たぶん私、鳥が好き
これは勝手な想像なんだけど、私たち人間からすると、米俵を背負って歩くぐらいかな?
彼らは呼吸をし続ける間、ずっと、ずっと、米俵を背負ったような負荷が当たり前で、それに気づかず平和に過ごしているのかもしれない。
ある日私がそんなふうに気になりだしたのは、鳥たちのこと。
彼らの身体に対して脚の細さは、人間からすると米俵を背負ったぐらいの負荷がかかってるんじゃないのかな? ……違ってたらごめんなさい。
だって、鳥って身体のわりに脚が細いもの。
あの細い脚二本で身体を支えるだなんて、根性あるよね。
頑張りすぎて筋肉痛の毎日なんじゃないかって、私、心配になってしまった。
そりゃあ、飛んだならその問題も解決だろうけれど、飛ぶにしても翼の付け根の筋肉が酷使されて筋肉痛になってしまいそう……。
たぶん疲れた彼らは羽を休めたくて地に降りる。
そして明らかにバランスが悪い頼りない脚でヒョコヒョコとかわいらしく歩くんだ。
地を歩いたなら歩いたで、
『脚クソダルい!! やってられへんわ!!』
って、再びその羽を広げるのかな?
実は私、綺麗な色の鳥と過ごしたいと思って、ペットショップへと行ったことがある。
できれば舌っ足らずに喋る鳥がいいなって。
カラスみたいに怖くないけれど、カラスぐらいに頭のイイ、しかも親しみのある種を希望した。
だけど、いつもいつも「無理だ!」って思って帰ってくる。
だって、鱗みたいな脚の質感が、どうにも怖くって……。
それでも私、鳥が好き。本当だよ。
だのに、脚だけを見てしまうと、……ごめん。
私、たぶん間違ったケアをしてしまいそうで、ちゃんと知識を入れてからじゃないとダメだって、全然距離は縮まらないままに10年以上が過ぎた……。
鳥たちの脚をみていると、ボディークリームをたっぷりと塗ってあげたくなってしまう。
ねえ鳥、そんなのはイヤだよね? まさか嬉しかったりする?
私には鳥たちの幸せがなんなのか分からない。
だって人間だもの。
そんな私がエゴの自分さらけ出して間違った知識で命と共に過ごすだなんて、そんなのは絶対ダメだと思って、毎回眺めて終わるだけ。
やっぱり、真の鳥好きの人には敵わないや。
私、動画やネットの世界で鳥を見て癒されることにするよ。その方が互いのためだよね?
鳥、脚の筋肉痛には気をつけてね。
その羽、たまには休ませてね。