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バンド運営 -ブッキング編-
こんにちは。バンドマスターの中安です。社会人ビッグバンドのブログであんまり書かれることが無いと思う「バンド運営」について何回かテーマを分けて、書いてみようと思います。今日は「ブッキング」について。
精選版 日本国語大辞典「ブッキング」の解説
① 芸能人の興行、出演契約。 また、映画の配給契約。
② 帳簿をつけること。
③ 乗り物の座席、ホテルの部屋などの予約。
ブック=予約する、という意味から、いわゆる興行の関係では①の意味でブッキングと言われます。
「ついに、あのお店のブッキングいただけたで!」
「すいませーん、この日は先にブッキング入っとんですよ。」
みたいな会話も多い。
エロージャズ結成当初は、そもそも名前が危ないし、知名度もないし、演奏させてもらえるお店も数えるほどしかなかったのですが、これはいかん、といろんな方とお会いさせてもらい、結成依頼10数年、地道に演奏してきた結果、今は演奏させていただけるお店やイベントが増えて、お声がけいただける機会も増えてきました。本当にありがたい限りです。
バンドマスターとして進める方向は「おもしろい」という観点が一番大事と考えています。毎年お世話になっているニューサントリー5やロイヤルホースという老舗のジャズライブハウスだと、バンドの在り方を定点観測的に見る事ができます。会場が同じだからこそ、プッシュしたい武器や、いまバンドが直面している課題が形となって見えてくる、これはとても「おもしろい」ですね。
新しい会場と出演の交渉をする時もやっぱり「おもしろい」ことをしたいなーと思ってお話ししています。印象的だった出会いは、神戸三宮駅前のstreet table(期間限定のちょっとアーバンな屋台村。2021年冬に大盛り上がりの中、閉村)。フリーな雰囲気がとても心地よく、ここでビッグバンドを乗っけると絶対楽しいだろうなーと思って、お知り合いを辿っていきました。緊急事態宣言で2度もスケジュールが飛びましたが、それでも絶対に「おもしろい」だろうという直感を信じて、スケジュールを組み直し、演奏させてもらいました。ステージ前ではお客さんが踊り、みんなお酒を片手に笑顔。タイミングも相まって、嬉しくて涙が溢れそうになった、幸せなライブ空間になりました。
他にも、キッズのファッションショーへの賛助出演がありました。自分でデザインをした服を着たキッズたちがランウェイを闊歩するバックで、ビッグバンドサウンドが鳴る、これもとても「おもしろい」ステージでした!
これからも「おもしろい」ことをやっていきたいなと思ってます。ライブ音楽は、演者とリスナーと会場のトライアングル。みなさん、ぜひ一緒に遊びましょう。