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【Steam版】モンスターハンターライズの感想・レビュー

みんな大好きのモンハンの最新作、ライズのPC移植版。
このレビューはモンハン経験者、特に前作のアイスボーンを持っている前提として書かれてるので、ご了承ください。

まずは最適化について。
前作のモンスターハンターワールド(以下MHW)をやったことがある人ならわかると思うけど、MHWは無印にもアイスボーンにも最適化の問題があった。
無印の頃は有志によるModのお陰で、一応最適化の問題が解決されたけど、アイスボーンのリリースと伴い、このModは使えなくなり、しかもアンチチートツールのせいで、リリース初期は当時のハイエンドPCでも60FPSを出せず、上記のModの作者もキレてアイスボーンを見切ったくらいひどかった。
結局Capcom側はアンチチートツールを無効にしたことで、事件が終わったけど、それでもCPU・GPUの使用率は無印の最適化Modがない状態に戻っただけで、何の問題もないわけではなかった。

そのため、自分は今回のライズの最適化に懸念してたけど、結果としてはMHWより遥かによかった。
とりあえず、同じのパソコンスペックでも、アイスボーンの「FPS 30固定、イメージクオリティが中」はライズの「FPS 60固定、イメージクオリティが高(150%)」よりCPUとGPUの使用率が高いので、よっぽど古いパソコンではなければ、ライズは快適にやれるはず


MHWでは洋ゲー風のリアル寄りのグラフィックを採用したけど、今回はSwitchの性能という問題もあるため、従来のグラフィックに戻した。
なので、MHWに慣れた人にとっては物足りなかったり、グラフィックが劣化したりと感じるかもしれないけど、実はモンスターハンターシリーズの中で、異常だったのはMHWの方です。

それに余計なオブジェクトもないため、MHWの古代樹の森みたいに、草に邪魔されることがないというメリットがある。
確かにMHWに比べるとグラフィックの質が落ちたけど、今作の「」だけはMHWよりそれっぽくに見える、前作の光反射がやりすぎて逆に泥には見えないというところもあるからです。

あとはモンスターのデザインだけど、今作は従来のグラフィックに戻ったから、実はその気があればXXに出てたすべてのモンスターをそのままライズに実装しても違和感がないけど、逆にMHWのようにリアルさを追求したら実装できなくなるモンスターもいるじゃないかと思う。


ゲームシステムについてですが、MHWではリアルを追求したため、全体的に重量感があるけど、今作は逆に軽さを求めたって感じです。
まずこれは残念なところだと思うが、すべての武器の打撃音が軽い、カメラワークとモーションもMHWのような重量感がないため、その重量感が好きな人にとっては非常にがっかりするポイントだと思う。

しかし今回は基本アイスボーンのクラッチクローから進化した翔虫という、常に空を飛べる移動手段を使いながら戦うため、その重量感に似合わないというのも事実です。

アイスボーンにもあったマウントシステムだけど、あれはあくまで自動的にターゲットしたモンスターのところに移動するだけで、自分で動かすわけじゃないが、今作のガルクはプレイヤーが操作できるため、前作より使いやすくなった。
っていうか、今作のガルクは優秀すぎて、今後の新作に似たような移動手段がなければ多分ひどく批判されると思う。

もう一つのアイスボーンからの進化は、やっぱり肉質軟化の廃止です。はっきりいうとアレはクソだったから、ようやく普段のモンハンに戻ったって感じです。
今作はよくモンスターが弱いと言われるけど、実際アレは里クエストで、集会所のクエストは言うほど弱いというわけでもないと思う。
っていうかアイスボーンのモンスターが強いのは体力が肉質軟化を前提として設定されてるし、隙も少ないだけで、まさにプレイヤーをまともに攻撃させなければ強いと感じるでしょう的なもので、はっきりいうと強いというよりクソ調整という一面もある。

しかし、今作のマップは前作よりめんどくさい。
前作は古代樹の森以外は基本いいマップだったけど、今作は翔虫を活かすためか、すべてのマップの高低差がありすぎて、誤って一回落ちたら上に登る気がなくなるくらい面倒です。
まぁ収束の地がないところは評価します。


今作のマルチはXX寄りの方式で、鉄虫糸技というスキルシステムがあるから、全体的にXXの後継作というイメージがあるため、XX好きな人ならライズも好きになれるはずです。
特に擬似的にエリアル大剣とハンマーを使える時点で、XX勢にとってはもうやるしかないじゃないかと思う。

マルチについてですが、MHWでは受付嬢から救難信号を使った人のゲームに参加するって感じで、クエストを選ぶ時に今参加してる人のHRと武器を確認できるんだが、実はこれによって生まれた差別がある。
多分アイスボーンをやったことのある人ならわかるけど、やりたいクエストが2-3個の部屋を選べる場合、HRの高いか効率のある武器の方が選ばれる傾向があるよね、逆に効率のない武器で部屋を作ったらなかなか味方が来ない時もある。
今作はXX寄りの方式なので、クエストを選んだら自動的にマッチングするため、上記の状況は発生しないようになった。
まぁ、完全に野良だからクエストの成功率はどうしてもMHWより低いというのは事実です。


実はアイスボーンはどっちかっていうとネットゲーム寄りで、収束の地とエンドコンテンツもネットゲーム向けの仕様だと思うけど、結局ユーザーは最初からモンハンをネットゲームとして見ていないため、イマイチ盛り上がらなかった感じがする。
今作にはそういうものがないから、一人でも比較的にやりやすかった、レイドもなければマップのレベル上げの必要がないため、従来の感じでやればいい。
確かにアルバとミラのような強敵がいないけど、ぶっちゃけアレはちゃんとした手順を踏まないと勝ち目がなく、ネットゲームにおける高難易度レイドみたいな存在だから、逆にモンハンとしての自由さがなくなった一面もある。


まとめにいうと、本作はアイスボーンの不評なところを取り除いて、XXを進化させた作品です。
確かにグラフィックは前作より劣化したけど、モンハンをやりたいだけなら言うほどの問題ではないと思います。
ストーリーも従来の薄味に戻ったけど、余計なクエストをやる必要がなくなり、ひたすら狩りたい人にはちょうどいい感じです。

Switch版の発売初期では明らかに未完成品だったが、PC版にはその問題がないから、わざわざそこを批判する必要がないんです。


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