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はじめての日

雨が降る
空気は重たい
それでも生きるために歩いていた
いつも通ってるはずの道なのにふと家庭の匂い
木の匂いの中の温かさが嫌いだった子の家の匂いだ
この町で泣いている人など見たことがない
でもこんな日に限って外で泣いてる人がいた
声もかけられず私も泣いて歩いた
踏切の音とたくさんの車、雨の重さに
あの人はなんで泣いていたんだろう、辛いよね
無責任に大丈夫だよと言ってあげたくなるその言葉が自分に向けられない

痛感した、はじめての日

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