伊東歌詞太郎にハマって10日が過ぎた。
ここ5,6年くらい、丁寧にたたんでしまっておいたオタごころと音楽への貪欲さを「君を退屈から救いに来たんだ」と言ってのける「アニソン界のおしゃべりクソメガネ」ことオーイシマサヨシ/大石昌良に呼び起こされて以来、惚れっぽい日々を送っています。
オーイシ目当てで観ていた KADOKAWA Anime Thanks Party、歌い出しで「おや、これどこのバンド?」と思い、画面を見たら狐面が全身全霊で歌い上げていて目が点。歌詞太郎ってなにその名前新撰組なのどうなのよ、と情報量の多さに混乱するばかり。
オーイシと一緒に演った「名前を呼ぶよ」も、ふたりの個性がバチバチに出て素晴らしく。それでいて話すと腰が低くていっそ挙動不審な感じで最高。惚れたわい。
彼はいわゆるニコ生「歌い手」出身とのことなんだけど、いままであんまり接点なかったのになんでハマったかなーと思っていたら、元々は下北沢GARAGEあたりを根城にするバンドマンだったのことで妙に納得。オーイシといい、この年になってあの界隈で砂を噛むような想いをしてきた人に引っかかるのはなぜだろう。。。
すかっと抜けのいいハイトーンは気持ちがいいし、IMAGINEってタイトルで「国境でも宗教でも僕らには関係ない」とか軽やかに歌いこなすところも良き。いまのところ一番リピートしてる。
宮沢賢治を下敷きにした楽曲もいくつかあって嬉しい。イラスト+モーション+歌詞 という界隈のMV文化も面白い。コメント欄に「教科書に原作載っててびっくりしました!」って若い子のコメがあるのもいいなあと思う。
最新シングルにして5年ぶりのメジャー流通盤とのこと。ツイキャスで本当に嬉しいんだよ!と言ってるうちに感極まって涙声になってるのを聴いて、いてもたってもいられなくなって、いそいそとCDを買いに行った。MVも本人出演(顔は見えない)で、勝負打ちにいってるなーとビシバシ感じいる。
それにしても2020年、あたらしい音楽を深堀りするのがイージーになってると改めて実感。wikipediaと公式サイトでざっくりヒストリーを入れて、ひととおりの音源はサブスクであっという間に手の中に収まって、YouTubeにはデビュー前からの「歌ってみた」音源が山ほどあって、ツイキャスには60回分の自宅ラジオのアーカイブがあって、地方のラジオもラジコで聞けて、ファンクラブはケータイ料金とおまとめ払いで月額300円でござい、と、8年分があっという間に一望できちゃう。
そうなると、クリックやスワイプじゃ体験できないものが恋しくなってきちゃうのはわがままだろうか。ああ、はよライヴが自由にできるご時世になれ!