ウエディング空間の「音楽」は「ナパージュ」だと思う。
私、行きたくても行けないのですが・・・ご紹介です。
ウエディング空間における音楽とPAさん(音楽をかける人)の仕事って、「ショートケーキの苺のナパージュのようなもの」だと思っています。
ナパージュって、あの苺をつやつやに見せてくれる甘いゼラチンを固めたものです。
どんなに良い卵や小麦粉でスポンジを焼いても。
どんなにフレッシュな生クリームで美しくデコレーションしても。
どんなに甘く美味しい苺をあしらっても。
あの、一見存在意義すら気がつかれていないであろうナパージュが薄く美しくコーティングされているか、食感を台無しにするような口に残る感じでコーティングされているかによって、ケーキの完成度ってとても左右されるような気がして。
つまり、どんなにおしゃれな会場でも、ステキなフラワーコーディネイトでも、最終的に音楽によって完成度が左右されるのです。それは、目に見えるものではなくて、心で感じとるもの。音楽を制するものは、ウエディングを制すると言っても過言ではない、と私は思っています。
生演奏でも、CDでも、選曲とか、アレンジとか、ボリュームとか、タイミングとか。
私はいつもドアオープンのタイミング、強いご希望がない場合はこちらにお任せいただいているのですが、自分が迷ったときはミュージシャンなら「曲のどのタイミングが一番素敵だと思う?」と相談したり、PAさんに「あなたがいちばんかっこいいと思うタイミングでかけてください。」とお願いしています。そうするとみなさん素晴らしくドンピシャなタイミングでかけてくださいます。(これ、新郎新婦からしたら私の手柄になっちゃってるんだろうな。ミュージシャンやPAさんに申し訳ない。)そして、その時空間の完成度はぐんと上がっている。
音楽と新郎新婦の動きがシンクロすると、本当に気持ちが良い。見ていて涙さえ出ることがある。式場のPAさんなんて特に、黙々と仕事をしている方が多いのですが。でもそんな姿に感動するし、プロフェッショナルを感じてかっこいいなと思うのです。
で、今まで「ナパージュ的に」ウエディングプランナー全般から深く考察されることが少なかった(もちろん全員ではありません)音楽について、フリーウエディングプランナー の岡村奈奈さんが協会を立ち上げられて、みんなで感性と知識と技術を深めようという動きがあります。とてもステキ。
ウエディングはどんなにAIが発達しても、最終的に人にしか創ることのできないものだと思っている。AIには発注とかオペレーションとかをお任せし、上手に付き合って、人は感性を存分に発揮するべきだと。
「感性は磨かないと磨かれない」
昔、人生の大先輩に贈っていただいた言葉です。
みんなで感性を磨こう。12/19に第一回の講座があります。
一般社団法人ウエディングミュージックコンサルタンツ協会 wmca
第1回 ウエディングミュージックアドバイザー認定講座
【日時】
2019年12月19日(木)
10:15〜受付
10:30~10:45 なぜ私たちはこの協会を立ち上げたのか?
10:45~11:45 結婚式での音楽活用・認定試験のためのダイジェスト講習(「ウエディングミュージック基礎」「ウエディングPA基礎」「コミュニケーション基礎」)(岡村)
11:45~12:30 休憩
12:30~14:00 現場で使える音楽著作権基礎講座(夏目)
【受講料】
5,000円(税込)
【場所】
ブライダル産業新聞社
東京都中央区銀座8丁目11−1 GSGINZAビル2 -7F
【講師】
岡村 奈奈(本協会会長)
夏目 哲宏(BRIGHT代表)
【主催】
一般社団法人ウエディングミュージックコンサルタンツ協会
【協賛】
株式会社ブライト