9からコントロールを取り戻したヴンダーである。
主機を失ったとはいえ、腐ってもアダムスから作られた舟。
黒き月の槍になった現象を真似て、アダムスの脊髄を槍へと変換、ガイウスの槍を創造。
これは絶望の槍ロンギヌスでも希望の槍カシウスでもない、人類が創生した第三の槍。
詳細はわからないがガイウスの槍は「人類はここまできてるよユイさん」のマリの発言どおり、これまでの神に振り回される人類では無く、人類は一人で立って生きていける、そんな意味を関するのだろう。
それをミサトが単独で届けに来ていたのだ。事前にヴィレクルーは脱出し、ヴンダーの中にはミサト一人。
反動推進型エンジンでヴンダーは綾波顔の巨人へと突撃、防ごうとする綾波顔巨人の手を貫き、マイナス宇宙にいるシンジヘとガイウスの槍を届けることに成功する。ただし、ミサトは死ぬ運命から逃れることだけは出来なかった。
ここでシンジがミサトの死を受け止め、ゲンドウにできなかったことを成し遂げる。
そうして言動は己と向き合い気がつく。
自分は「ユイを弔いたかった」のだと。
そう気がついたゲンドウはシンジと話していた列車から出ていく。
その後シンジは、マイナス宇宙に取り残されないよう、アスカ、綾波、カヲルを助けていく。
最後、助けきったあと、自分をトリガーとしてガイウスの槍を使いアディショナルインパクトを起こそうとするが、ここで何者かに止められる。
それは初号機と融合していた母、ユイだった。そしてシンジは理解する。ユイはこの時のためにダイレクトエントリーしていたのだと。
そうして、
シンジはユイとゲンドウに送り出される。
次のエヴァンゲリオンのない世界へ。
それはまさしく親から子供が巣立つように。

巣立った先にマリが迎えに来る。どこにいても見つけると言っていたことを有言実行し、最後にシンジをマイナス宇宙から救い出した。

アディショナルインパクト後、ヴィレクルーの脱出艇はネルフ跡地の池に、アスカのエントリープラグはケンスケ家の横に。綾波とカヲルはわからないが、実写シーンになった瞬間、彼らがいたということは無事だったのだろう。
そして最後、駅にのベンチに座るシンジの前にマリが現れ、DSSチョーカーを外す。
バックにはカヲルと一緒にいるアヤナミらしき人物が映る。
マリに手を引かれ、シンジが再度手を取り直し、まりを連れて二人が階段を駆け上がった先は

現代の日本の宇部新川駅だった。
エヴァンゲリオンのいない世界に書き換えられた先の世界は、私達の世界に繋がっている。そう思わせる描写で幕を閉じる。


エヴァパイロットの「チルドレン」達はまさしく「大人」となったのだ。

以上がシンエヴァンゲリオンのあらすじである。よく物語がわからなかった人は参考程度に読んでほしい。
くどいようだが筆者の僕もまだ一度しか見ていない上に見終わった勢いで書いてるため、覚え違い、時系列の前後が間違っているなどあるだろうと思う。そこら辺はご了承願いたい。
あくまで物語の大まかな流れを理解する上での一助となれば、と考ている。

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