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良いスタートとは、一体。

さて、シーズン初戦のダウンアンダーも早くも3ステージを消化して、あと残すは今日のアデレード市内でのクリテリウムだけ。

レースレポートをご覧になってくださっている方は、ご存知と思いますが、まあ楽しくレースをできています。

とはいえ、楽しいだけじゃ正直ダメなのですが、チームの今回のオブジェクトや私の仕事はしっかりできたかなとも思ってます(ぜひレースレポート読んでください😉) 何より、久しぶりのレース、プロトンのあの密集した感じ、レース勘は普通に身体が覚えていて問題なく仕事場に帰ってきたなという感じです。

チームとしては、パーフェクトではないですが(最終日の今日勝てればパーフェクトです💯)、毎日ここ良かった、あそこは改善しないとというミーティングもあり、良いシーズン開幕戦という雰囲気です。

個人的には、この3日間で自分の思うように身体が動いてくれる日もあれば、思うように動いてくれない日もあり、コーチからダメ出しの嵐でした。もちろん、今回私はエースではないので、チームの私の役割を果たすことが目的なのですが、とにかく仕事しすぎだと。でもその仕事のお陰で、チームは山岳ジャージを獲れたことですし、良いスタートということにしてください🙆🏻‍♀️

とまあ、また前置きが長くなりましたが、シーズンの幕開けのこのレース。ヨーロッパのワールドツアーチームは半分以下しか来ていません。通常、女子の場合は9月末の世界選手権がシーズン最終戦になるので、これから9ヶ月の長ーい長ーいシーズンが始まります。もしこのレースに出なければ、2月中旬か下旬にヨーロッパでシーズンインになります。皆さんからは、見えにくい中からの話をさせてもらうと、この時期は選手はそれぞれコンディションにかなりバラつきがあります。もちろん、地元開催のオーストラリアの唯一のワールドツアーチームであるミッチェルトンは、選手全員がかなり仕上がっています。シーズン初戦で、もうトップコンディションか!っていうくらい、レースを支配しています。逆に、ヨーロッパのワールドツアーで表彰台の常連の選手は、え?どうしたの?というくらい走れていないのが見受けられます。体調不良でステージ途中でリタイアしたり、普段はエースであろう選手がアシストしていたり。上りゴールだったステージ2は、オーストラリアかNZか北米チームでトップ10を独占しました。私たちのチームのエースも、世界的にもベストスプリンターの1人なのに、スプリントになったステージ1で10位でした。

まあ一概にはいえないのですが、選手それぞれコンディションの波があって、シーズンを通して中から見て、中で走っていると非常に面白いです。(なので、ぜひ皆さんも女子ロードレースもいろんな選手をウォッチしてみてください!強いから、可愛いから、理由はなんでもいいので🙈)
もちろん9ヶ月もシーズン通してトップコンディションを維持できるに越したことはないのですが、レースでしかかからない負荷によってしか、レースの脚は作られていかないもので(私の場合)、トレーニングでレース負荷で追い込める選手は、おそらくいつでもレースに向けてピーキングできるんだろうなあ。とも思います。

というわけで、今年もシーズンインは、チームは良いスタートを切れていますが、
コーチ的には、予想以上に走れてないレースだったみたいです。個人的には、日によって波が大きくなってしまいましたが、良くはないけど悪くもないスタートだと思っています。フィーリングの悪いところもあれば良いところもありつつ。大事なのは、レース前、レース後、次のレース、レースとレースの間、ダラダラと同じルーティンとトレーニングをこなすのではなくて、仕切り直していって、まずは4月のレースにピークを持っていくのが今年の最初の目的です。

良い走りができること、チームが勝つこと、良い結果を残せることに越したことはもちろんないですが、良くない結果や良くないことを得るスタートは、良いスタートと言えるのではないでしょうか。だってシーズン初戦からめっちゃ走れたら、調子乗ってたと思いますwww(ただの負け惜しみwww)「終わり良ければ、全て良し」ということわざもあることですし。

これから9ヶ月、このチームで、自分がどんなレースができるか、楽しみです👻
あ、今日のダウンアンダー最終日、チームメイト勝たせるために頑張ってきます💪🏻💪🏻

では、また次回👋🏻

#今日のエリさん #今日のエリnote

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