新郎だーれだ!|ルワンダの結婚式に参加してみた【Day206】
今日は同僚に誘われて彼女の親戚の結婚式に参加してきた。
ルワンダではたいてい土曜日に結婚式が行われている。披露宴、教会、パーティーの3部制が基本なようで、裕福な方は2日かけてやる人も中にはいるそうだ。
ルワンダの結婚式はとにかく長ーい!!
ほぼ丸一日行われる。
今日も9時からだと言われていたが、始まったのは11時。
着替えや準備に時間がかかり、なおかつ人もバラバラ集まるのでスタートがまず遅い。
そんなゆったりしたところもルワンダタイムだ。
披露宴が始まるまではあまりに暇だったので、会場や同僚の友人たちと写真を撮ったり、虫を探したり、同僚や参加者とお話したり。
途中から同僚にホテルの一室に連れていかれ、伝統衣装に着替えさせられました。今日は何も聞かされていなかつまたので、まさか着替えるとは思っていなかった。
実は結婚式に参加するのは今回で2回目になる。ありがたいことに2回とも伝統衣装イミシャナナ(imishanana)を着させてもらった。
ルワンダの伝統衣装は、巻きスカートに肩から同じ布を斜めに掛けています。肩と反対側の布の下から手を出すのが通常のようだ。
着方はこんな感じだ。
私が着るときは背が低くて巻スカートを引きずってしまうため、腰のところでくるくる巻いて裾を上げた。
伝統衣装はレンタルが多いようで、親族や仲間ごとに色や柄を揃えて着ていた。
前回はピンクで上の写真のようインナーが赤の肩出しスタイルで、露出が多くって恥ずかしかった。(ただでさえ肌の色が違うのに、露出が多いとさらに目立つのだ)
今回の衣装は、露出も少なめの深い緑のインナーに葉っぱ柄のイミシャナナだったので個人的にはこのスタイルの方が好きである。
さて結婚式はというと、前回は新郎側、今回は新婦側で参加した。
新郎側の時はプレゼントを持って家族や親戚、友達と列をなして会場に向かった。式中はずっと席に座っており、途中をプレゼント渡す係をやっただけであった。
※前回の結婚式の写真になります。
一方で今回は新郎側の集団が来るのを出迎え、席の案内やジュースの配膳など行う側だった。
(同僚にこき使われていたが、そもそも式の流れもキニアルワンダ語も分からなかったので、ほぼ立っているだけであった。)
バージンロードを挟んで左側が新郎側、右側が新婦側と分かれて座っている。
司会の挨拶から始まり、村長や関係者の挨拶が延々と行われる。その後、「新郎だーれだ?」みたいなセレモニーをやる。
今回は準備をしていて見れなかったが、新郎と同じ衣装を纏った男性が他に4名いて、真のを当てるというものである。これがなかなか面白い。
※前回の結婚式の写真になります。
現地語なので理解がきなかったが、新郎がどんな人で、どんな風貌なのかをクイズみたいにして偉い方(多分村長とかでしょうか?)が「君が新郎の〇〇か?」なんてやりながら新郎を当てます。
それが終わるといよいよ新婦の入場だ。
ちなみに、入場の舞台裏では大写真撮影会が行われていた。
新婦は父親ではなく兄弟と共にバージンロードを歩いて入場してきた。
真ん中まで行くと、正面から新郎が歩いて新婦を迎えに行く。これは日本の結婚式と同じようだ。
それからリング交換、親族やお世話になっている人にプレゼン贈呈、乾杯。
そのあとは歌って踊ってダンスダンス♪
親族でダンス、牛のダンス、みんなで歌とダンスという流れであった。
ルワンダでは、牛は“富”の象徴とされている。
そのため乾杯の時に牛乳を飲み交わすこともあるようだ。ちなみに今回はジュースであった。
他にも牛のダンスでは牛に扮した帽子と杖をもった男性が歌いながら踊っていた。
帽子と杖にも意味があるようなのだが、同僚に聞いてもその意味は知らないようであった。
この儀式が終わった後はビュッフェをみんなで食べる。これで一部の終了だ。
途中から雷雨の中での式ではあったが、みんなでダンスしたり歌ったりとほんわかした空気での披露宴はとっても素敵であった。
前回今回ともに別の予定があったので、1部しか参加していない。機会があれば2部以降にもいつか参加してみたい。
(2020/02/22)任地174日目|No.55