ローファー初心者必見！！こんな知識、靴屋でも聞けない。

カジュアルな革靴と言えば、大人気のローファー。
紐が無く、脱ぎ履きしやすい事から「ローファー（怠け者）」と言われています。
きれいめなスタイル、アメトラ、スーツスタイルと守備範囲も広くコーディネートを楽しませてくれ、若者から、オヤジまで大人気のローファーですが、購入する際にフィッティングが一番難しい靴でもあります。
筆者のわたくしもローファー大好きで、季節を問わず楽しんでいる一人。

ですが、この様な経験をされている方は多いはず。

今回は、これからローファーにチャレンジしたい方へ最初の第一歩として、

【ローファー選びにグッドイヤーウェルト製法とマッケイ製法のどちらがいいか？】

ローファーは多くのメーカーが販売をしており様々なデザインやサイズ感がございます。
ですが、沢山あるローファーでも製法は大きく分けてグッドイヤーウェルト製法、マッケイ製法、セメンテッド製法の3つです。

では、どの製法が良いのか？の前に、靴の動作を超簡単にお伝えします。

【「踵に吸い付く」ってこの事！】

全ての靴に言えることですが、靴は①②の順番でヒールが上ります。
「踵に吸い付く」というフレーズを聞いたことがないでしょうか？
それは、ちゃんとフィッティングをして足に合わせたことでヒールが踵と一緒に上がる状態の事を言います。
紐を緩めていたり、そもそも緩い靴を履いていると①の段階で遊びが生じて踵が大きく動くので、ヒールが吸い付くように上がらない状態が発生します。

では、製法はあまり関係ないのでは？と思われる方も居られると思いますが、ローファーに関しては製法は重要な要素の一つ。

「返りが良い」という言葉を聞いたことはございますでしょうか？
返りが良いとは、歩く際に①②の動作の際の屈折部分が上の写真のように柔らかい事を言います。
これが製法によって硬さが異なるのです。

ご存知の通りローファーは甲を抑える紐が無い革靴です。
その為、経年変化により、購入当時より甲の部分が上ることで緩さが生まれます。その状態で返りが硬いと革靴のヒールが上がる前に踵が動き脱げてしまいます。

ではどの製法が「返りが良い」のでしょうか？
下の画像をご覧ください。

【一目瞭然ですよね。】

グッドイヤーはマッケイ製法やセメンテッド製法に比べソールに使う部品が多く、具材にコルクなどを使用している分、耐久性や長時間歩く事には優れていますが、マッケイやセメンテッドに比べると返りが硬い。
グッドイヤーウェルト製法は紐がある革靴では全く問題ないですが、経年変化後のローファーでは致命的です。
ですのでこれからローファーにはレンジする方やローファーに再挑戦する方はマッケイ製法やセメンテッド製法をお勧めします。

グッドイヤーウェルト製法のローファーもブリティッシュな印象で重厚感がありとても素晴らしい革靴です。
ですので既製でどうしてもグッドイヤーウェルト製法のローファーが欲しい場合は、ご自身の足やサイズを知った上で、足に合う木型の革靴を見つけたブランドでグッドイヤーウェルト製法のローファーにチャレンジしてみてください。

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