父にイヤホンを譲る
少し前にAirPods Proを買ったので、今まで使っていたAirPodsが不要になった。新しいイヤホンもいつ落としてなくすかわからないので、予備としてとっておいていたのだが、父がほしいというのであげることにした。使ってもらえるならそのほうが良い。充電があまり持たないけど、時々使うくらいなら支障はないだろう。
実家に持って行って、使い方を説明する。接続して音楽を再生してみると静かに感動した様子の父。私はAirPodsの、ダブルタップすることで前の曲、一時停止などの操作ができるあの機能が好きだったのだが、その操作はうまくいかなくて苦労していた。同じものを使っていた夫はその機能は使っていなかったそうだが、便利なのにな。
車通勤が長い父は、イヤホンをほとんど使ったことないはずだ。ワイヤレスのイヤホンは、確実に初めてのはず。時々、もし私たち子どもがいなかったら父も母もこういう新しいものに触れることはなかったかもしれないんだな、と思う。
情報としてそういうものがあるとは知っていても、実際に使うことはなかったかもしれない。使い方がよくわからなくて使うのをやめてしまったかもしれない。そんなことを考えると、不思議な気持ちになる。子どもがいる・いないの違いで別の人生になるかもしれない可能性を感じたのだ。(どちらが良い・悪いではなく違うよねって話)
お古のおさがりだからあげるつもりだったに、イヤホン代としておこづかいまでもらって帰ってきた。やったー。親から教えられていた時期をとうに終えて、これからは私が教えることも増えるのかな、などと思う。