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釣崎清隆氏 写真展『The Living』へ。 

同じ出版社の東京キララ社から写真集を出版された釣崎清隆さんの写真展『The Living』へ行ってきました。
日本にいては知る由もない世界中の紛争地や革命の地、誰かにとってはどん底と言われる世界で生きる人たちの世界へ飛んで行き、理不尽な運命に翻弄されたドラマを、ダイナミックな生き様を写真に納めた作品を拝見しました。

釣崎さんは御遺体、屍体写真をとり続けている人ということは存じ上げていました。この『The Living』は、屍体以外の写真ということで、出かけて行ったわけです。
今まで釣崎さんの作品に関するお知らせを頂いていたけれど、怖かった。怖いものの中にも真実はあるにもかかわらず、朽ち果ててこの世を去って行った人達の屍は見たくなかったのです。
だってそれは自分の姿を見るようで恐ろしかったから。


清く静か

写真から豊かに音が伝わってきて、人々の強さ、その中からなぜか平和や一瞬の安堵、涙がこぼれ落ちそうな愛おしい一瞬、純粋な心、清らかな空気さえ漂う。静かで暖かい。

なぜ私はこの日本に、現代に生かされているのだろう。旅を続けてる私の終わり。いつかは旅をできなくなる時が来て、衣装を脱ぐように体を脱ぐ。それが最後のショーになるでしょう。その時には、よく動き色々なところへ連れて行ってくれて有難うと私の愛おしい『屍』に心を込めて言いたい。

変な話だけれど、うちにいる精霊が私に亡骸を探して欲しいと頼まれた。彼女たちは江戸末期から明治くらいに隅田川あたりで見世物小屋に出てた娘たち。ごめんね、たのまれて極楽寺にいったけれど何も発見できず。だって肉体なんてとうの昔に土に帰ってしまったよ。その事実を受け入れられないでいる。 

真っ直ぐ!

屍体は朽ちていく。その屍体と対面した時、それは一期一会という釣崎さんの一言がとても印象に残りました。私が死んだら写真とってねとお願いしました。最後のショーだからね。

今朝はルー・リードのWalk on the wild sideを聴きながら。

釣崎清隆写真集『THE LIVING』刊行記念写真展
『THE LIVING』 1月27日(金)~2月8日(水) 新宿眼科画廊
@gankagarou
12:00~20:00(水曜日~17:00)※木曜日休廊


北朝鮮であっかんべーをする私。

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