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音スタダ運営ノウハウ-企画コンセプト
用語
音スタダ…「音MADスタートダッシュ」という企画の略称。音MAD見る専に30日間で音MADを作らせる企画。2023/12/03(日)に完成披露生放送が行われ、約80人が提出した。
参加者…企画内で音MADを作る「見る専」を指す。
アドバイザー…企画内で、参加者の制作をサポートする音MAD作者を指す。個々の質問対応や、Discord鯖内の全員に向けた技術共有を行う。約80人。
(企画)関係者…参加者・アドバイザー・運営を含めた、企画に携わった方々のことを指す。約190人。
企画コンセプト文を決めとくと良いって話です。
音スタダの企画コンセプト文
「音MADを制作している瞬間の楽しさをみんなで体感するイベント」
をコンセプトとして進めていました。28文字のコンセプト文です。
コンセプト文を作る理由 (存在意義)
関係者(運営陣も参加者もアドバイザーも)が困った時に解決策を出すときの根拠になる。
というのがコンセプト文を作るべき理由です。
実例を踏まえて解説します。
実例
参加者「時間なくて音声しかできとらん;;提出どうしよう;;これは困ったなぁ」
運営「この企画のコンセプトは『制作している瞬間の楽しさを体感するイベント』です!
音声作ってて楽しかったなら生放送とかどうでもいいので、音声だけでの提出でもいいし、なんなら提出できなくてもokです」
実例の解説
「企画において、提出・生放送には重きを置いていない」というのが結論なのですが、この根拠をコンセプトから引っ張ってきています。
「提出・生放送に重きを置いていない」というのはそもそもコンセプト決め会議の段階で話し合っていましたが、こういう詳細な点は会議の段階で何個も決めてあるため、その全てを全関係者に伝えるのは不可能です。
なので、ある程度覚えておきやすい「コンセプト」に、全ての内容をまとめておいて、根拠として関係者に出せるようにしておくと楽です。
また、会議の段階でも、「提出・生放送に重きを置いていない」という点をコンセプトの文章と照らし合わせて、筋が通っているかを再確認するのも重要かと思います。
企画コンセプト文のおおまかな解説
音MADを制作している瞬間の楽しさをみんなで体感するイベント
「音MAD制作をしている瞬間の楽しさ」
→音MADを作ることを楽しんでもらうのが最優先。
「楽しさをみんなで体感する」
→「みんな」と敢えて言葉をボカしてあります。正確には「企画Discordサーバーにいる人達」という文字になりますが、内輪感が増してよろしくないので「みんな」としてあります。
簡単に解説すると以上になります。案外、大したことは書いてないかも?
次の項目で、どのようにコンセプト文を組み上げたかについて解説します。
企画コンセプト文の作り方
あくまで音スタダにおけるコンセプト文の作り方です。
どんな作り方でも問題ないかと思いますが、最終的には「企画途中で後悔しないコンセプト」にすべきかと思います。企画途中でコンセプト文を変えたら、企画全体がブレちゃいますので。
また、文字数はそこまで短くなくても良いですが、長くとも50文字以内ぐらいなら収まりが良いかなと個人的に思います。コンセプト文何回も作ったわけじゃないのでわかんねーけど。
そして、コンセプト文は「具体的に」書く必要があるかと思います。キャッチコピーではないので、人を惹きつけるような文章である必要はありません。
コンセプト文に込められた様々な意図は伝わらなくても良いので、少なくとも企画関係者がコンセプト文を見て「どういうこと?」とはならないようにすると良いかと思います。
企画コンセプト文の作り方は
・後悔しないコンセプト
・50文字以内が目安
・具体的に書く
というのが一旦の結論です。
また、これに加えて
・意識させたいことは前面に押し出し、副次的な効果を期待するものは後ろに抑えておく
というのも有用かと思います。
これについては、次に紹介する音スタダにおけるコンセプト文の制作過程を通して説明します。
企画コンセプト文の作り方実例
通話で各々の発言をまとめたWord画面を共有しつつ組み上げて行きました。
また、最初からコンセプト文を作りにいったわけではなく、最初は前身企画である「音NCM」という企画を基に、比較点や改善点、予期される問題点をひたすら列挙していきました。
列挙していくことで、会議に参加している運営陣の企画に対する解像度を上げ、それに加えて「企画を通して何を達成したいのか」を重ね合わせることで、コンセプト文を決定しました。
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ここで注目しておきたいのは、企画を立ち上げたメンバーによる「企画を通して何を達成したいのか」は、企画のコンセプトとは直結していないという点です。
「企画を通して達成したいこと」は、おおまかに以下の通りでした
・音MADの新規参入者と既存作者の間にある壁を無くす
・初投稿の動画って特有の面白さがあるのでそれを見たい
・次の世代の作者を生み出し、技術や知識を継承する
深読みするとよろしくないようなことも書かれていますが、とにかくこれらの「達成したいこと」は、音スタダのコンセプトである「音MADを制作している瞬間の楽しさをみんなで体感するイベント」とは直接結びついてはいません。
「達成したいこと」は前面に押し出さず、あくまで副次的な効果として期待。各々の理想は少し抑えて、まずは企画の成功を第一とする。
というスタンスでコンセプト文を作った結果なのかなと思います。
また、結果的にはこれは良かったので、自分の理想は必ずしも前面に出さなくても良いかなと思います。
「達成したいこと」を前面に出さないというのは、一種の取捨選択だったと思います。(副次的な効果として期待しているので捨ててはありませんが)
コンセプト文はある程度短くまとめる必要があるため、このような取捨選択が何度か問われます。
次に紹介する実例もその取捨選択の一つになります。「音MAD制作の楽しさを知る」という点についてです。
「音MAD制作の楽しさ」と言っても様々な形があります。
会議の段階で話題にあがったので言えば、
・制作している過程の楽しさ
└・知識を得る楽しさ
└・技術研鑽をする楽しさ
└・アイデアを考える楽しさ
・制作し終わったことへの楽しさ
└・自分の完成品を見る楽しさ
└・作品を作り上げた満足感
・作者間の繋がりが増える楽しさ
・自分の作品への反応をもらう楽しさ
といったものがありました。
もちろん全てを包括して「音MADの楽しさ」としても良いかもしれません。
しかし、音スタダにおいてはコンセプト文を見る企画関係者の層が広く、何より既存の作者であるアドバイザーと、音MADにどこまで浸かっているか未知である参加者とでは、「音MADの楽しさ」へのイメージがバラけすぎると考えました。
そして、「音MADの楽しさ」をどれか一つに絞り込むことにしました。
ここで、絞り込む際に重要視したのが「意識的に行なうべきこと」か、「副次的に発生すること」か、という点です。
わかりやすい例でいけば、「作品を作り上げた満足感」というのは、作品を作ってしまえば勝手に起こる…つまり、「副次的に発生すること」に当たります。
逆に、例えば「知識を得る楽しさ」というのは、自発的に動かないとなかなか得られない楽しさ、つまり「意識的に行なうべきこと」です。
こんな感じで振り分けていくことで、最終的に
「音MADを制作している『瞬間』の楽しさ」という文章になりました。
今になって見返してみると、あえて他の「楽しさ」も包括しているような文章になっているので、関係者に伝わりづらくて、よくない文章かも…?
まとめ
さっき記事から余分なところ消してる作業してたら、よそ見してて必要な文章も削っちゃってやる気無くなりました。
世の中うまくいかないもんだね。すげー激烈ゴミ鬱チンコ。マジで。
つーか、俺みたいなやつの言うことなんか鵜呑みにすんな。バカ帰れ全員。
ばーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーか
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