影の実力者「アルムーテン」-ネイタル読みでも使ってみよう
「アルムーテン」ってなに?
西洋占星術の用語なのにエキゾチックな響きのアルムーテン。
現代占星術を学ばれている方には馴染みの薄い言葉かもしれませんが、「しっかりしている」「強いパワーを持つ」という意味のアラビア語(イスラム占星術)が語源の言葉です。デボラ・ホールディングさんによると、プトレマイオスの時代にはアルムーテンの概念自体はあったそうです。
なぜ「強いパワーを持つ」のか?
「アルムーテン」はチャートの度数で最も高い品位(エッセンシャル・ディグニティー)の点数を獲得する惑星を表します。
品位(エッセンシャル・ディグニティー)は惑星の状態を測る尺度であり、品位が高ければ「惑星は自分が持つ本来の力をのびのびと発揮できる状態が整っている」と考えます。つまり、最も力を発揮できる状態にあるのが「アルムーテン」であり、語源の通り「最も力を持つ」と言えます。
ホラリーでは質問に関する案件を象徴する天体として、該当ハウスのルーラーだけでなくアルムーテンの惑星も重視します。「アルムーテン」はハウスのルーラーと並び、そのハウスに強く影響する惑星なのです。
ハウスルーラーを活かしたネイタル読みにプラスすることで、今まで気付かなかった点に着目したり深読みしたりと有意義な使い方に活用できる技法だと思います。
品位の表は複数ある
アルムーテンの計算についてはウィリアム・リリーのものが一般的だったようですが、現在の古典占星術の復興の流れでリリーが用いていた「プトレマイオスのトリプリシティーとターム」ではなく「ドロセウスのトリプリシティーとエジプシャンターム」を使用することも増えているそうです。
リリー使用の「プトレマイオスのトリプリシティー」では、水のサインのトリプリシティーの惑星が昼夜ともに火星となっています。「ドロセウスのトリプリシティー」では昼は金星、夜は火星です。
「火星は熱く乾いた天体なのに、冷たく湿った水のサインでトリプリシティーとして3点も得ることに違和感がある。」
とホラリー占星術講座でいけだ笑み先生がおっしゃっていました。
火星は夜の天体なので夜のチャートのトリプリシティーとして品位を得ることは理解できるのですが、昼のチャートで同じ扱いなのは確かに引っ掛かるところ。
このことから「プトレマイオスのものではなくドロセウスのトリプリシティーで計算したアルムーテン表を使ってみたい!」思うようになりましたが、ネットでも本でもリリーのアルムーテン表しか見当たらない(涙
チャート立てる度にハウスカスプから計算するの面倒だよ...。
ということで、一目でわかる「ドロセウスのトリプリシティーとエジプシャンターム」のアルムーテン表を自作しましたー!
各サイン・各度数・各惑星のディグニティー別の得点をExcelで計算し、使うのが楽しくなるような色合いに(カラーA4サイズ1枚 PDF)。
アルムーテンの計算をするのが面倒で一目でわかる一覧表をお求めの方、気分が上がるディグニティー表をお求めの方w、ネイタル読みへのアルムーテンの活かし方の記事にご興味がある方は、以下ご購入どうぞよろしくお願いいたします😊
アルムーテンの計算方法
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