ドの音から始めよう
今朝、起きた時からあくびがすごかった。
疲れは全然取れていなく、それどころか昨夜眠る前よりも疲れていた。
そんな事って有り得るのだろうか。
私は、寝ながら何をしていたのだろう・・・。最近、そんな事を思う頻度が増えたような気がする。
まだ水曜日か・・・。
この疲れは、金曜の朝の疲れと同じだ。
なのに、まだ休日までに3日もあるのだ。
信じられない現実だった。
私は左顎関節が悪い。
朝は特に開きが悪く、あまり大きな口は開けたくない。なのにそんな願望を無視して、勝手にあくびが強引に口を開けさせる。
パッカーンと大口をだ。
そして同時に、左顎関節がパキ! と音を立てるのだ。
痛くはないが、恐ろしい音だ。
周りにも響き渡る音。
「お母さん、大丈夫!?」
あくびをする度、顎関節が叫ぶので、娘が心配して声をかけてくれる。
「大丈夫。痛くはないから」
娘は3メートル程離れた所にいるが、それでも余裕で聞こえる顎関節の悲鳴なのだ。
私は、顎関節の悲鳴を、あくびをする度に耳の近くで聞くことになる。
そりゃあもう恐ろしいほどの悲鳴で、痛みがない事が不思議なぐらいだ。
痛みがない事に、ありがたいと神様に感謝する。
「病院行った方がいいんじゃないの?」
娘は心配して、さらにそんな優しい事を言ってくれる。
ずっと前からそうだ。
夜の顎関節の悲鳴も、朝の悲鳴にも、いちいち娘は反応してくれて、とても心配をしてくれるのだ。
その度に私は思ってしまう。
あくびをしたくない、と。
なぜ寝不足じゃないのに、こんなにもあくびが出てしまうのか。
不思議で仕方がない。
もしやこれは、『顎関節で音を鳴らすことを極め、特技にしなさい』という神からのメッセージなのか・・・?
だから、こんなにも派手な悲鳴をあげている顎関節は、痛くはないのか・・・?
私は前々から思っていたし、過去の記事でも書いていた。
顎関節でドレミファソラシドを奏でられたら、娘は楽しくなって、心配しなくなるのではないかと。
そう思ったのは、大分前のこと。
なのに私は、日々の練習を怠った。
以前も同じ事を思っていたのに、ただ思っただけだった。
始める前から『そんな凄いことなんて私にはできっこない』と、一歩踏み出すことから逃げていたのだ。
立ち向かう勇気がなかった・・・。
だからなのか。
だから神は、寝不足でない私に沢山あくびを出させ、
『極めなさい!』
というメッセージを送っていたのか・・・?
もしも、顎関節の音で鳩ポッポなどを奏でられたら、物凄い特技になる。
履歴書にも書けるレベルだ。
そうだ、今度こそは逃げずに極めよう・・・!!
そして、履歴書の特技欄に『顎関節の演奏』と書き、面接に挑もう!
とは言っても、まだ具体的に転職する準備は進めてはいないが、漠然としてそんな希望はある。
もし転職するなら、特技欄に『顎関節の演奏』と書いても、面白いと言って採用してくれるような、遊び心のある職場で働きたいと願う。
まずは、恐れずに一歩進んでみようかと思う。考えれば考えるほど、怖くておじけ付いてしまうけど、一歩進まなきゃ、このままだ。
勇気を出して、ドの音から始めよう。
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