読むヴァイオリンレッスン【ロマンス/リーディング】


ヴァイオリン講師
植田恵里です!

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みてみて!鶏肉の肉汁(笑)肉汁すすってたら主人に白い目で見られました(笑)(笑)



今回はレッスンです。

曲目は【リーディング作曲のロマンス】を取り上げます!

メジャーなヴァイオリン教本のうちの一冊である、新しいヴァイオリン2巻に入っている曲目ですので、ご存じの方も多数いらっしゃると思います。

今回の記事と次回の記事を読むと、もっと魅力的に演奏できるようになるかも!?

つまずいていらっしゃる方も、何かの助けになると思いますので、長いですが読んでいただくことをお勧めいたします。

また今回の記事は、どの曲を練習するときにでも役に立つものとなっております!この曲じゃなくても使えるテクニック、ぜひご参考にされてください!


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写経してます、趣味で。




私はスズキメソードで習っていたのでこの教材は使っていなかったのと、生徒さんでもこの教材を使っている方が少なかったので
初見の新曲として選曲して練習していました。

私が以前より何度もご紹介しております、音楽を学ぶ方のためのバイブル↓


ここに新曲をさらう重要性について書かれていました。

新曲をさらう事で、譜読みから仕上げまで一通り学ぶことが出来るので、皆さんも是非!新曲を探してさらってみてください。




ではさっそくレッスンに参ります!


この【リーディング作曲ロマンス】を進めていく上でのポイントはこちら↓

ポイント
①曲の構成を把握する
②フレーズの歌い方

この二点です!


一つずつ解説します。

①曲の構成を把握します

曲の構成とは
ⅰ何調か(イ長調やA durなど)
ⅱ拍子(4分の3拍子など)
ⅲテンポ(四分音符が80など書いてある場合や、Allegroなど楽語で書いてあることも)
ⅳフレーズ(曲を構成する小さな単位。詳しくは説明します)

ⅰ何調か?
①楽譜の一番初めに書いてあるト音記号と表紙記号の間にある、シャープやフラットの数で、何調か何短調か見ます。
②そして、曲の一番最後の音を見て、長調か短調、どちらの音で終わっているか見ます。

このロマンスの場合。

①一番最初の小節を見て、ト音記号とC(4/4)の間には、シャープが1つです。

ということは、ト長調(G dur)かホ短調(e moll)であることがわかります。

②曲の最後の音を見ると、ハーモニクスの音ですが、ソの音です。ですのでこの曲は、ト長調(G dur)です。

何調であるかと言うのは、曲の雰囲気が決まる大事なところです。
何調かわかったらピアノなどでその調の音階を弾いてみたり、主和音を弾いたりしてみることをお勧めします。
頭の中をこの調に設定してしまうことで、音も取りやすくなりますよ!
そしてぜひ、練習する時はこの調の音階を一緒に練習スケジュールに入れて下さい。

指を押さえる位置を把握するのはもちろん、右手の練習にも使えますので取り組みましょう!
余裕があれば、この曲の途中で転調する、ホ短調(e moll)の音階もやってみて下さい。音程がより正確に取れますし、曲の理解が深まります。


ⅱ拍子
先程の何調か判別する時に見た、ト音記号の隣の隣。シャープの隣は、Cです。
と言うことは、この曲は4/4。4分の4拍子です。
一小節の中に、4部音符が4つあるのがデフォルトの曲という事。
この拍子の把握は、譜読みをする時の音符の長さを把握するのはもちろんのこと、拍子を見ることで、強拍と弱拍がわかります。
強拍と弱拍がわかると、どの拍の音を強くあるいは弱く弾けばいいかがわかって、リズム感が出てきて曲が魅力的に仕上がったり。
何となくうまくいかないどころでも、意識する事で弾きやすくなる事もあります。

この曲は、4/4。4分の4拍子。

強拍は、1拍めと3拍め。さらに1拍めの方が強い。
弱拍は、2拍めと4拍め。4拍めの方が弱い。

強い順で言うと
1拍め>3拍め>2拍め>4拍め

1拍めが一番重く大切に演奏します。

このバランスが狂うと、聴いてる人にも、なんか変?となりやすいです。


ⅲテンポ
テンポも大事です。曲の流れが決まります!
この曲の場合、曲の最初の小節の少し上を見てみると、、【Andante】アンダンテと書いてあります。
Andanteは、70くらいのテンポ。
この曲は、4分の4拍子ですから、基本が、
四分音符です。ですので、四分音符が70くらいのテンポです。
試しにメトロノームで、鳴らしてみましょう。
曲の完成をイメージしやすくなります。


ⅳフレーズ
フレーズは曲を構成する小さい単位のこと。フレーズが電車のように連結していくことで一つの曲になります。
この曲は特にこのフレーズの把握が大事だと感じました。
それは、美しいフレーズがこの曲全体を通してのテーマになっているからです。
中間部分の転調する所(25小節めからの、con  mote=動きを持って)では少し動きのある部分もありますが、曲全体を通して、半円を描くような滑らかで美しいフレーズが散りばめられています。

さて、このフレーズの見つけ方ですが、歌ってみるのが一番速いかと思います。
歌ってみて、ここは少し音と音の間を空けたい。そしてブレスを取りたくなるところがフレーズの切れ目です。

また、転調やGP(ゲネラルパウゼ=休符)、拍子や調性の変わり目なども目安になります。

フレーズが見つかったら、印をつけましょう。
一目見てわかるようにしておくことで、譜読みも曲の仕上がりもスピードアップします!

私はこんな感じにしました↓

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もし色分けできるようでしたら、フレーズのイメージに合わせて色を変えてもいいかもしれません。
目に見える情報って、思っている以上に演奏のしやすさや曲の理解の深さに関わってきます。


子供の生徒や大人から始めた生徒さんなど、楽譜を見慣れていない方にとってはこういった情報は曲に対しての好奇心が高まると、感じております。


是非、あなたがわかりやすい楽譜を作っていきましょう。

①の曲の構成について、ここまでいかがでしたか?!

こんなにやることあるのかー💦
と感じていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、ここをしっかり把握しておくことで曲の理解度も完成度も違ってきますし、ここが出来れば半分はできたことになります!


長くなってしまったので、②フレーズの歌い方については次回の記事に書きます!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

わからないことは、オンラインレッスンをしておりますので、お尋ねください😊

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【植田恵里オンラインレッスン】
お問い合わせは下記のリンクより宜しくお願いいたします。

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ヴァイオリン植田恵里

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