文化的景観研究集会(第12回)登壇します
奈良文化財研究所の惠谷浩子さんに誘われて、文化的景観研究集会の座談会に登壇させて頂きます。
「風景を耕す、その悦び」
風景は、目に見えるもの(visible)と目に見えないもの(invisible)との関わりによってできています。いずれも、その土地に生きる人たちが、環境と手を取り、生み出してきたものです。だから、この先の風景を考えることは、私たちがこれからをどう生きるかを考えること、そのものと言えるでしょう。
今年は文化財保護法に文化的景観の制度ができて20年の節目の年です。20年がたち、風景や暮らし、地域への理解が深まった反面、なにか突破できないものがある。もっと楽しくならないのか!特別なものがいかにすごいかということよりも、当たり前のなかにある豊かさや強さを求めていきたいと考えます。
そこで、今年の文化的景観研究集会は「風景を耕す、その悦び」というテーマで開催します。座談会では会場のみなさんと車座になってこれからの風景について話し合いたいと思います。また、文化的景観20周年祭を盛り上げるべく、ポスターセッションも開催します。文化財に限らず、様々な立場で風景や地域に関わる皆さんと、ともにこれからを考える場としたいです。
【日時】
2024年11月16日(土)13:00~17:45
【会場】
奈良文化財研究所 大会議室
【主催】
奈良文化財研究所 文化遺産部 景観研究室