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「光る君へ」最終回。最後にまひろが残した言葉に残る余韻。

15日、大河ドラマ「光る君へ」が最終回を迎えた。

放送を開始した今年の1月、「紫式部」「源氏物語」「光源氏」に興味が強ったので、おもしろいのか否か半信半疑で見始めたところ、まんまとハマってしまう。

大胆な抑揚のあるストーリー展開ではなかったはずなのに、登場人物の心情の変化や道長とまひろの恋模様の描写などが繊細で、いつの間にか「光る君へ」のファンになっていた。大石静氏の脚本の力も大きいのだろうな。

1話から最終話までを見て、個人的にツボにハマったポイントやら何やらをnoteに記しておこうと思っていたのだけれども、最終回の最後のまひろのセリフと演出に全てを持って行かれてしまった。

「道長様、嵐がくるわ」

愛しの君・道長が亡くなり、道長と出会うきっかけになった鳥かごを片付けながら「私が鳥になって、見知らぬところに羽ばたいていこうと思って」と従者の乙丸に告げるまひろ。乙丸とともに旅に出たまひろの背後から、馬に乗った武将が追い抜いていく。その中の1人は、まひろの娘・賢子のボーイフレンド双樹丸だ。

戦が始まり、朝廷の討伐軍に加わるために移動中の双樹丸を見送ったすぐ後に、まひろが「道長様、嵐がくるわ」とつぶやく。しかも、意味深な表情のまひろの正面アップのアングルのまま、数秒間、画面がフリーズしたような演出がなされていたので、驚き、なんとも言えない余韻が残る。

これにはX(旧Twitter)がザワつき、テレビの故障かと思った、物語が「鎌倉殿の13人」に続くのか、などといったポストが目立った。私は、テレビが壊れた!?と思いつつ、数分後には、続編?映画化?民法ドラマの最終回か!、とNHKにツッコミを入れたくなった笑。

最終回のみどころは、

  • まひろが倫子さまに道長との関係を問い詰められる。

  • まひろ、道長との別れ(道長、亡くなる)。

  • まひろも道長のもとへ旅立つ。

かと想定していたので、本当にびっくり。道長が守った戦のない(少ない)世の中が終わり、武士の時代の訪れを予感させるラストシーンが最終回の見せ場になるなんて誰が予想しただろう。

双樹丸登場時は、そこまで重要な役どころではないのに、なぜ伊藤健太郎を起用したのか疑問に思ったのだけれども、ラストで物語の締めくくりに重要なキーパーソンだったことが判明。謎が解明されてスッキリ。

「光る君へ」、最後の最後まで楽しませてくれた大河ドラマだった。

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