JavaScriptをはじめよう #1
JavaScriptは今トップクラスの人気を持つプログラミング言語です。本記事はそんなJavaScriptをはじめる入門記事の連載、第1回目です。
連載ではイマドキのJavaScriptのイロハを解説していき、最近流行っているフレームワークNuxtやNextを使って実際にちょっとしたウェブサイトを楽々作れる・サービス開発ができるところまでを目指しています。
今回の記事ではWindowsでJavaScriptを、手元で動かすまでを解説します。MacやLinuxの場合は、anyenv + ndenv がおすすめです。
・JavaScriptでできること
・JavaScriptはいまイチバン人気のある言語である
・JavaScriptをはじめよう(Windows)
・Nodistを使ってNode.jsをインストールしよう
JavaScriptでできること
まずは皆さんもご存じでしょう。JavaScriptはウェブブラウザで動く言語です。ここnoteも含めて様々なウェブサービスでJavaScriptが活用されています。
ただし、ウェブブラウザ上だけの言語ではありません。Node.jsというオープンソースのプログラムを使えば、PythonやJavaあるいはRubyといった他の言語と同じように、WindowsやMacあるいはLinuxなどで動きます。
最近はウェブ関連のツールがRubyなどからJavaScriptに集約されています。たとえば、CSSを処理するSASSのRuby版はメンテナンス終了で、DartというJavaScript派生言語に移行していたりします。
nodeはNode.jsのコマンド名です。node -e "....."でそこの中に指定したJavaScriptのプログラムを実行します。RubyやPythonなどスクリプト言語でおなじみのやり方です。
ほかの特徴
・処理がとても高速である(同じコードでも他のスクリプト言語よりは高速。場合によってはコンパイル型の言語にも勝てる)
・サーバーとして動かすとき、大量のリクエストを処理するのに向いている
・Windows/Macなどのデスクトップアプリ開発が可能(有名な例だとSlackやDiscord、VSCodeなど)
・iOS/Androidなどのモバイルアプリ開発も可能
・言語が今もメンテナンスされていて、イマドキの書きやすく効率的な書き方が取り入れられている
などがあります。
高速・高性能かつ、他よりもオールラウンドであり、書き方もイマドキの言語の書き方で書けるということになります。
JavaScriptはいまイチバン人気のある言語である
https://slides.com/seldo/npm-future-of-javascript#/5
JavaScriptは、言語別で見てGitHubで最も活発です。つまり、世界で最も人気のある言語です。
まぁ別の指標もあると思いますが、それでもトップクラスの人気言語だということは間違いないでしょう。
イチバン人気ということは色々なライブラリが豊富ということでもあります。Pythonのように機械学習や計算に強いみたいな感じではなく、全方面に強く、今後その傾向が増していくでしょう。
JavaScriptをはじめよう(Windows)
それではNode.jsで実際にJavaScriptプログラミングを始めましょう。
Node.jsをインストールする方法は色々あります。Windowsならイチバン楽なのが、Nodistという、Node.jsのインストールとバージョン管理をしてくれるツールを使うやり方です。
https://github.com/nullivex/nodist/releases にアクセスして、最新のexeファイルをダウンロードしてください。
この場合、v0.8.8が最新版です。NodistSetup-v0.8.8.exeをダウンロードして実行します。
次にPowerShellを起動して、nodistを動かしてみましょう。
このように動けば、Nodistを使えますが、最近のWindowsはセキュリティが堅くなっているため、動かないかもしれません。
その場合、まず管理者権限でPowerShellを起動します。
スタートメニューから Windows PowerShell があるので、その中の Windows PowerShell を左クリックでメニューを出すと、タスクの中に管理者として実行するがあるはずなのでそれをクリックします。
管理者権限でいじるためにこういうダイアログが出るのではいを選ぶとPowerShellが起動するので、
Set-ExecutionPolicy Unrestricted
を実行して、最後の問いにyを入力します。
これでNodistが実行できるようになります。
Nodistを使ってNode.jsをインストールしよう
Nodistは様々なバージョンのNode.jsをダウンロードして、バージョン管理をしてくれるインストーラです。
・複数プロダクトで別々のバージョンを動かせられる
・ある一つのプロダクトでも別々のバージョンを試せる
・バージョンアップをする時にコマンド少したたくだけで可能
さて、Node.jsには安定版であるLTSと、少し不安定かもしれないけど最新機能を試せるCurrentがあります。2018/10/16現時点ではLTSは 8.12.0 となっています。
Nodist では Nodist + 8というコマンドを実行すればバージョン8系の最新版をダウンロードでき、Nodist 8を実行すればダウンロードされた8系の最新版が動くようになります。
PS C:\Users...> nodist + 8
8.12.0 [===============] 822475/22475 KiB 100% 0.0s
8.12.0
PS C:\Users...> nodist 8
8
Default global package update dsuccessful.
PS C:\Users...> node -v
v8.12.0
PS C:\Users...> node -e "console.log('Hello, Node World.')"
Hello, Node World.
これでNode.jsの安定版(LTS)が動くようになりました。
まとめ
JavaScriptはいまイチバン人気の言語です。ウェブブラウザだけではなく手元やサーバーで動かすこともでき、さらにアプリ開発でも活用されています。
WindowsでJavaScriptを動かすには、Nodistを使ってNode.jsの安定版(LTS)をインストールするのが確実です。Nodistを使えばカジュアルに新しいバージョンに切り替えることもできます。
補足
Node.jsは毎年10月にLTSが新しい(偶数の)バージョンになります。詳しくはリリース計画に乗っているため、もし長期サポートなどを気にする方はご参考ください。
近いうちに10系がLTSになるでしょう。(その時は記事を更新します。)
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